ひろりんさんの映画レビュー・感想・評価

ひろりん

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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.3

女優さんとカメラワークがとにかく素敵!クレジットに岩井俊二監督の名前がありましたが、ラストのオマージュ的なシーンだけでなく意識して描かれたシーンも多いのもGood。原作があるせいか色んなものを詰め込み>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

4.3

28年振りに見直してみました。当時はウェブブラウザ黎明期とあって最先端を行っていた映画というイメージだけが残っていましたが、今みると印象は明らかに変わります。ただ紛れもなくSNSを取上げた最初の映画な>>続きを読む

宇宙の法則(1990年製作の映画)

4.5

夢を叶えようとしてもなにものかになれなかったものを記録映画風に物語として描いています。篠田カメラマンの撮影もすばらしいですが、ラストのスターダストレビュー名曲「1%の物語はこの物語」と一体化しており、>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

いろいろ腑に落ちないところが散見しますが、全体を通して震災の鎮魂歌として理解しました。作品自体は全体的にロードムービーとして成立していること、雨のシーンが秀逸なこと、宮崎監督へのオマージュが素晴らしい>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

コロナ下だからこそ仕事や家族のことを改めて考えさせるくれる作品になると思います。惜しむべきはもう二年前にこの作品に出会いたかった。作品内の言葉の意味や監督の思いがもう二割増で感じられたかもです。
ただ
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白河夜船(2015年製作の映画)

4.1

作品自体は既に皆様のレビューで語られている通り、儚い関係をエモーショナルに描いた作品です。もう1つ語られるべき点は35mmレンズを使ったライカMで描かれた手持ち撮影がこの世界観を体現している点です。大>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

噂に違わず素晴らしい作品でした。ただ一つだけ気になったのは肝心なシーンでのボカシがあったところ。ここはこの映画が訴える1番の重要なシーンと思える箇所だっただけに残念です。ビターズエンドさんのご英断すば>>続きを読む

イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・サン(1970年製作の映画)

4.6

ぶっ飛んでいるように見えてストーリを感じられたのは新たな体験となりました。

ラスト・オブ・イングランド(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルのイングランドの最期に自分の姿らしきものを入れたということは、監督自身の死期をそとっていたか気になるところ。8mmを上手く使いこなし、実験的なホームムービー風に仕上げたところは圧倒的でオリビナ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.6

誰がなんと言おうとエリセの最高傑!
最初と最後のヤヌス像は過去と未来をつなぐもの。よいフィルムには、瞳をとじて声と音楽だけでも、様々な記憶を呼び起こす魔法があると信じたい

フィルム時代の愛(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

経緯を分からずにみました。明らかにフィルムに映るフォーマットによる特別なものを撮ろうという試みということは分かります。この監督では珍しく、音楽を使ってることから、この映像以外の何かを求めた効果の探求と>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

栗田科学をとりまく、ライティングがとにかく素敵!ケイコに続く16mmフィルムで撮影と脇を固める俳優陣がこの優しい世界観につながったのでしょう。原作はまだ未読ですが、この世界観につながるしっかりしたテキ>>続きを読む

青春墓場(2021年製作の映画)

4.1

ゆうばりの時の青春墓場シリーズをみてたので本作品も鑑賞しましたが、原点回帰というのも頷けるくらい熱い映画でした!同じストーリーでもこの構成のがしっかり余韻残りますね

アソールト・プラトーン(1989年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争におけるガス爆弾使用を命懸けで墓場まで持っていこうとする話

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

撮影は古のフィルム撮影が多くされているということですが、各シークエンスも古の作品を想起させ、圧倒的な映像美に驚かされます。
肝心の内容はあらゆるホラー映画を超える映画史上最強のトラウマ映画と見えますが
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

4.4

「街をぶっ飛ばせ」以降の作品ですが、実験的なライブ作品とみていいでしょう。
ニューヨークの夕方の街角のフィルム映像と手紙とは全く違うものにも見えますが、監督、撮影対象者の裏にある普遍的ななにかを感じさ
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

衝動をそのまま描き続けたアドリブ映画なんだろうが、最後の手紙を燃やすところと鼻歌だけはおそらく演出だったと思います。ゴダールというより、意外とあざとい大人版ひなぎくといったところでしょうか。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.5

富山ほとり座にて。
真正面から戦争の精神的な傷跡をドラマとして描いた映画ですが、細部にこだわった仕掛けから当事者の気持ちに寄り添うことができました。
未来に遺したい映画。

余談ですが、舞台挨拶という
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ヴァンパイア(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まさかの夢おち!?EOS 5D m2が効果的に使わいました。

サッドティー(2013年製作の映画)

4.3

会話劇で物語を紡ぐテンポや音楽の間が名匠ホンサンスともちがいますが、余韻を遺します。個人的には「街の上で」が好きですが、本作品は基本になるベースがここにもあって素敵な作品てす。

戦争のない20日間(1976年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

戦火から逃れてしばしの休息から再び戦場に赴く物語。おそらくシナリオに反し(?)英雄に仕立てあげられる箇所や顧問に仕立て上げられた男を描いた箇所はお上に目をつけられたのだろう。そういったニヒリズムやリア>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーっぽいけどある意味ファンタジー。監督を紹介するには1番良い映画となりそうですね。

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

4.3

母の病気を通して描かれる家族の姿の映画です。わが家では母の認知症でこの家族よりも酷い状況でしたが、立ち向かう姿は近い状況だったと思います。そう思わせたのは必死にそれぞれの在り方を思いやるシーンが丁寧に>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

現代の動画の見本にもなるテンボ良いギャグを散りばめながらも、音楽、美術、ストーリーも奇跡的に歓声している稀有な映画です。是非大画面でみてほしい!

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はギリギリのところでドキュメンタリーとフィクションの狭間を分けるという見方もありそうですが、一体になっているという見方も出来そうです。役者が最高の映画を完成するフィクションにもみえながら、たん>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

本作をミステリというなかれ。一見描かれている事象よりも、パントマイムの方がリアルに感じることに本作の美しさがあると感じましたが。。。小説にはないラストシーンはない方がしっくりくると考えてしまいました。

(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

きれい事をきれい事ではない描き方をする商業映画とはどのような映画なのか本気で考えてしまいました。フィクションの中では成功していると思います。

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