グシケンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

グシケン

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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

なんか舞台演劇みたいな脚本が好きになれなかったけど、アイディアと試みはすごく面白かった!
2分間のタイムループを何度も繰り返しながら、毎回違うコントを見せてくれる。そして最終的には人間の成長物語に?繋
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.2

これはすごい映画。てっきり黒人差別モノかと思ったら必ずしもそうじゃなかった。貧困者や精神障害者≒犯罪を犯すという固定観念からくる差別意識や自分たちがスラム街の市民を「支配」していると勘違いしている警察>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

最後の方は良かったけど、それまではかなり一辺倒でお魚もあんまり出てこないし何度もウトウトしてしまった。
失われた王国があまり魅力的でないのも残念

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.6

とにかく登場人物の印象がどいつもこいつも初めと終わりで180度変わる珍しい映画。
基本、何もない雪国をずっと走ってるだけなので、ロードムービーとしてはかなり地味。ロードムービーとしての面白さより、道中
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心霊写真(2004年製作の映画)

3.6

監督が古き良きJホラーに造詣が深いのか、かなり質実剛健なホラー映画。トイレのシーンでちょっと遊び心入れてくるのも良き。伏線とかメタファーの入れ方もとてもセンスが感じられる。
ポラロイドカメラとホラー映
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.3

これは頭で考えながら観る映画ではないと思う。構成やシナリオはめちゃくちゃ、色んなことの辻褄が合わない。それを許容した上で、ジャズのように"ノンシャラント"に楽しむ作品かなと思った。ジャズ映画だからこそ>>続きを読む

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

3.8

言葉にならない、、、現代においても実際に起こっている白人警官による黒人への暴力や差別意識がテーマだけど、黒人側のヘイトが警察全体に向いていくことによる行き過ぎた抵抗にも警鐘を鳴らしているように感じた。>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

濡れ衣、挽回、挫折、復讐という韓国王道の展開。盲目だけど昼盲、でも生きるため弟のために見えないフリもしてきた鍼師が王宮内の不条理を前にして、自分のポリシーと良心の間で葛藤する話。スリラーになるのは後半>>続きを読む

罠 THE TRAP(1996年製作の映画)

3.3

マイクとミッキーの共通点が肉親に対する愛憎や執着なのは、前作からの流れで分かったけど、根本的に2人の過去や境遇が違いすぎるので、ラストの展開は少し無理がある気が、、、。
結局回収されてない伏線もあった
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遥かな時代の階段を(1995年製作の映画)

3.7

前作の方がスタイリッシュで好きだけど、相変わらず演出がカッコいい。
今回は横浜らしさ全開。ハマのメリーさんも登場。
「ハマは何もかも変わっちまった」と嘆く、戦後の混沌期の横浜を生き抜いた「白い男」が、
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我が人生最悪の時(1994年製作の映画)

3.8

すごい好き。人情、ハードボイルド、適度な緩さのバランスがちょうどよくて、かつ、凝りすぎずスタイリッシュに展開していくから見やすい。
それでいて各シーンの演出がとにかくかっこいい。
永瀬正敏さんは本当に
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

面白かった。最近のだと、実写版バービーに世界観もテーマも少し被るところがあるかな?
男も女も関係なく、パートナーのこと家庭のことを尊重しないとダメだなと思いました。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.6

前半はいい脚本だなって思ったし、ラストは感動したけど、なんかルイスウェインが死ぬまで過去に囚われ続けた可哀想な人にしか見えなかった。
でも、綺麗な紙芝居を見ているような物語だったし、電気と愛と不器用な
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.2

期待はずれ。この監督が大好きで、2020年代でもあの頃と変わらない演出や音楽を楽しみたいって人以外は見る価値がないかも。
演出や音楽だけじゃなく使い古されたプロットやここでこうなったらおもしろ味がない
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

4.0

ボロボロ泣いた。30超えてからようやく母親が今まで無条件に色々してくれたことへの感謝の気持ちを心から感じるようになったけど、そんな今だからこそめちゃくちゃ響く。
コメディ要素も結構笑ったけど、韓国とか
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.7

キャスティングがとにかく素晴らしかった。ほぼ全員ハマってた。
内容は結局何の話だったのかよくわからないまま終わったけど、さまざまな世代の登場人物が対等に腹割って大人の本音トークしてるのを観てるだけで楽
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.6

この監督初めて。オフビート感を楽しむ映画かなって思ってたけど、意外にもストーリーにハマってしまった。
お互い何となく惹かれ合った男女が期待と失望を繰り返し、結局映画1回とお家で1回短い時間ご飯食べただ
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渇水(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

かなり残念だった。
生田斗真扮する水道局員の岩切が幼少期に受けた自身の半ネグレクトの経験とそれによって自分の子供と向き合えなくなってしまった現在の自分の境遇を水道料金の督促周りで知り合ったネグレクトを
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.4

母親:盲目無神経ババア
シモーネ:放蕩不義理クズ
ロッコ:お人好しバカ(ただしイケメン)
ヴィンチェンツォ:空気
チーロ:真人間
ルーカ:素直なガキ

1人の女(男を狂わす系)が一家に絡んできたことが
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

設定はかなりイカれてたし、不協和音みたいな音楽もらしかったけど、ストーリーは意外と普通だった。
ベラの経験や成長に合わせて映像の世界観まで変わっていくのが面白かった。

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.7

再現Vを一切使ってないという。序盤の北朝鮮国内で行われてる拷問や処刑の生映像はかなりキツかった。。。
俄かに信じがたい実際の逃避行の様子を撮った映像。脱北にもブローカーがいて、金のことしか考えてない連
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市子(2023年製作の映画)

3.7

びっくりするような秘密が隠されてたわけではないけど、市子の人間性の見え方が作中で何度も変わるのが面白かった。ストーリーの完成度も高い。ほんで杉咲花の演技のバリエーションが凄まじい。スゴ咲花。
ラストは
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.6

超地味。でもすごい優しい雰囲気。
自己表現が苦手、話すことが苦手な少女が初めて他者から認められることで再生し、自分の居場所を見つける話。ラストのシチュエーション、セリフがいいのは尤もだけど、郵便受けダ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.7

なんでベンジー?と思ってたら、名前が浅井健一で吹いた笑
常時変わり者の2人と、一見常識人に見えるけど恋愛になるとダメダメな2人の計4人が織り成す最高にしょうもない四角関係。
見てるとむず痒くなるような
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.6

痛快!少しコミカルさが増したかな?
1作目の方が裏社会感があって好きだった。

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)

3.6

1よりテンポ悪いけど、終盤の地獄絵図は映画史に刻まれてもおかしくないレベルの気持ち悪さ!!
今作は医療の発展とか一切関係なく、ウェスト医師個人の関心・願望でやりたい放題やってるところがさらに面白かった
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

原作読んでなくても、登場人類の魅力がしっかり感じられて導入編として十分楽しめた。箸休め的に入るアイヌ料理の食事シーンも良かった。今後が楽しみ。

ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

3.8

いいドキュメンタリー映画。
成功と影、自由気ままに生きているようで繊細。
ボーカリストとしての才能や音楽の素晴らしさはさることながら、成功を収める影で、ドラッグから手を引けなかった原因でもある彼女の抱
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1999年の夏休み(1988年製作の映画)

3.1

これはなんか無理だった。このテーマをこの世界観、演劇っぽい脚本で年端も行かない10代?の子役(しかも全員女の子)を使ってやると、なぜか無性に気持ち悪かった。音楽は良かった。

ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

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やっぱりこのバンド大好きだ。2回観に行った。
とりあえず大スクリーンと大音響でミッシェル見れただけで幸せ。
また家でラストライブのDVD何度も見返そう。

対峙(2021年製作の映画)

4.3

ほぼ全編会話劇。殺された息子の両親と無差別殺人を犯して自殺した息子の両親との対峙。
演技がすんごいリアルでたまげました。
まじでこの状況で何話すんだろうと思ってたけど、被害者側は自分たちが納得できる答
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.7

すんごい良かった。自分が映画体験に求めてるのはこういうタイプの非現実なんだと改めて思った。
人生のIfについて、偶然起こる些細な出来事の有無によって分岐していく形で4パターン描き、それらをシームレスに
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

特別好みのタイプではないけど、多くを語らなくても平山の心情変化や背景にある何かを推察させる役所広司の表情で見せる演技が素晴らしかった。
ルーティンの毎日を100点として生きている男が、そこから逸脱する
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