katojjjさんの映画レビュー・感想・評価

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ランサム 非公式作戦(2023年製作の映画)

4.0

レバノンで拉致された外交官を救うミッションを受けた韓国外務部の事務官が、現地で偶然知り合った同胞のタクシー運転手とコンビを組んで外交官救出に向かう。

実話ベースの作品だがユーモアたっぷりの純粋エンタ
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YOLO 百元の恋(2024年製作の映画)

4.6

奇跡の傑作『百円の恋』のリメイク作。

オリジナルのようなベタベタ感はなく綺麗な映像で、登場人物たちもオリジナルのようなどうしようもないクズ感はなく、雰囲気はだいぶ違う。
ラストのボクシングシーンでは
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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

4.0

ウォン・カーウァイの長編デビュー作は青春チンピラ物語。

アンディ・ラウとマギー・チャンの恋物語よりジャッキー・チュンの復讐エピソードが強烈に印象に残る。
しかしかなり雑な展開でラストの流れも唐突。そ
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

3.8

とことん辛い女のドラマ。

江口のりこ扮する桃子はただ優しいだけの人なのにフツーの幸せすら掴めない。
こういう人います。たくさんいます。
だから現実的すぎて辛い、、、

だけど桃子、最後は救われたのか
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ピザ 死霊館へのデリバリー(2012年製作の映画)

3.7

ピザ屋で配達の仕事をしているマイケルは恋愛も成就して絶好調。しかし、ある日の夜に配達で訪れた屋敷で思わぬ恐怖体験をすることになるのだが、、、

屋敷でのホラー展開が妙に陳腐な感じがしたが、それには理由
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サユリ(2024年製作の映画)

3.7

原作未読。

前半は割とフツーのホラーだが途中からなんだかおかしくなってくる(笑)

白石晃士監督のことを多少でも知ってる人はともかく、本格ホラーを期待して本作を観た人はどう思ったのか知りたいところ(
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ソウルの春(2023年製作の映画)

4.6

朴正煕暗殺事件の後に起きた「粛清クーデター」を描く。

圧倒的現実を前に夢も希望もない、、、
暗黒政治映画の大傑作!

全斗煥そっくりの髪型にしたファン・ジョンミンのリアルな悪人ぶり最高!

罪深き少年たち(2022年製作の映画)

3.8

ソル・ギョングが内野聖陽に見えて仕方ない作品。

実話ベースだが、警察がなぜあそこまでして冤罪を作り上げたのかよく判らない。
ただ腐った組織というのは実際にこんなものなのだという説得力はある。

二転
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

2.2

怖いというより鬱々とした暗さに支配された嫌な悲しさに覆われた映画。

すべては離婚してシングルマザーになった主人公の不安な心象風景を表したものなのだろうか? そうではなくてただのホラーとして純粋に楽し
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ニューノーマル(2023年製作の映画)

3.8

連続殺人事件がニュースを騒がす世を背景にした六つのヒトコワ・エピソード。

各エピソードで登場人物が重複する系。
それぞれの話は面白いが、まとまりのある物語ではないのでスッキリする映画ではない。

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ノリャン―死の海―(2023年製作の映画)

3.0

朝・明連合軍vs日本軍のノリャンの戦いを描いた海戦スペクタクル。

中盤以降は大規模戦闘シーンが延々とつづくが、ドラマ部分が平板であまりのめり込めない。
お金を湯水の如く使った大河ドラマってとこかな。
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ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

ちょっとこれはもう観なきゃ人生大損レヴェルの大傑作!
60分弱のアニメ映画でこんな奇蹟のような作品が登場するとは、、、
世界はまだまだ可能性に満ちている♪

ところであの教師、わざと二人を出逢わせたな
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極道大戦争(2015年製作の映画)

3.8

バカなギャグ話をヤクザ映画調のハードタッチで描いたザ・三池崇史な作品。

ヤヤン・ルヒアンにジャンゴ・スタイルのテイ龍進、着ぐるみカエルの三元雅芸…etc
三池崇史はやっぱりこうじゃないとね。

常識
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#スージー・サーチ(2022年製作の映画)

3.5

ツッコミどころというか細かい点で納得できないようなところが多々あるが、見せかたがなかなか巧みで尺も丁度良いのでラストまで飽きずに楽しめる。

ただ昔からあるパターンのミステリーを今風にしただけで、その
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かくしごと(2024年製作の映画)

3.8

予期せぬことから、虐待を受けている他人の子供を自分の子として育てることになった女性の物語。
介護などの重いテーマを絡めながらも、やがてタイトルの意味がわかってスカッとする? 系のミステリー調のヒューマ
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温泉シャーク(2024年製作の映画)

3.0

熱海市をモデルにした架空の観光街に突如現れた殺人鮫の大騒動を描くサメ映画。

当代きってのパワハラ俳優・大迫茂生が宮田総理大臣役で登場。
出番は少ないが圧倒的存在感をみせる。
しかし宮田総理を主人公に
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ロイヤルホテル(2023年製作の映画)

3.5

若い女性二人がワーホリすることになったその場所は、若い女性とやりたい願望満載の下品な男どもが跋扈するリアル地獄だった。

下品なこの男たちだが、世界中のほとんどの男たちは実はこんな男たちなのだろう。
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台北アフタースクール/成功補習班(2023年製作の映画)

3.8

塾通いする仲良し高校生たちの恋愛と友情をドタバタなお笑いと胸熱なエピソードを交えて描く青春映画。

飯島愛は台湾男子の心の中に今も生きていると教えてくれる前半のおバカぶりから一転、物語は途中からLGB
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神探大戦(2022年製作の映画)

3.7

『MAD探偵』の姉妹編。
『MAD探偵』に比べるとサイコで独特な雰囲気がやや薄まった感はあるし、ストーリー展開も大味だが、それでもトチ狂った世界は健在で、最近では珍しくかつての香港映画独自の空気感に溢
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

「人類初の月面着陸は捏造だった」という有名都市伝説をモチーフにしたコメディ寄り胸熱系ドラマ。

政府の陰謀らしきものを描きながら陰謀論を軽やかに笑いのめし、ニャンコで笑わせてくれる。
主人公の知られた
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先生の白い嘘(2024年製作の映画)

2.0

風間俊介と三吉彩花の歪で複雑な夫婦関係というか男女関係の描き方がイマイチなので、後半のアレコレが唐突に感じた。
それ以外にも支離滅裂な部分が多く、ただでさえ不快な物語が違う意味でも不快になってしまうこ
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.8

舞台は70年代韓国。
海女vs税関vs反社の三つ巴の戦いに、サメ映画要素までぶち込んだ贅沢な痛快娯楽作品。

二転三転するドラマ、ホテルでの血みどろヴァイオレンス、クライマックスの海中アクションetc
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.5

前二作に比べるとスケールダウン。
新登場含めてキャラクターの魅力も薄れてしまい、シリーズ三作目にして失速した感有り。
ただ前半の杏のパートは悪くないし、飽きずにラストまで観れるので、そこは流石です。

呪葬(2022年製作の映画)

3.0

前半に多発する悪夢やジャンプスケア演出が少しクドい。しかも怖くない。
しかしこの前半に伏線が張られているので、しっかり観ておかないとダメ。

ネタバレ厳禁映画なのであまり多くは語れないが、冒頭のシーン
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ボーン・トゥ・フライ(2023年製作の映画)

3.4

「ここ100年で失った尊厳と自信を取り戻す」の台詞など、我が国のある方面とも共通するスピリットを秘めた熱い若者がステルス戦闘機を作るため優秀なテストパイロットになることを決意する。

戦闘シーンの迫力
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.0

原作未読。
はじまりは闇深いミステリー・ドラマのような雰囲気だったが、公安やらカルト集団の登場が唐突な感じで、いつのまにかB級サスペンスに転落。
伏線の張りかたに工夫がなくて残念。

親友だった女性記
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オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年製作の映画)

3.0

上っ面は豪華絢爛だけど中身が詰まっていない感じ。
映像自体は迫力があるけど、なぜかスリルがまったくない。
冒頭は素晴らしかったんですけどね。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

棒読み台詞、走り去る車が後にする風景。
ありのままの会話と行動で進行していく等身大の物語にいつしか引き込まれる。
まさに生身の世界だが、ラストは現実なのか幻想なのか判断がつきかねる。

一見の価値有り
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

AI人形ロボが恐怖の暴走を開始する新時代のホラー映画と言いたいところだが、ワキ役はあっさりヤラレたりするのに主人公はなかなか倒されないなど従来のホラー映画の枠を超えることはなかった。

残酷シーンをし
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.3

実話から生まれた鬱映画。
虐待、シャブ、売春。救いなき世界から解放された少女。しかし彼女を救ったはずの人物にスキャンダルが持ち上がり、コロナ禍が直撃したことで彼女の人生は再び大きく狂っていく。

誰か
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蛇の道(2024年製作の映画)

3.8

拉致シーンの等身大的描写(あのスタンガンを使用したりするのはリアルじゃないが)とか黒沢清らしい画作り。
復讐サスペンスというよりフランス的アート作品と呼んだほうがしっくりくる。
事件の真相より柴咲コウ
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タキシード(2002年製作の映画)

3.2

タクシー運転手のジャッキーがある特殊なスーツを身につけたことで超人的身体能力を得る、という設定がジャッキー映画としては新味な一編。
ひとつひとつのアクションやアイディアは特筆すべきものがなく残念だが、
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ダークグラス(2021年製作の映画)

2.5

アルジェントの映画って大雑把でチープ。けれどもそれを覆う不思議な面白さが魅力なのだが、今回その魅力はなかった。

けっこうあっさり決着ついちゃうしね。
それもアルジェントらしいけど。

ライド・オン(2023年製作の映画)

3.7

愛馬チートゥと暮らす落ち目の高齢スタントマン・ルオ。
ある日債務トラブルによりチートゥを差し押さえられたルオは、問題解決のため法学部に属する一人娘のシャオバオに相談に行くが、彼女とは事実上絶縁状態であ
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高速道路家族(2022年製作の映画)

3.5

詐欺で毎日をなんとか乗り切るホームレス家族と彼らに騙されるも再会することになったなんかワケ有りの女性。
交差するふたつの家族が行きつく先は…

ラストは考察系。是枝裕和監督風な作品でもある。

人によ
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

4.6

霊と交信できる人物を主人公に据えながらもオカルト味の欠片も感じさせないヒューマン・ドラマ。
思えばイーストウッドの映画は幽霊を主人公にした作品でもオカルト味を感じさせない奇妙な世界観で出来上がっている
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