オヂミさんの映画レビュー・感想・評価

オヂミ

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

古き良き邦画の戦争映画+ゴジラ。
主軸は人間ドラマで、長時間ゴジラが登場しないことも。

戦争の象徴としてのゴジラは、とにかく人間を殲滅しようと動く。撃ってくる戦艦がいたら進行をやめてまで執拗に排除し
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

1.0

ネットでの酷評は目にしていたもののきちんと見たことはなかったので、改めて鑑賞。原作・アニメはseason3のラストまでは鑑賞済み。


まず、第一に。どうしてエレンは母親が既に亡くなっている設定に変え
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告白(2010年製作の映画)

4.3

語り部を交代しつつ、複数一人称でリレーのように展開する映画。
邦画らしく、映像も台詞も音響も極めて淡々としながら、残酷で生々しい“人間のグロさ”を見せられる。(映像的な意味でのグロシーンは無い)
表情
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.4

続編が前作を超えてくるという、稀有な映画。大抵の作品は続編を作ると(前作のノリを期待してしまうのもあって)面白くなくなるのだが…パディントンは見事に期待値を超えてきた。
前作とは悪役のポジションも動機
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パディントン(2014年製作の映画)

4.4

本当に面白い!
幼い頃に児童小説版の方を読んだきりだったが、まさか実写化するとは。
登場するキャラクターがみんな個性的で、たとえ悪役であっても憎めない愛らしさがある。
主人公のパディントン自体はフルC
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.8

アニメーション映画として非常に完成度が高い。
少し癖のあるキャラクターデザインだが、全体を通した作画と非常によくマッチしている。キャラクターも魅力的。
海がメインモチーフな作品なだけあって、海洋系・水
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パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

私の人生の起点といっても良い作品。語っても語り尽くせない。初鑑賞は15年近く前だが、レビューを忘れていたのでとりあえずmark。

キャラクターデザインや人物作画はかなり写実寄りなのに対し、アニメーシ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.5

久しぶりにものすごく面白い映画を観た…!と感動した。
「ゲームのモブキャラ」をこういう形でフィーチャーした作品も新鮮で、最初から最後まで飽きさせない。
「ゲームのフィールドの外側に隠されているものがマ
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

顔の良い男を楽しむ映画。
舞台をしている役者さんが多く出演しているので、とにかくみんな声を張るわ張るわ!台詞ひとつひとつの“圧”が凄くて、その熱量には圧倒させられる。
ストーリーも、主人公の「根本」が
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.7

本当に面白い!ディズニーだけど、よくある「プリンセスがなんやかやで最終的に王子様と結ばれる物語」ではなく、純粋な冒険アクション活劇。脚本、起承転結もしっかりしていて、絵作りも整っていて美しい。
冒頭、
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バクマン。(2015年製作の映画)

4.0

原作未読で映画のみ鑑賞勢だが、結構面白いと思った。原作ファンには不評という声を散見したけれど、映画単体なら十分楽しめると思う。デビュー直後の高校生コンビが、賞の受賞→デビュー→アンケート1位、と目標を>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.3

なにかと話題だったので観てみたけれど、作品としてはそこまで面白いと思えなかった。
ギャグは面白いんだけど、脚本が伴っていないという感じがする。これでもかと詰め込まれた埼玉周辺の身内ネタは面白いし勢いで
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渇き。(2013年製作の映画)

3.5

ひとりの少女に狂わされる人間たちを描いた映画。映像演出はとてもお洒落で画面作りも美しく、役者の演技も魅力的だけれど、画面作りの方に重きを置いている感じで、ストーリーや結局何を伝えたかったのかというテー>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.0

後編も含めたレビューとして記す。
役者さんたちの演技はとても素晴らしいのだが、物語の主軸である「いじめられて自殺したと思われる」少年の胸糞の悪さが際立っていて、そこに全てを持っていかれた感じがする。か
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.3

超王道のTHEシンデレラストーリーで、こういう“原点”という感じの映画は何年経ってもたまに観たくなる。セオリーから外れた作品の良さがわかるのはセオリーが存在するからこそだと思う。
最初の頃の、マナーも
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シャニダールの花(2012年製作の映画)

2.0

予告編の映像がとても美しく魅力的で期待していた分、この駄作っぷりは残念でならない。
映像自体はとても綺麗。研究所のゲストハウスの白白とした感じとそこに咲く赤い花の対比も美しく、女性の体から咲く花という
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.4

ものすごく爽快に騙されて気持ちいい映画でした。久しぶりにとても面白いどんでん返し映画だったなと思う。途中まで胸糞悪かったのだが、それも含めて最後ひっくり返されたのが気持ちよく、前半のこの胸糞悪い気持ち>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

ヒットした映画の続編というものは往々にしてつまらない。本作も然り。英国のテーラーの裏の顔はスパイ、という基本の設定自体はとても少年心がワクワクするし、その根幹が好きなので面白いのは面白いけれど、やはり>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.6

とても完成度の高い映画だと思う。どこまでが現実で、どこからが虚構なのか、次第に現実と虚構がごちゃまぜになっていく主人公のパニックのようなものをこちらまで感じる。
強かに脱皮していく主人公の姿は恐ろしい
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.2

宇宙の美しさと畏怖を同時に感じる作品。
ほぼ全編にわたり無重力空間のため、観ているこちらまで地に足つかない不安な気持ちになってきてしまうよう。
まるで世界で一人きり、立つべき地面がない、というのがどれ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.7

テレビドラマの劇場版というのは往々にしてつまらないものが多いけれど、これはとても良くできている。というより原作が良いのか。
ドラマ「ガリレオ」の劇場版というよりもこれ単体でしっかりと作品として成立して
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

戦争を描いた作品で、ここまで暖かく優しい作品があっただろうか。
ストーリーのある映画というよりは、主人公・すずが綴る「日記」のようである。「日記」なので「物語」にあるべき大きな起承転結や起伏はほとんど
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

久しぶりに「めちゃくちゃ面白い!」と思った邦画。
最後まで観てようやくすべてが繋がっていることに気付かせ、もう一度最初から観たくなるような作品。
監督の掌の上で転がされている、それが心地よくさえある。
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プロメア(2019年製作の映画)

3.8

「キルラキル」や「グリッドマン」のトリガー制作のアニメ映画。
端々に仕込まれている「△」と「◻︎」のモチーフの対比は徹底されていて見応えがあるし、色も美しく、何より楽曲が大変素晴らしい。澤野音楽は欲し
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映像美★★★★☆
暗喩・考察の楽しさ★★★★★
表現方法★★☆☆☆

ホラーもグロも苦手ながら、予告編の美しさに惹かれ人生で初めて「ホラー映画を一人で映画館で観る」という経験をした。

映像は確かにと
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.8

とにかく最高の映画だった。
これは今までのゴジラ映画とはまるで違う、怪獣パニック映画というよりは、人間と人間の危機のあり方を描いたドラマだと思った。
劇中の大部分を会議シーンが埋めているのも新鮮で、登
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

脚本★★☆☆☆
演出★★★★☆
音楽★★★★★
背景の綺麗さ★★★★★

賛否が分かれる映画だと思う。
たしかに背景美術は死ぬほど綺麗で、新海監督の得意分野が遺憾無く発揮されている。背景美術だけでも見
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

こんなに楽しく「人が死ぬ」映画は初めてだと思った。

高級テーラーの裏の顔はスパイ組織、というのも“アガる”し、色々な仕掛けが施された舞台装置や武器のギミックも、少年心を的確にくすぐってくる。とにかく
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.7

ミュージカル映画として大変出来がよい。
音楽とともに展開していくのでとにかくテンポがよいし、シリアスなシーンも短く、最初から最後までワクワクした気持ちが持続する。
音楽も名曲ばかりで、主人公がバーで相
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何者(2016年製作の映画)

3.0

「いるいる、こういう子」と思わせる大学生ばかりで生々しいところは良かった。

私は美大卒からのクリエイティブ業なので、就活らしい就活もせず社会人になったけれど、一般大学を出て一般企業に就職していく大多
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.5

脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
作画★★★★★
レイアウト★★★★★

湯浅監督の世界観が遺憾無く発揮された一本。
森見登美彦の大ファンなので、四畳半神話体系のタッグで制作していただけて非常に嬉しい。
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

2.0

脚本★★☆☆☆
演出★★★☆☆
共感性★☆☆☆☆
なんだかんだ水原希子に自分も絆されてみたい感★★★★★★★★★★★

水原希子演じるあかりがただひらすら可愛くて悪女でエロいという点くらいしか褒めると
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紙の月(2014年製作の映画)

4.0

脚本★★★★☆
演出★★★★☆

人間観察の緻密さに定評のある吉田大八監督作品。やはり登場人物の描写の上手さはさすが。

梨花と光太が関係を持つまでの展開がやや早急だと思えたが、
これは2人の関係性を
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

脚本★★★☆☆
演出★★★★☆
背景・美術★★★★★
音楽★★★★★

ミュージカル映画としての出来がすごく良い。
なにより美術が最高で、
ポップで少しレトロな色彩と世界観の中で歌い踊るのを見ると、ど
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

脚本★★★★☆
演出★★★☆☆

独特の世界観がある吉田大八監督作品。
タイトルの「桐島」は最後まで一度も登場しないが、登場人物たちは皆「桐島」に振り回され、かき乱される。名前しか出てこないのにここま
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.5

脚本★★★☆☆
演出★★☆☆☆

子どもが「普通じゃない」とき、親はどう育てればいいのか。
天才的な数学学者だった姉が遺した一人娘を育てる弟と、その子をめぐる物語。

子どものために相応の専門的な教育
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