個人的にはめちゃ楽しめた。古田新太さんはイヤな奴の役をやったらもう日本一なんじゃないかと思うし、その息子はどこかで見たことあると思ったら『宮本から君へ』に出ていた一ノ瀬ワタルさんでパワー感がすごかった>>続きを読む
人は自分が生きた痕跡を残したいものだと思うのだけれど、主人公は自分が生きた究極の痕跡である娘に人生最後の瞬間全てを賭ける。それはエゴとも取れるけど、善意でありポジティブであることに胸打たれる。
アカデミーは作曲賞も取って欲しかった。
生きることで生じる他者への加害性は、多少なりとも誰にもあって、それをカニバリズムという究極の形で描いたのが面白かった。
サリーも人も好きになるという止められない衝動によって、他者を加害してしまうとい>>続きを読む
カメラワーク的には二項対立というより円を意識している気がして、4人をフラットに扱っているのが良かった。
当時のとんでもなさを描いているが、それを表現するためにとんでもない演出をしていて、メタで観てとんでもない作品だった。
ノスタルジーや映画讃歌に終始しないのが良かった。インド版ニューシネマパラダイスではなかった。
耳が聴こえないことも、ボクシングも一要素でしかなく、良い意味で普遍的な話だと感じた。
耳が聴こえないことを特別視したり、ボクシングの試合結果によるカタルシスに重きを置いていないのが良かった。
早く観たくて、休日に早起きして映画を観に行くのなんていつぶりだろうか。早起きした甲斐があった。
このレビューはネタバレを含みます
世界系のアンチテーゼとも取れる『天気の子』の結末はコロナを経験した人々には残酷かもしれない。
過去を「戸締まり」して「いってきます」と言う、本作のメッセージは温かい。