暑さと汗の匂い。愛嬌のある貪欲病のおじさん。ある時代のある場所で、人種を超えた不思議な出会いと別れ。
宇宙船がシリンダー状で、ロシア構成主義(=近代)の造形を彷彿とさせる。しかし、蓋を開けてみると伽藍>>続きを読む
近視眼的に見ると、さっぱりしてキレがいい。
オープンエンド。共通点がないと愛せないということが、よくわからない。僕はそのために、アンダルシアの犬はできない。きっと、彼も。
おじさんは、父にはなれないし、なってはいけないんだな。おじさんとしてこうありたいと思った。
うだつがあがらない男がダメだなんて、誰が言ったんだろう。カッコいい。
ただただ消費する事が目的となる。手段が目的化するということ。番号で管理され、仕事を割り与えられ……。これは、枠の中での自由になるのだろうが、心は自由ではない。
して、人はどんな自由を求めるのだろう。
アーキグラムのような近未来的表現で、未来のディストピアを描く。007の汗(セクシー成分)で、人間は生を……性を取り戻す。この未来のモラルや社会風俗は、超面白い。
冬から始まり、冬で終わる。春から夏、空は黄昏。秋になり、空はすでに暮れていて、真っ暗な空に。現実の問題が話の中心に。これは、とんだ黄昏映画じゃないか。
彼女をつくるためにバンドを始める弟。
兄さんは弟をロンドンへ送り出し、車という狭い箱の中で、涙を浮かべている。兄さんは大人になってしまったのだろう。
今の僕は、兄さんに感情移入してしまった。