気になるところが全くなかったのかと問われれば、決してそうではない。原作を踏まえると些か都合が良すぎるのでは?と思えるた描写や設定もあるにはある。
が、父性の不在や自己の模索と確立というような諸問題に>>続きを読む
アーサー王伝説に登場するガウェインとは異なる設定で、より弱く、人間味の溢れる人物として描かれており、つい決断を先延ばしにしてしまう自分は反面教師的な教訓を感じた。
また、画面の色合いや衣装等が美しく>>続きを読む
台詞ではないもので登場人物たちの背景や状況、空気感を説明するのが上手い作品。また、人里離れた夫婦という存在や羊が産み落としたものをなんだかんだ周囲が受け入れて生活していく様、そして因果応報めいた結末に>>続きを読む
見る娯楽である映画を通して「見る(ようで見ていない?)ことの搾取」を提示する作品だと感じた。
目を合わさなければ通り過ぎていく苦難はこの世にたくさんあるが、主人公兄妹の選択から得るものが重要なのだろう>>続きを読む
映像と音楽の親和性が高く、観ているだけで楽しい。
ストーリーとしては不思議な部分もあるけど、前半は期限と消費からなる資本主義的なメッセージも受け取れるかなとは感じた。
モグラびとからの引用の後に、映し出される子どもの眼差しと、空中の埃を星に重ね合わせている映像が良かった。
作品を貫く閉塞感と劇中に出てくる詩が良かった。
恋愛映画というよりは擬似家族モノのようにも見える。恋と愛、そして情の境界線とはかくもあやふやなものだなと思った。
自らを名づけることでアイデンティティを確立し、父親に代表される前世代の呪いを断ち切る姿は爽快。
オンライン試写にて鑑賞。
世代ではないため、「a-ha」のことはよく知らなかったけれど、音楽に対する真摯な気持ちが良かった。それゆえに、ヴィジュアル性を求められたことは足枷だったろうなとも感じた。