くりごはんさんの映画レビュー・感想・評価

くりごはん

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セッション(2014年製作の映画)

4.1

定期的に観たくなる作品。
エンターテイメントと芸術性を両立している素晴らしい作品。

何かを突き詰めるということは、それ以外を犠牲にすること。色々なものを捨てられる強い意志を持った人間にしかその道を歩
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

成功と転落。
芸術家が人生の岐路の選択で今までの日常が崩れ、狂気と破滅に向かうシナリオは好き。
芸術は作り出すことによって人とのつながりができる一方で、突き詰めるところまでいくと孤独になってしまうもの
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

この世界で独身はある施設に送られ、一定の期間パートナーが見つからないと動物に変えられる、というとんでもストーリー。
(主人公の兄は犬になっている)

どんな人生送ってきたらこんなシナリオ書けるんでしょ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

11歳の時に自分は何を考え、何をしていたのだろうか。
派手でない、どこにでもあるような家族の思い出を通して
ソフィの追憶であるのと同時に自分の追憶の体験でもあるように感じました。

人生のある瞬間にま
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

好きな映画監督トップ3には入るであろう、アキカウリスマキ監督の新作。

前作が自分には少ししっくりこなかったのですが、開始早々のカウリスマキ節でそんな不安は一瞬で吹き飛び魅入ってしまいました。
仕事後
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

京都の奥座敷といわれている貴船の魅力がつまった作品。
鑑賞後は冬の貴船で牡丹鍋を食べにいきたくなります。

舞台となっている街、旅館とロケーションは素晴らしく、作品の空気も良いです。
ただしカメラワー
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

長い年月と膨大な時間を使って作り上げられた世界観を通して味わう唯一無二な体験でした。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

観るのが大変なエドワードヤン作品の一つ。
学生時代に渋谷の蔦谷に何度行っても毎回誰かに借りられていて、それでもめげずに通って借りて観た作品。
4Kレストア版として上映されていたので久しぶりに観ました。
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

不穏な空気を漂わせながら観る側を裏切るような清々しい展開はとても良かった。
登場人物のキャラ立っていて、作品のクオリティーが高く評価が良いのも納得。ただし、途中の鹿が会いにくるシーンの合成感はもう少し
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リトアニアへの旅の追憶(1972年製作の映画)

4.1

ジョナス・メカスの語りは詩のようで、映像と合わさり上質な体験だった。

青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.6

生への切望と死への誘惑が揺れ動く。

途中に出てきた8mmフィルムの映像がなんだかセンスが感じれて良かったです。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

濱口作品の会話は、映画というよりも演劇でいうところの素読みのような印象があります。独特な空気を演出している一方で、個人的にドライブマイカーやpassionではポジティブに捉えられない部分も感じたのです>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

4.4

映画館で見逃していて意気消沈してたが、ブルーレイが出たので購入。

前半の壮大な自然の描写に圧倒させられつつ、後半は動きの早い展開に圧倒される。
閉鎖的な環境、山の上と下の対比。
観終わった後にはずし
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.2

尋問官達の主人公を苦しめるのに生き生きした表情が印象的。表情が豊かでいいですね。

親密さ(2012年製作の映画)

3.9

昨年は4時間近い映画で終わり、今年は4時間近い映画でスタートです。
話題の濱口監督の気になっていた過去作を。

冗長な前半から、面白い試みのある後半、そしてラスト。
観やすいわけではないけれど決して退
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本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.3

ドラマ形式で4時間程度の作品ですが、一気に続けて見ても全然疲れず面白かったです。
最初はヒロインのキャラに戸惑いましたが、直ぐに受け入れてしまいます。
「寝ても覚めても」と比べらているようですが、こち
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.6

ストーリー的には、近くにあった幸せを遠回りしてようやく見つけたような良くあるものですが、展開もだれることなく面白かったです。
主人公の成長、仲間との別れ、淡々ではあるものの人生の一部が描かれています。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

服装をはじめ美術に関してはとてもこだわっていて丁寧に作っている印象。
冒頭の船のシーンの一コマに映る主人公の靴とかもデザイン素敵でした。

どことなく硬い3人がトランプのゲームで遊ぶ姿はとても楽しそう
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

キラキラとした青春の鮮やかな映像がとても綺麗でした。
その後の展開が悲しくもあり、儚くもあり、無常です。程度は違えど、誰しもが夢のような日々を胸に秘めながら、もしくはまだ自覚せぬ夢を見ながら今日を生き
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FRIED DRAGON FISH(1996年製作の映画)

3.5

B級感がチープでありながらもエンタメとして面白い。

90年代が沢山つまっている。

西瓜(2005年製作の映画)

3.6

ユーモアでありながらも下品でいて芸術的に描く感じはホドロフスキーにも似ている。

記録的な暑さで水不足になってしまったので西瓜を食べよう!から始まって狂ったように作品にでてくる西瓜。
シュールでユーモ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

映像の綺麗さや迫力があって楽しい。
メメントも確か時間をテーマにしてますよね。作品ごとに切り口を変えて取り組んでるの面白いですね。
ストーリーは複雑にみえて、そこまで練られてない印象でした。物理学の現
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

少女時代が終わっちゃう・・・

仲の良い、いつも一緒な姉妹がそれぞれの自分の夢の方向に進んでバラバラになってしまうシーンが印象的。

過去の選択に後悔して、悲しい話になるのかと思いきや直ぐに新しい恋愛
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.4

観終わってみると、主演のグイ・ルンメイの美しさと、ネオンの街の美しさしか残らなかった。
点数は高くはならないけれど、これはこれで凡作とはいえない印象が残りました。

何度か観ればストーリーも分かってく
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