ききけさんの映画レビュー・感想・評価

ききけ

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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.3

ビリーの赤い靴、レイラの青いドレスと鞄。この時点でもう、画になっている。この2人の間に何か起こるんだろうって期待、それほどの相性。

どのシーンを撮っても味があっていいのだが、何より記憶に残るのはプリ
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.5

エグいなあ。テンポ遅くて辛かったけど、それがまた現実味増すね。

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.1

ホラーは、セックスだ!

前半、砂漠に続き白い街並みに明るい背景が流れる。しかし時折聞こえる不気味なテーマ曲が日常の何気ないシーンで流れるせいで、どこか精神の根底に粘り着いてくる恐怖。これは、前戯だ。
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.8

ご都合主義が多すぎて物語自体には惹かれなかったが、本物ジェローム役の演技が上手すぎて完全に飲まれ込まれた。物語はクソなのに演技ひとつでこうまで変わるものか、と。

近未来sfという設定自体はとても大好
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アリスの恋(1974年製作の映画)

4.4

ハーヴェイカイテル、ハンサム青年でこんな役も出来んだ!って思ってたらちゃんと暴れてて大爆笑した。使えないウェイトレスも愛おしくて本当にすき。

これが俗に言う笑って泣いて心温まるストーリーの、完成形だ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

NYでの撮影シーン、カメラマンの声、スコセッシじゃん、みたいな、隠れミッキー的な隠れスコセッシがいるのワクワク。

2人が座る画、スコセッシ恒例の線対称となる構図がアーネストとモリー、アーネストとキン
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アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白い。世にも奇妙な物語をスコセッシが撮ったらこうなる、みたいな作品だった。完全にこの世界に惹き込まれてしまった。一夜の可能性の無限大さを感じる。

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

3.9

開始10分間、戦争映画なのにも関わらず原住民と遊び、自然が流れ、死について語る。面白いのが、通常死を扱う時には生に対しても注目されるが、どのキャラクターもどうやって死ぬかだけを考える。そして多くの死相>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.2

最後のシーン良かったな。誰でもこういう地獄に陥る。陥ったら、地獄の住人にならなければならない。主人公はそこんとこの、覚悟が足らなかったな。労働組合がちゃんとしろよって感じだけどな。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.8

案外俺達が子供の時に見ていた世界ってこんな感じだったのかもな。子供の時に見えていた世界なんて、周りの数人の友達と、数人の大人。その大人がたまたま醜悪であればあるほど、世界全体が濁って見えるもんなあ。>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

某復讐系映画やアクション映画と一線を画すのは視覚効果だった。冒頭から黄緑がかった画、そして3回は使われる青い螺旋階段。緑と青の相性は見ていて居心地がいい。と思ったら、タクシーは緑、清掃員の服は緑など、>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

美しいものの象徴として美しい薔薇があちらこちらに散りばめられてるが、いつか朽ちていくものとしての象徴。またサイコボーイと言われてる男の子が真理をついていたりする。皮肉がなんとも美しい。

同監督の『レ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.9

barで4ヶ国語くらい使って話しかけたシーンめっちゃ笑った。イケてる映画だったなあ。

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.6

これは素晴らしい。久々に魂が熱くなった。

リックの男としての生き様にやはり共鳴してしまう。激動の時代があったからこそこういった作品が作れるのだが、現代では名も無き沢山のリックや署長みたいな人間がいる
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.6

通常、映画っていうのは文脈が先にあって、それが画をより強烈に、美しくせしめるものだと僕は思っていたんだけれど、この作品は全くもって逆で、画が文脈を作っているように思える。全くもって不思議な作品だ。>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.6

おかしなおっさんの話だな。

めちゃくちゃ眠くなってしまった。曲が心地よい。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

愛と死、生と憎。

それらがあちこちの画に散らべられてるのが見てて楽しい。銃、水滴、炎、花火、海、太陽、爆発。

アートだなあ

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.6

やばい、バカ面白すぎる。キューブリックめちゃくちゃ尖ってんな。

演出としては、中盤でのレーダーで緊張感を煽るの、とても良かった。

後半、核の画に博士の挙動に、もうブラックユーモアが効きすぎて腹がよ
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.2

こんな映画良すぎる。めちゃくちゃオモロい。全部オモロい。

チソチソリボルバーだいすき

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.3

前半、好奇心に覆われてた自分を非常に恥じている。なんら野次馬と変わらなかった。久々にこんなに他人の人生を考えさせられた。想像力が欠如していた。

(1974年製作の映画)

4.4

鬱屈としてる日常だなぁ

言葉以上に画が語り掛けてんの恐ろしいや

鏡ってタイトルがまた。

最後の誘惑(1988年製作の映画)

4.4

人間一人の苦悩、煩悩を描くのが天才すぎる。

戦いの演説を躊躇い、手から自然と穴が開き血が流れるシーンには震えた。

ラストシーン、何回でも観たいな。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.8

うわーーー!これはもっと前に観ておくべきだった。ありふれた綺麗な日常の描写からあそこまでデヴィッド・リンチは手を引っ張ってくれるのかーーーー!!

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

4.2

これはすげえな。途中までは綺麗な映画だなあって見てたら内容がこれはイカれてる。

生とか愛だとか子供とか、そういう正のエネルギーとは反対に位置する狂気的な美しさ。何かに惹かれてしまう人間ってこうなんだ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.1

画がいいんだよなあ。ワラワラと敵が並んでるところに、ちょっとヘンテコな奴らとかクソ背が高いバケモンとかいると、画になる。

このサッと現れて弱者を救う、みたいなヒーロー的構図は観ていて爽快だなあ。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

銃撃戦パタパタあるのに、人がそこで死ぬシーンが一つもない所に意志を感じる。

ラストショットがとても綺麗。海ってすごいんだよな。静かで暗くて恐ろしいイメージを醸し出すこともあれば、荒くてうるさくて暖か
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