めともさんの映画レビュー・感想・評価

めとも

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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.5

彼は例の仕様を知っていたのだろうか、もしそうならあの全てが彼からのメッセージになる。

始めのダンスからして、人とテクノの違い、間違い探しを見せつけられるようで、なるほどおもしろいと思わされた。
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.6

他意はなくともそれを感じる他意なき行い。愛情がなくてもそれを感じる愛なき行い。人並み外れた情熱をもつ、大きなことをやる人に思いを馳せてみたい。

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.7

こんなにラブ&サンダーな作品だとは思わなかった。本当にラブ&サンダー。ソーは自分にしかできないことをやったんだと思うと余韻深い。ちょっと名曲に頼り過ぎなんじゃと思ったけど、それもいいんだから仕方ない。>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

4.7

言いたいことはいろいろあるけど、書きたいことはとくにない。
いまは聴いていたい。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.8

冷酷な山と人の情熱を見事に描き切り、その相対化の果てにまさに「神々の山嶺」をスクリーンにもたらした大傑作。

そこには長時間の一人芝居すら完ぺきにこなす堀内賢雄、大塚明夫というトップ声優に、一寸の中だ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.6

過去のクリエイターがスターシステムやパラレルワールドを用いる中、マルチバースにあまり手を出さなかったのは、正にそれがクリエイターにとっても手に負えないマッドネスだから、という気がした。

そんな狂った
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.6

精細な中央とボケた周囲、独特な処理かレンズか。暗いシーンの中で反射物に映る数々の表情。

シラノ(2021年製作の映画)

4.7

あの最後の言葉に意表を突かれた。でもあの言葉の中に、彼が言うだろうと、伝えるだろうと思っていた想いも込められているように思えた。


ただ、終盤の単に短絡ではない脈絡が薄い展開には、もっと時間をかけて
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サイレント・ランニング(1972年製作の映画)

4.6

ついにサイレント・ランニングをみた。

メインテーマのインストがなんだか物柔らかで “太陽のように” 温かい。amazon musicのmp3でサントラを購入しようとしたら、発売日が、つまり公開日が半
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.6

イゴンがたった一人でECTO-1に施したアップデートが、すべて "チームで扱うこと" を前提としたものだったのが熱い。

地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

4.6

劇中でUNの崩壊やUN2.1について語られている最中に、現実の安保理の崩壊を目の当たりにするとは思わなかった。


月並みな表現だけど、良質なSF小説がもたらすのと同様の充足感がある。そして少年少女の
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.6

突然の別れを受け入れるには本当に時間がかかるだろうし、時間だけじゃどうにもならないときもある。人じゃなくても、ペットでもパンダでもいいけど触れ合いは大切。

伊地知さん無性にかっこよかった。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

彼らと違って、僕たちは “彼ら” がどれほど遠い場所にいたのかを知っている。

僕にとっては並行じゃなくて、時と共に遠ざかっていった存在。

並行するレーンの上の、しかし遥か後方で停車した車両にいる。
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.6

リブートに違和感は付き物。
でも、劇場を出て目にした街並みの “違和感” は得難い。

なんだかアンリアルに映った。

あらゆるレイヤーのたくさんの “違和感” に応えた作品だと思った。


一部の暗
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.7

劇中のOSやwebサービスを、知っているサービスとして、かつ馴染みあるサービスとして体感できるのは、その時代の人間の特権。

映画館よりも自宅のPCモニタで見たほうが格段に没入できる珍しい作品。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

自分の良識が600年後も通用するのか、想像したことがあるだろうか?

そんな機会が
彼らにあっただろうか?
ぼくらにあるだろうか?

ぼくらが普遍的に断罪できる確かなものとはなんだろう。その対極に、や
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.5

あれこれ見てるともういい加減にしろと思うこともある。

結局、こういった "諜報機関がこの国を守っている" 感には表の政治家の不作為が付き纏ってるように思えて。今回は後日ホットラインがつながった分すご
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.6

大きくて重いIMAXカメラに振り回されてるように感じる。それによる画はとても良いし、音の迫力も凄いけど、殺陣の迫力、スピード感は薄い。カメラが動けてない気がする。でもそれでいいならそれもいい。重めのド>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

[2021/10/17]
なんともなしにアマプラで再生して、でもDUNEをみることだしいい機会だと思ってそのまま見通した。そしてふと言葉、というか名前について考え込んだ。

苦手な同僚と同じ名前を自分
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.7

期待と興奮の差圧が日常を徐々に変貌させる。どこか誰かの声が差圧によって浸透し膨張する。変貌に気づいたとしてもどうして気づかなかったのか気づくことはない。

コロナ禍を経てもこういったことへの理解度が上
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

“ ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ ”
ハビエルのこの語勢が音としてすごくいい。

制作の趨勢と作中の継承に繋がりを見出すのなら、原題はともかくこれは「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」じゃなく「テ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.6

川が近いせいか夏の伊野駅はジメジメしている。そこから走るのは電車じゃなくて気動車。気動車は下り坂を静かに滑る。

そして仁淀川。まだ初夏だと水は冷たい。ながく浸かると凍える程度に。

物理現実の舞台に
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.6

関係がないような物事が関係がないように見えるままに伝わりなんらかの作用をなしていく。ある種「誤配」のような連続を描いているように感じた。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.7

宇宙の暮らしぶりと比較されるわけでもなく、往来する都市や贅を尽くしたホテルはポジティブなまま演出され破壊される。

どうしてそこまでしないといけないのかは次作でさらに掘り下げられるはず。

村瀬監督が
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.6

動きのある場面では複雑なカットがそれなりの勢いで連続するけど、まったく破綻なく見ることができ、そのまま躍動感を受け取ることができて驚いた。

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

能力と病理。
互いに特有な当事者だから理解し合えない。

その間にいられるのが、当事者でありながら娘と親友の死とつながっているクランシー博士。

カーチェイスをはじめ繋ぎが不自然で不親切すぎるシーンも
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

4.6

「栄光の継衛」...

今作はメインテーマが異なるからそれはそれでいいと思うも、楽曲についてはTV版の主題が好みだった。

澄んでいて、大胆で、ときにロックな曲調が。

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