最新作『枯れ葉』と比較すると、現在からすると旧時代的な女性像が描かれているとは思うが全体的に見ると好きな作品でした。この映画では、カメラ位置により主人公との上下関係を強調したり、作為的なズームを用いる>>続きを読む
前作に続き16mmフィルムを用い繊細かつ無駄のないショットを積み重ねる。例えば藤沢さんがベランダから山添くんへ視線を向けるシーンでは、藤沢さんのクローズアップ(バストショットかも)→背中のショットへ>>続きを読む
メモ
・生きる喜びを与えてくれる精神安定剤的な映画。
・最初から仕事を求めてくる者は避けて自殺を助けしてくれる人を選別しているのを見ると、心の底で自分を生かす何かを願っていたのかも。
・自殺場所に迎え>>続きを読む
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コメディの比重が高まったことで映画に緊張が無くなってしまったと感じた。2章はラストにかけ重厚な絵作りとストーリーにより非常に引き締まった内容であった。そして3章では指導者選挙という魔法界・マグル界に最>>続きを読む
日本人からするとヴェンダースの捉えたTOKYOはツッコミどころ満載で、文句でも書こうかなと思った。だけど外部の人間であるヴェンダースが思い描く幻想のTOKYOには私たちが汚いと断罪し、切り捨てた東京の>>続きを読む
いつか今泉力哉監督のフィルモグラフィを振り返った時、転換点として扱われることになりそうな作品。悲痛さが存在しない世界で恋愛を描いてきた今泉監督であったが確実に生死が存在する世界だ。明らかに毛色が違う>>続きを読む
濱口竜介監督が『赤い河』での運動の流れに言及していたので鑑賞しました。個人的に西部劇デビューがこの作品で良かったです。
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「私の身体は私のものだ」
本作はこの台詞に代表される様に身体のコントロール権(所有)を巡る異質な恋愛映画である。山戸作品に通底するテーマの一つで、特に「玉城ティナは夢想する」と近似している。身体の自>>続きを読む
成瀬巳喜男作品を初めて見ました。視線?目線?の送りがこれ程までに機能している作品を初めて見た。追う側/追われる側の関係が逆転したと思ったら衝撃的な結末を迎える。加山雄三のヤンチャ具合が最高でした!!!>>続きを読む
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(メモ)労働者階級の男女による恋愛映画。
恋愛映画を描きながらその背景に戦争や犯罪、労働、無駄などの社会情勢を捉える傑作。「拾う/捨てる」行為の反復とズレが男女各々の感情や関係に変化をもたらす。捨て>>続きを読む