miさんの映画レビュー・感想・評価

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

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テレビの放送で映画を観るってあんまなかったけど、いいですね、細かいこと考えずに見させてくれるのなんかやっぱさすがリンクレイターという感じだ

サタンタンゴ(1994年製作の映画)

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悪夢的な長回しややたらと重苦しい主題の取り扱い、女子どもの顔のクロースアップはめちゃくちゃ魅力的。でも映画としての進行に度肝を抜かれるかって言われたらまあ普通だし、エンタメとまで言わなくても実験映画で>>続きを読む

シャイン(1996年製作の映画)

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この時代の映画の(特徴だと勝手に思っている)、色調がやたら強くて、カメラと人がグニグニ動き、脚本はパカパカ進み、表情がすごいことになる!みたいなの全然慣れない。ヘルフゴットさんの話(とラフマニノフさん>>続きを読む

ニースについて(1930年製作の映画)

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空撮に始まりながら、特に後半部に繰り返されるのは下→上のイメージ。容易に言語化できる要素といえばブルジョワ批判というイデオロギーくらいのものだけど、それだけにおさまらないというか、映像そのもののリズム>>続きを読む

オルフェ(1950年製作の映画)

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ミステリアスな刺激と農村的な退屈さを2人の女性のかたちで対比させるのはムルナウの『サンライズ』と同じ。前者の魅力を演出するエルザ・スキャパレリの衣裳が出色。視覚的なエンタメ性や街角のわちゃわちゃ感や当>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

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ゾンビ映画をパロディしつつもきっちりゼロ年代社会批評で面白かった。乱暴な言い方ながら「中流出身だけど幼少期の教育のトラウマなり家族との複雑な関係なりを真に受けすぎてうまいこと成功ルートに乗れずニューオ>>続きを読む

カビリアの夜(1957年製作の映画)

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再鑑賞。これに限らずだけどフェリーニの映画作りは空間(世界)があってその中に人がいるのではなくて、まず人がいてそれを取り囲むために世界ができるという順番なのかなー。物語世界のなかの劇場やバーや森や崖や>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

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Rina SawayamaのSTFU!のPVで自称日本好きのウザい男性が好きって言ってたやつ。なるほど。あれ?ってくらいあんま面白くなく、うーんこれ飛ばしてもいい?が続いて終わっちゃった。映画としてそ>>続きを読む

駅馬車(1939年製作の映画)

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ちょっと面白すぎる。「野蛮人」に対してキリスト教徒的な良心やら文明やらで固まろうとするも、全く一様ではない人々の内部対立。彼らの土地を奪っておいてこの人たちは何を言っているんだとイライラしたくもなるが>>続きを読む

向こう側から(2002年製作の映画)

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画面の外で起こる何か。喧騒、生活、砂利を踏むタイヤ、語る人、言葉に詰まる瞬間、柵、柵柵柵、責め立てるように照らす照明。境目のそばで生きること、その向こう側を想像すること。息づかいをあわせてしまう。地面>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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ジャンルパロディ&自己パロディの詰め合わせみたいなふざけかたをしていてわけがわからない。ここでこの言葉のギャップにウケてほしいんだろうな〜みたいな外連味しかない脚本はそんなに好みじゃなかった(タイトル>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

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室内劇・会話・演出パートとドキュメンタリー・観察・偶然パートが対立しあっているようでしっかり噛み合っている。トランジションの時に映像をオーバーラップさせるのもうまく説明できないけどすごく良い(バーグマ>>続きを読む

自由の暴力 デジタルリマスター版(1974年製作の映画)

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序盤はこれまでに見たファスビンダーのようなフレーム内フレームや鏡使いがそれほど目立たなくて、人物間で言葉を使う前から目でしっかりコミュニケーションをとっている印象があった。切り返しの多さがそう感じさせ>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

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(°_°)

お坊さん殺すところめっちゃいい ボールペン出ない的な
ソナチネっぽい女 ヘリング
キアロスタミの遠景
ベルイマン 海岸 第七の封印ラスト 死者の主張
土にかえり損ねたけど綺麗、一度終わっ
>>続きを読む

怒りのキューバ(1964年製作の映画)

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(なんかどこかで見たような)すごい映像がドコドコ繰り出されるけど、その表現に至る文脈というか、歴史性や精神性がほとんど見えない。だからこんなに美しいのに、スペクタクルの域を超えていないのが惜しい。引用>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

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あんまり観ないタイプの映画だな〜どこにおもしろさを見つけたらいいんだろう……ぶっ刺すようなショットがあるわけでもないし……と思いながら観ていたのに、最後にはちゃんと低温調理的に刺されていた。この絶妙に>>続きを読む

冒険者たち(1967年製作の映画)

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未来を志向して袋小路にはまる大人たちと、最初から過去を志向する子ども 無時間な男性性が振り回す植民地主義への自覚のなさがどうも鼻について、感傷にひたるような暇がなかった

波影(1965年製作の映画)

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格調高い正統派メロドラマというか……。映像がともかくも美しい。絵画的な最初のカット。窓を開けて映る海の白さよ。しかしナイトワークの女性の気質や宿命の描き方にはかなり一面的な印象も受ける。下の世代がイン>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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台詞がどれも軽薄で些末で内容がなくて、だからといってすごく自然でもなくむしろぎこちなくて、その分何気ない仕草や移動といった身体の運動とそれを追うカメラがとても雄弁に語る。空間の中で外側から規定される、>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

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パブロ・ネルーダとニカノール・パラの詩が比較されて、自分はネルーダの弱さよりもパラを好む、と青年アレハンドロが語るところで膝を打った。その後もネルーダは繰り返し腐される。チリの文学的伝統については全然>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

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 映像で露骨なメタファーやるのやっぱりそんなに好きじゃないな。せっかく写すのなら事物はできればそのものであってほしい。それで伝えたそうなこともばかばかしいばかりでそんなに面白いとは思えず、全然集中がも>>続きを読む