経理さんの映画レビュー・感想・評価

経理

経理

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

シネスコの劇場で鑑賞。作品のメッセージみたいなものはほとんどなく、あくまで客観的に理性的に描かれる。会話劇ではあるが、一流の役者の演技をはじめとして、脚本、映像、劇伴などが高いレベルで結合していて3時>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.1

松嶋菜々子vs阿部寛。分かりやすい脚本で登場人物の心情が掴みやすい。そして主演から脇まで固める名優たちの名演! また映像というか全体の雰囲気が良い。日本橋の街並みや明治座などロケが良いし、美術や演出の>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.1

犯人が分かりやすすぎるんだが、もう犯人が誰かというよりも、その裏で動く黒の組織と、警察・FBI・CIAとの攻防がメインのフェーズに突入してた。それに彩りを与えてるのが、黒の組織にスパイとして潜入してい>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

4.0

ミステリーサークルの出現と宇宙人の気配……。宇宙人とのバトルと家族の絆という2つの軸でストーリーは進行していく。子供2人も含めて登場人物たちの言動が落ち着きすぎて現実離れしており"おとぎ話"のようだが>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.9

キャストが良いね。みんなハマッている。東出昌大演じる金子氏の純粋さがドギツすぎて割と見るのが辛い。そんな中で皆川猿時が癒やし枠になっている。吹越満の弁護士めっちゃカッコいい。私の中の吹越満は『ガメラ2>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムループを上司に説明するのにパワポ使ったり、下っ端から偉い人に向かって順番に説明していくのオモロい。抱えてる仕事もしっかりやらないといけないとか、人を説得するにはどうすれば良いかとか、サラリーマン>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

シネスコの劇場で鑑賞。ちょっと迫力が物足りなかったが、前作よりもドラマが重厚で割と楽しめた。もっとハルコンネン家のドロドロしたやつを見たいね。ドラマは凄いが、サンドワームはただの都合の良い乗り物みたい>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

4.0

バケモンにはバケモンをぶつけんだよ! という映画。クライマックスでは貞子と伽椰子を交えた派手なバトルが繰り広げられる。いわゆるJホラー特有の湿っぽい雰囲気は全く無いただのモンスターバトル映画なのだが、>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.2

最初の変なバスのシーンが良い。そして謎の人物シリウス・ブラックと吸魂鬼ディメンター、パトローナスの呪文が本作で初登場。また伏線とその回収というお楽しみ要素がかなり強く、シリーズの中でも異色である。最後>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

4.0

銃と武術を組み合わせたガンカタ。絶対こっちの弾も当たらんし、相手の弾は被弾するやろと思うんだが、そんなのどうでも良くなるほど演出がカッコいい。暗闇のガンカタと、ラストの銃の近接戦はまじで数分くらいしか>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.1

前作『蛇の道』とは虚無のテイストが違う。緊迫感はなくなり、北野武作品のようなモラトリアム的な虚無と生死の軽さが描かれている。それなら俺は北野武作品を見るよと油断していると、時々ぶっ込まれるホラー要素の>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

4.4

復讐する男と、それに協力する男。香川照之の表情と笑い方が虚無すぎる。一見シンプルに見えて、実は観客は何も知らなかっただけなんだと気付くようなストーリー。徐々に明らかになる善意と悪意の真相を、ホラーさな>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

すいません、全然分かんなかったです。映画のテーマも、登場人物の行動も、セリフの意味も、全然分からなかった。ただ、映像もセリフもセンスがあってオシャレで、見ていて心地よいのは確か。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.2

個人的にマーティン・スコセッシ監督といえばこれなんだけどな。観客はディカプリオの視点で一緒に謎解きをしていき、さらにラストで一つの真実に向き合うことになる。嵐の孤島というシチュエーションがまずもって良>>続きを読む

交渉人(1998年製作の映画)

3.8

警察内部の横領事件の濡れ衣を着せられた警察官が、人質をとって警察署に立てこもる! そして主人公が交渉相手に指名したのも、また凄腕の交渉人。交渉人vs交渉人っていうワクワクする設定を最大限に活かすことが>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.4

記憶を抹消する装置で、彼氏に関する記憶を抹消した彼女。彼氏のジム・キャリーも対抗して、彼女に関する記憶を消そうとするが……。記憶を消去する作業の中で、主人公は夢を見ながら彼女に関する記憶を掘り起こして>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

もともと狂ってたタクシードライバーが更に狂っていく。一見落ち着いていて真人間なのに、行動力が高くて破壊衝動がやたら強い主人公をロバート・デ・ニーロが演じている。主人公の厭世的な言動や生き様、タクシード>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

4.2

遊園地のゲーム機に願い事をしたせいで大人の姿になってしまった13歳のジョッシュは、おもちゃ会社で働くことに……。これこそ大人も子供も楽しめる映画なのでは。私が初めて観たのは小学生の頃で、大人の生活とか>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.3

ステージに立ったことすらない自称コメディアンの主人公が、とある有名なコメディアンをストーカーのように追い回して誘拐し、TVに出演させろと迫る……。主人公はマジでヤバいやつなのに、話し方だけは本物のコメ>>続きを読む

スペル(2009年製作の映画)

4.3

サム・ライミ監督の"毒を喰らわば皿まで"が極地に達してる。呪いの原因である婆ちゃんの汚いこと汚いこと。ホラーとコメディは紙一重と言うけれど、これはもうギャグに振り切れてる恐怖演出。同監督の『死霊のはら>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.8

実在の人物がモデルになっているらしい。主人公は若い頃から一目置かれて、出世した末に手を出したのが麻薬取引。抗争が起きたり、殺したり裏切られたりと波乱万丈な人生だとは思うが、割と出来事ベースで淡々とスト>>続きを読む

マシニスト(2004年製作の映画)

4.0

不眠症の機械工(マシニスト)は、不思議な人物に気を取られて工場で事故を起こし、同僚の腕が引きちぎられてしまう。次第に周囲との関係もおかしくなっていくのだが、一連の出来事にはある真相が隠されていた……。>>続きを読む

戦場にかける橋(1957年製作の映画)

4.3

日本軍から橋の建造を命令されたイギリス兵の捕虜たち。日本軍とのいざこざを経て、どうせなら素晴らしい橋を建造しようと意気込むイギリスのニコルソン大佐だが、ある計画が秘密裏に進行していた……。コテコテの戦>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

3.4

なんか冒頭からずっとシュール。画面に映るもの全てにリアリティがなくてコメディに見える。ヒロインは都合良すぎるし、登場人物の衣装はダサいし、劇伴もダサい。スタントマンの顔を大きく映しすぎちゃうし、建物の>>続きを読む

世にも奇妙な物語 映画の特別編(2000年製作の映画)

3.3

DVDは廃盤、配信はなくレンタルすらもない本作。『雪山』はそこそこ怖かったのだが、飛行機事故で猛吹雪の雪山に不時着とか、雪かきしようとしてスコップで胸を刺して殺しちゃったりとか、登場人物のキャラが濃す>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

映像がすごい。衣装をはじめ、研究施設のスチームパンク的な設備から、登場する車、ロッカーなどの小道具に至るまで全て1960年代風。"アレ"の特殊メイクのクオリティも高い。セリフなしで全ての感情を表現する>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.1

トム・ハンクス演じるミラー大尉は、広報活動の一環で、兄弟3人が全員戦死したライアン二等兵を探して帰還させる任務に就く……。初っ端からフルスロットルで見せるスピルバーグ監督のグロ描写。クライマックスで人>>続きを読む

アナコンダ(1997年製作の映画)

2.7

映画撮影のためにアマゾンに来た一行。ある密猟者を助けたことによって大蛇アナコンダの捕獲に巻き込まれてしまう……。密猟者のジョン・ヴォイトにうまいこと乗せられて、途中からは無理やりアナコンダの巣に連れて>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.4

学生時代、私も多感な時期で、社会での生きづらさ的なものを感じていたときに出会ったのが本作。人とあまり関わらない変人のアメリが、自分の感性に任せて気ままにイタズラみたいなことをしていたら、突然「世界と調>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

実験的な手法で作られたストップモーションアニメ。壁や道具に人物をペイントして動かしたかと思えば、立体の人形が組み上がって動き出したりなど、素材がどんどん切り替わっていくのが面白かった。凄い作品というの>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.8

暗闇になった瞬間に現れる化け物。電気をパチッと点けたとたんに消えたり、ピストルのマズルフラッシュの瞬間だけ消えたりする演出が面白い。ジャンプスケアのタメがうまいので、繰り返し見ても割とびっくりしちゃう>>続きを読む

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.6

完全な生命体としてのエイリアン。強酸性の血が流れているため、下手に攻撃すれば宇宙船に穴が空いてしまう……。エイリアンのデザインをはじめ、宇宙船のセット、構図、恐怖の演出方法など、どの観点から見ても質が>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.2

サスペンス映画は事件の真相に近付くに従ってワクワク感が出てくるものだが、本作は最後まで盛り上がらない。登場人物が多く話の流れが分かりづらいというのもあるが、比較的重要な位置付けがされている犯人や共犯者>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.7

アニメーターの努力の結晶。大名行列のシーンや背景がぐにゃりと歪むシーンなど、映像化のセンスとしてもアニメーション技術としても素晴らしいシーンばかり。平沢進のテーマ曲も世界観にマッチしていて中毒性がある>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.8

マーゴット・ロビーの無双。フェミニズム映画でもあるし、アンチ・フェミニズム映画でもあるし、男社会に生きる男の辛さを描いた映画でもある。意外と自分の好きなように解釈できる映画なので、フェミニズム映画とい>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.6

ブリー・ラーソンが宇宙最強っていうことだけ覚えてる状態で鑑賞。関連作を全て予習してる前提の脚本だったので、序盤から心が折れかける。また華奢な女性だらけの宇宙戦争なので、CGは凄いがアクションの迫力は足>>続きを読む

>|