JeanBoissieuさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

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フィクション(とりわけアニメ)がもつちからを信じた映画だった。

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

妻が「ふつうの人間」でなくなっていく。そのとき、夫に出来ることは何か?人間の尊厳の裏返しを執拗に描いていて苦しい。

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.6

ユーモアなんて二の次、と張り詰めた毎日を送るキャリアウーマンと、そんな娘が心配でたまらない少々おとぼけな父。二人の関係ははじめから全然かみあってないけど、娘が絶対に父を邪険にしないのすごくいい。
価値
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プロメテウス(2012年製作の映画)

2.5

みんなだいたいアホ。そんなんで宇宙行ってええんか~い。

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.3

バレエの美しさはふつう、重力との戦いからくる。異様なまでにコントロールされた身体や不自然な飛び方、回転など。でも、ポルーニンの美しさはそれを超越してる。重量と暴力を孕んだ彼のおどりは明らかに他のダンサ>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

5.0

無人島に一人で行ってきなさい、ただしDVD再生するやつと映画1枚だけ持っていってもいーよ、と神様に言われたときに、選ばざるを得ない1枚。

銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

4.4

人間を見放すかしこいイルカたち、うんざりするほどキショイ官僚的な生き物、アホな大統領、鬱ぎみのロボット…小粋なブラックユーモアをちりめた唯一無二のSFコメディ。原作はもしかしたらもっと緻密に練られてる>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

キリスト教における「神の沈黙」問題って、キリスト教が根付いている土地とそうでない土地でぜんぜん沈黙度合いがちがう。
キリスト教文化が当たり前になっているヨーロッパ圏では、神様は沈黙してるけど、確かにい
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.8

主人公をはじめ、登場人物はみんな「弱さ」を抱えながら生きている。でも、弱さを弱さとして受け入れ、なんとか信じられるなにかを探して関わろうとしているところが、見栄をきった強さよりもはるかに強く、美しい。>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.8

母親の庇護のもとピンク色の甘い世界に守られて(囲われて)いたヒロインが、極限の緊張と葛藤にもまれだんだんと崩壊していく。
この「だんだんと」というのが重要で、世界が少しずつ狂っていくプロセスが実にテン
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

2014年時点でSFが出来る最高到達点!「2001年宇宙の旅」「コンタクト」の文脈を踏襲しつつ、"地に足のついた"物語を描いている。
地球がだんだん駄目になっていく絶望と、地球よりさらに終わりの見えな
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

自分達の未来は自分達でつくる。一人では難しいけれど、みんなとならできるって思うから。
いい映画だった。

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

冒頭からいきなりイザベル・ユペールのレイプシーン×猫。それだけでもけっこう面食らうのに、そのあとレイプされたことを友人たちの前であっさり(前菜かよ!というくらいなんの重さもなしに)カミングアウトしたり>>続きを読む

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