katojjjさんの映画レビュー・感想・評価

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サムライ(1967年製作の映画)

5.0

ジョン・ウー監督『狼/男たちの挽歌・最終章』の元ネタとしても有名なフレンチ・ノワールの大傑作。

静謐でスタイリッシュ。殺し屋を主人公にしながらも派手さを排除したムーディーな映像世界に酔いしれる。
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the EYE 【アイ】(2002年製作の映画)

3.7

オキサイド・パン監督の演出はなんかぎこちなくて、幽霊らしきものが出てくるシーンも怖くなかったりするが、それでも妙な味わいがあってけっこう好き。

ハッピーだかバッドだかよく判らない話の締め方もいい。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

キレやすい上に、ずるさや卑怯な部分がないことが逆にマイナス面となり犯罪者になってしまった男。そんな男が長らく過ごした刑務所の外でフツーに生きていくことは難しい。

自分がフツーに生きるためには、目の前
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プロジェクトV(2020年製作の映画)

3.0

世界各地を舞台にした国際派アクション。
そのため派手な見せ場は満載だが、派手な割にアクションの迫力とキレは平均的。
肝心なジャッキーの部下達のキャラもユニークさに欠け平凡。
クライマックスの大バトルも
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ヤッターマン(2008年製作の映画)

2.8

子供向けのお話なのに下ネタも満載なところは三池崇史監督らしい。但し笑えない。
ラストの親子が崖を下って帰っていくシーンは面白かった。

話題になったコスチューム姿の深田恭子だが、あまりその魅力を活かし
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.7

約77分後に時空が歪んで人類が滅びるから救ってくれと未来人から頼まれたミュージシャンのビルとテッドが過去、現在、未来に行ったり来たりして人類を救うために奔走する。

ごきげんでくだらないコメディだが、
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東京無国籍少女(2015年製作の映画)

3.2

ある学校の特待生の藍は不眠に悩まされ、同級生からイジメを受け、教師からはなぜか冷たく接せられていた。
あるとき藍は突然「お前は誰だ」と同級生から外国語で尋ねられ、狂ったように巨大なオブジェの製造に取り
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ムルゲ 王朝の怪物(2018年製作の映画)

4.0

実録ファンタジー活劇。

疫病が蔓延する1500年代前半の朝鮮。その疫病は怪物ムルゲの仕業とされ、王は武芸の達人ユンを宮廷に呼び戻し怪物討伐を命じる。しかし宮廷内では不穏な動きがあった。そして怪物は本
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.7

一千万人が暮らす東京で出会った生きづらさを抱える若い男女の物語。

平成末期に放たれた生きづらさ系ドラマ。
話は割とサクサク進むが、メッセンジャー役的なストリート・ミュージシャンの女性がくどいほどに出
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.6

暗喩映画。

結婚して家庭を持ち、家を買う。
多くの人にとって当たり前な人生。しかしそれが実に残酷で理不尽なことか。
そんなことを描いた風刺サスペンスなのだろう。
但し、あの不気味な子供は人間ではない
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ルーム(2015年製作の映画)

4.3

オールド・ニックという男に捕まり、7年間も狭い納屋に監禁されたジョイ。5歳になるジャックはその間に産まれた子供。
ある日、ジョイと共に脱出に成功したジャックは初めて大きな世界を知る。

監禁されていた
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

70年代アメリカを舞台にしたヴィンテージな映像が印象に残るジュヴナイル・スリラー。

少年達が次々と姿を消す街。いじめられっ子の主人公フィニーもついに何者かに拉致され監禁される。
彼の妹グウェンは特殊
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女が眠る時(2016年製作の映画)

3.5

『首』公開記念。

三作目が書けず、子供も出来ない小説家の健二。妻とホテルに宿泊するが、ホテルのプールサイドで偶然見かけた初老の男と少女の超歳の差カップルになぜか心を惹かれ、彼らを密かに追いまわし、つ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

そんなに騒々しくはないけど、なんだかザワザワしてエゲツない吉田恵輔監督らしい映画。
登場するYouTuber少年も、物語の終わりかたも吉田恵輔監督らしい。
ダウナー系ドラマの秀作。

チョレイ役の吉村
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.2

途中まではテンポも良く、なかなか面白く展開していくのだが、後半がイマイチ。
段々と工夫がなくなってしまうような感じなのですね、残念ながら。
主演3人の演技は良かったです。

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.2

『スカイハイ』の物語は令和になってもつづく。いや、つづけなければいけないことが起きてしまった。

交通事故で臨死状態となった小川たまえはイズコに連れられ天間荘という旅館にやって来た。天間荘にはたまえの
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

凝った映像に独特なユーモア。
増村保造監督の『妻は告白する』に似た設定に、取調室で寿司を食うなどの日本的な匂い。
ハアハアいいながら高所を登り詰めて犯人を逮捕するシーンとか、ウインカーの音とか、海と山
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.5

『グロリア』&『レオン』を『ベイビー・ドライバー』風にした上に、『トゥルー・ロマンス』のパロディまで飛び出す。

パクリと言ってディスることも可能だが、爆笑するほど嬉しい胸熱ぶりと興奮度でラストまで突
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.6

フィリピンから韓国へ向かう、凶悪犯たちを運ぶ大型船。
だが凶悪犯たちは解放されて彼らは警備にあたる刑事たちを殺しシージャックを企む。生き残った刑事らは凶悪犯たちの捕獲に向かい、凄惨な殺し合いが始まるが
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

4.2

スポ根チックな血塗れ青春ドラマ。

殺し屋志望の女子6人の指導をすることになった最強殺し屋・国岡。山奥の合宿所で訓練を始めるが、この合宿にはウラがあった。

それぞれクセは強いがそこら辺にいそうな女子
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

日本史上最もユニークな存在感と演技力を持つ名優、加藤嘉のあの絶叫がいつまでも記憶に残ってしまう。

実際はただの自己保身に過ぎなかったかもしれない殺人事件の真相。それを犯人に一言も語らせず、刑事側から
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外事警察 その男に騙されるな(2012年製作の映画)

3.5

ムードたっぷりの映像で描く公安スリラー。

騙しに騙しを重ねる展開がラストまで続く。
スリリングで面白いストーリーだけど、どういうわけか心に残るシーンがまるでない。
冒頭はゾクゾク感があるんだけどね。
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誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

3.8

殺人容疑で逮捕された18歳少年の家族をマスコミ等から保護する任務を受けた勝浦刑事と、彼が保護する18歳少年の妹である沙織。沙織の家をとり囲む大勢のマスコミや野次馬を突破して、勝浦は沙織を安全な場所に連>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.8

朝子と麦。
出会った瞬間好きになり交際を始めるが、麦はある日忽然と姿を消す。

朝子と亮平。
出会った瞬間に朝子は凍りつく。それは亮平が麦とソックリだから。
しかし二人は交際を始める。

それから5年
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.1

ドニー・イェンvsマイク・タイソン
ドニー・イェンvsマックス・チャン
伝説になる二大バトルが観れるだけで大満足なシリーズ三作目。
それに加えて楽しいブルース・リー(少林サッカーのチャン・クォックワン
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.2

ロードムーヴィー風SFサスペンス・アクション。

不老不死のクローンであるソボク(徐福)と彼の護衛を命じられた余命いくばくもない情報局員のギホン。
二人はやがて国とソボクを造った企業の両方から狙われる
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切腹(1962年製作の映画)

5.0

武家社会の虚飾を剥ぐ。

井伊家の江戸屋敷。
切腹したいから庭先を貸してくれと言う食い詰めモノの浪人。
望み通り井伊家家老は庭先で切腹することを許可する。
浪人は介錯役にある侍を指名するも、その侍はお
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クリフハンガー(1993年製作の映画)

4.0

いかにもハリウッドらしい本格的アクション・スリラーの様をなしながらも、中身はかなり荒唐無稽でご都合主義なレニー・ハーリン印な作品。
氷柱にぶち刺したりする、エゲツなめのヴァイオレンスもレニー・ハーリン
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.0

エキセントリックなアダムス家に乗り込んだのは、行方不明になったままのアダムス家の跡取り息子のフェスターにそっくりなゴードン。彼の目的はアダムス家の財産を奪うこと。
奇妙な大豪邸で展開するシュールな物語
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.5

ギャング団が好き放題やってる「神の街」。
その街で最もイカれたリトル・ゼが、親友だったベネが殺されたことでさらにイカれまくり、大暴走した挙句に二枚目マネの家族を殺したことから終わりなき血みどろの大抗争
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SURVIVE STYLE5+ /サバイブ スタイル5+(2004年製作の映画)

1.5

石井克人監督ぽさがあると思ったら劇中CMの担当が石井克人監督だった。

荒川良々が面白いのと、有名になる前の木村多江がキレイ。
それ以外はまあーなんともな出来でした。
センスが良い映画との評判ですが、
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パラサイト(1998年製作の映画)

3.6

ロバート・ロドリゲス監督のSF学園ホラー。

とある高校で、何かにカラダを乗っ取られた教師が別の教師を襲いだす。
その頃、生徒のケイシーはグラウンドで奇妙な生物を発見する。

何かにカラダを乗っ取られ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.9

ミュージカル映画は長尺でも退屈しないから良い。けれども本作はちょいと中だるみした。
ほぼ完璧な作品だけど、昔に鹿賀丈史主演の舞台版『レ・ミゼラブル』を鑑賞して大感動したので、どうしてもそれと比較してし
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白夜行-白い闇の中を歩く-(2009年製作の映画)

3.7

決して出来は悪くないが、日本版(映画のほうね)に比べるとウェットでソン・イェジンが原作のような冷たい悪女に見えない(というか悪女として描いていないのか)ので、やや食い足りない感じ。
伏線となる切り絵の
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.9

東日本大震災から9年後、生活保護を担当する市の職員が殺害される事件が起こる。
怨恨の線が濃厚とみられ、捜査に当たった笘篠刑事は震災時に避難場所で仲良く暮らしていた三人の存在に行き当たる。

演技巧者を
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.6

道場の跡取り息子であるウォン・フェイフォン。わがまま三昧な彼の性根を叩き直すため父親はフェイフォンをある老拳士に預けて修行をさせることにする。

あちこちでトラブルを巻き起こし韓信の股くぐりをさせられ
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