れべっかさんの映画レビュー・感想・評価

れべっか

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娼年(2018年製作の映画)

1.0

他人のセックスを第三者の視点で見ると、こんなにも滑稽なんだなぁ、という感想。
いわゆるAVは「それ用」として撮られているから、いやらしさが前面に来るんだけど、これは「映画用」のセックスだから、滑稽さの
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.0

原作未読。
サイコパス安売り映画。

プロットはしっかりとしているので、終盤にかけての伏線回収はしっくりきた。ただ、「主人公とそれを追う警察」という構図以外にも、視聴者が追わなくてはいけない人物や設定
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.2

原作既読。
ドラマ版は少しだけ。

事件は起こるし犯人はいるし主人公はそれを解決するけど、ミステリと言う勿れ。原作者も言っている通り、本質はミステリ部分ではなく、それ以外の人間模様だったり、整くんの語
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.0

これにてエヴァンゲリオンという長きに渡る旅路は終端へと達した。
その過程を観測し続けた者たちの胸奥に、確かな足跡を残して。
この旅の終わりには意味がある。
それは、延々と考察し続けられ、語られ続けてき
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

2.5

説明が不十分のまま責任を押し付けられ、上司にご意向を伺えば手のひら返しをされるシンジくん。
あれ、どうしてだろう。
身に覚えがありすぎて胃が痛い。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

2.5

抑圧されていた自意識が社会の表層へと浮上し、細分化や多様性を主張しはじめて久しい昨今。その奔流は予め設定されていた敵性分子さえ見失い、既に暴走していると評論家は口を揃える。
今日もまた誰かが誰かの揚げ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

2.5

エヴァの最序盤におけるシンジとゲンドウの会話を観る度に思うのは、「エヴァに乗らないなら帰れ」って言うくらいなら、事前にメールか電話で確認すればよかったのではないか、ということ。

「シンジ、エヴァ乗ら
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リベリオン(2002年製作の映画)

2.0

その昔、虚淵玄と中央東口のタッグが、この作品のノベルゲームを作ってコミケで頒布、もとい執行したこともある、ガン=カタ映画。
という逸話に敷衍している時点で内容はお察しなのだが、ともかく歴史的・学術的価
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.0

日本のサブカル界隈における、いわゆる「ループもの」の先駆的作品であり、この作品の影響でそのジャンルが一気に広まったと言われる伝説的映画。
桜坂洋や谷川流などの小説家にも影響を与え、ドラマ『ケイゾク』の
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APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)

2.0

攻殻機動隊の原作者、士郎政宗のメジャーデビュー作の映画版。
世界大戦を生き抜いた伝説の戦士と、全身サイボーグの恋人とが、理想郷と称される街を舞台とした戦いに巻き込まれていく。

20年前のフル3Dアニ
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狭霧の國(2020年製作の映画)

1.5

霧がかかると怪獣が現れる村に帰ってきた主人公と、その怪獣と心を通わせる少女の物語。

ジオラマと人形で描かれる本作は、その部分が作り物めいているのに、フィクションであるはずの怪獣がやけに生々しく作られ
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

-

多くの著名人が愛した「B級を下回るZ級映画」。映画の予算をこの映画何本分かで数える『KT』という単位があったり、撮影中に実際にヘリが墜落事故を起こして、それをそのままワンシーンとして使ったりと、数々の>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

小学校で漫画の天才と持て囃される藤野と、不登校ながら絵の上手い京本。二人が出会い、漫画家への道がはじめるがーー。

タイトルである「ルック・バック」にいくつもの意味が込められていて、それが最終盤で明か
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.0

一流企業で働く主人公が、ある渇きを満たすために殺人に走るサイコ・ホラー。

開始1分がオシャレすぎて最高だったのに、途中で犬が酷い目にあったのがショックで、その後はうろ覚え。
動物に酷いことする描写は
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.3

原作既読。
ストーリー自体はわかりやすいものだし、原作を読んでいるのなら尚更。
むしろ漫画として誇張して描かれている部分をそのままではなく、あそこまで情感たっぷりな脚本に仕上げることに恐れ入った。ロケ
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

-

2025年の一発目に観る映画がこれでよかったのか。

タイトルとジャケットから察せられる通り、いわゆるB級映画だが、そういう目線で観るとちゃんとできていると思う。
きちんとした映画として評価するならま
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.0

人間狩り映画。

年末になに観てるんだろう、2024年の最後の映画がこれでいいのか、とか思いながら鑑賞した。

約90分の間に数多くの展開がこれでもかと詰め込まれており、ジェットコースターというかアト
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

2.5

最近、矢鱈と重い映画ばかり観ていたので、単純に楽しめそうなものを観ようと思ってチョイスした。

初見だったので、ストーリーやテーマ性よりか、世界観やキャラクターの楽しさに目がいったかな。口でアイススケ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

2.0

都会から田舎に引っ越してきた主人公一家。排他的な土地柄からか、そこでイジメを受ける主人公。そして悲劇が起こり、少女は復讐を決意する青春ラブストーリー(曲解)。

舞台となる町は狂人が飽和状態なんだけど
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MW-ムウ-(2009年製作の映画)

1.0

手塚治虫の同名漫画が原作。既読。

観たのが十年以上前だからちゃんとは覚えてないのだけれど、原作の雰囲気を楽しみにしていたら、長尺でカーチェイスを観せられて夢寐に旅立ちかけた気がする。

それ以上でも
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ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(2007年製作の映画)

1.0

『NHKにようこそ!』の滝本竜彦の同名小説が原作。たしか筆者のデビュー作。
当時、『Kanon』の川澄舞のルートを想起させる内容だとネットで呟いたら、いろんな人から賛同してもらえた思い出がある。
あと
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

2.1

家庭の歪みから、あるいは内在的なストレスから、異物を飲み込みたくなる衝動に駆られる女性。最初はビー玉から、やがてそれはエスカレートしていき……

血とか内臓がドバドバする系は、どこかフィクションとして
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

1.4

外界から隔絶された家の中だけで子供たちを教育する両親。外の世界を知らない子供たち。そこへ異物が挿入されたことで、徐々に変化が表れていく。

なんか、自称・映画オタクが好きそうなシュルレアリスム系。観る
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君の名は。(2016年製作の映画)

2.2

新海作品の脚本は昔からエピソードを継ぎ接ぎしている感があるというか、シーンの切り替わりが細かい感じがあった。
今作は主軸となる人物が二人いるので、それがより顕著に感じられて、なかなか落ち着かなかった。
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ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

1.9

ある家族のもとに現れた一人の訪問者。家族は彼を客人として家に住まわせるが、それが悲劇の始まりだった。

全体としてスッキリしないプロットだった。ひとつひとつの要素は面白いのだけれど、それの繋げ方に違和
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

コールドオープンは爆弾魔と主人公の戦いを描いているのに、そのあとは時間が移って客とバーテンダーの身の上話。中盤以降から物語が大きく動き出し、どんでん返しへと繋がっていく構成。

この短い時間でタイムパ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

資産家が殺されて探偵がやってきて遺産相続で揉める系の、よく言えば王道、悪く言えば手垢のついた設定で展開されるミステリ。

と思いきや中盤までに犯人が特定され、その視点から進むコロンボや古畑形式。
と思
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女神の継承(2021年製作の映画)

2.6

タイ東北部の村を舞台に、土着信仰と女神の継承をめぐるモキュメンタリーホラー。

アマプラで観たけど吹き替えしかなくて、この類は字幕で観たい派だし、ホラーとしての迫力も希釈されてしまっていた。

事後考
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RE:BORN(2015年製作の映画)

1.8

元・最強傭兵が今は引退してコンビニで働いているところに、昔の因縁の相手たちが襲いかかってくる、海外のアクション映画の定番設定みたいなやつ。

ところどころに有名映画なんかのオマージュが散りばめられてい
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.0

いわゆる館ものと呼ばれるミステリ。公式の言葉を借りるなら、異常事態が発生している状況での連続殺人事件。

他の方のレビューでは、ネタバレ設定抜きで重要な設定が書かれていて、これいいのか? と思ってしま
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

2.5

宗教的な団体に所属する男女三人が、孤島で共同生活を送りながら、さまざまなプログラムを行なっている。それはやがて、ひとつの欲求によって歪み、狂っていく。

脚本はともかくとして、映像としては面白かったか
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アクアスラッシュ(2019年製作の映画)

1.0

たくさんの水着の女性が出てくるので、とても良かったと思います棒読み

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.5

公開当時、都合4度ほど劇場に足を運んで鑑賞した思い入れのある作品。
やはりこの季節に観返すと格別と感じる。

公開から15年が経過したとは思えない映像のクオリティ。逆に言えばあの頃からアニメーションの
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

1.9

とあるアパレルメーカーが開発した新発売のジーンズが、夜な夜な動き出して人を殺していくB級スプラッタ?

発想はユニークだし、殺し方も一辺倒じゃないし、そういうところは面白味もあった。のだけれど、設定は
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.0

自分たちが死ぬ夢を見て、それを回避する主人公。しかし生き延びた者たちは、死の必然性を回避してしまったがために、運命を収束させる別の必然性によって、次々と死んでいく……。

登場人物たちを殺すのが殺人鬼
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