彼は例の仕様を知っていたのだろうか、もしそうならあの全てが彼からのメッセージになる。
始めのダンスからして、人とテクノの違い、間違い探しを見せつけられるようで、なるほどおもしろいと思わされた。>>続きを読む
他意はなくともそれを感じる他意なき行い。愛情がなくてもそれを感じる愛なき行い。人並み外れた情熱をもつ、大きなことをやる人に思いを馳せてみたい。
こんなにラブ&サンダーな作品だとは思わなかった。本当にラブ&サンダー。ソーは自分にしかできないことをやったんだと思うと余韻深い。ちょっと名曲に頼り過ぎなんじゃと思ったけど、それもいいんだから仕方ない。>>続きを読む
言いたいことはいろいろあるけど、書きたいことはとくにない。
いまは聴いていたい。
冷酷な山と人の情熱を見事に描き切り、その相対化の果てにまさに「神々の山嶺」をスクリーンにもたらした大傑作。
そこには長時間の一人芝居すら完ぺきにこなす堀内賢雄、大塚明夫というトップ声優に、一寸の中だ>>続きを読む
過去のクリエイターがスターシステムやパラレルワールドを用いる中、マルチバースにあまり手を出さなかったのは、正にそれがクリエイターにとっても手に負えないマッドネスだから、という気がした。
そんな狂った>>続きを読む
精細な中央とボケた周囲、独特な処理かレンズか。暗いシーンの中で反射物に映る数々の表情。
あの最後の言葉に意表を突かれた。でもあの言葉の中に、彼が言うだろうと、伝えるだろうと思っていた想いも込められているように思えた。
ただ、終盤の単に短絡ではない脈絡が薄い展開には、もっと時間をかけて>>続きを読む
ついにサイレント・ランニングをみた。
メインテーマのインストがなんだか物柔らかで “太陽のように” 温かい。amazon musicのmp3でサントラを購入しようとしたら、発売日が、つまり公開日が半>>続きを読む
イゴンがたった一人でECTO-1に施したアップデートが、すべて "チームで扱うこと" を前提としたものだったのが熱い。
劇中でUNの崩壊やUN2.1について語られている最中に、現実の安保理の崩壊を目の当たりにするとは思わなかった。
月並みな表現だけど、良質なSF小説がもたらすのと同様の充足感がある。そして少年少女の>>続きを読む
突然の別れを受け入れるには本当に時間がかかるだろうし、時間だけじゃどうにもならないときもある。人じゃなくても、ペットでもパンダでもいいけど触れ合いは大切。
伊地知さん無性にかっこよかった。
このレビューはネタバレを含みます
彼らと違って、僕たちは “彼ら” がどれほど遠い場所にいたのかを知っている。
僕にとっては並行じゃなくて、時と共に遠ざかっていった存在。
並行するレーンの上の、しかし遥か後方で停車した車両にいる。>>続きを読む
リブートに違和感は付き物。
でも、劇場を出て目にした街並みの “違和感” は得難い。
なんだかアンリアルに映った。
あらゆるレイヤーのたくさんの “違和感” に応えた作品だと思った。
一部の暗>>続きを読む
劇中のOSやwebサービスを、知っているサービスとして、かつ馴染みあるサービスとして体感できるのは、その時代の人間の特権。
映画館よりも自宅のPCモニタで見たほうが格段に没入できる珍しい作品。
このレビューはネタバレを含みます
自分の良識が600年後も通用するのか、想像したことがあるだろうか?
そんな機会が
彼らにあっただろうか?
ぼくらにあるだろうか?
ぼくらが普遍的に断罪できる確かなものとはなんだろう。その対極に、や>>続きを読む
あれこれ見てるともういい加減にしろと思うこともある。
結局、こういった "諜報機関がこの国を守っている" 感には表の政治家の不作為が付き纏ってるように思えて。今回は後日ホットラインがつながった分すご>>続きを読む
大きくて重いIMAXカメラに振り回されてるように感じる。それによる画はとても良いし、音の迫力も凄いけど、殺陣の迫力、スピード感は薄い。カメラが動けてない気がする。でもそれでいいならそれもいい。重めのド>>続きを読む
[2021/10/17]
なんともなしにアマプラで再生して、でもDUNEをみることだしいい機会だと思ってそのまま見通した。そしてふと言葉、というか名前について考え込んだ。
苦手な同僚と同じ名前を自分>>続きを読む
期待と興奮の差圧が日常を徐々に変貌させる。どこか誰かの声が差圧によって浸透し膨張する。変貌に気づいたとしてもどうして気づかなかったのか気づくことはない。
コロナ禍を経てもこういったことへの理解度が上>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
“ ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ ”
ハビエルのこの語勢が音としてすごくいい。
制作の趨勢と作中の継承に繋がりを見出すのなら、原題はともかくこれは「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」じゃなく「テ>>続きを読む
川が近いせいか夏の伊野駅はジメジメしている。そこから走るのは電車じゃなくて気動車。気動車は下り坂を静かに滑る。
そして仁淀川。まだ初夏だと水は冷たい。ながく浸かると凍える程度に。
物理現実の舞台に>>続きを読む
関係がないような物事が関係がないように見えるままに伝わりなんらかの作用をなしていく。ある種「誤配」のような連続を描いているように感じた。
宇宙の暮らしぶりと比較されるわけでもなく、往来する都市や贅を尽くしたホテルはポジティブなまま演出され破壊される。
どうしてそこまでしないといけないのかは次作でさらに掘り下げられるはず。
村瀬監督が>>続きを読む
動きのある場面では複雑なカットがそれなりの勢いで連続するけど、まったく破綻なく見ることができ、そのまま躍動感を受け取ることができて驚いた。
このレビューはネタバレを含みます
能力と病理。
互いに特有な当事者だから理解し合えない。
その間にいられるのが、当事者でありながら娘と親友の死とつながっているクランシー博士。
カーチェイスをはじめ繋ぎが不自然で不親切すぎるシーンも>>続きを読む
「栄光の継衛」...
今作はメインテーマが異なるからそれはそれでいいと思うも、楽曲についてはTV版の主題が好みだった。
澄んでいて、大胆で、ときにロックな曲調が。