コザカナカルシウムさんの映画レビュー・感想・評価

コザカナカルシウム

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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

望まない妊娠をした大学生優実が、父親の可能性が高い彼氏の直哉と言い合って、直哉と別れる決意をする話。

妊娠発覚後の優実と直哉のやりとりに
出会いから一旦別れて復縁する間の記憶がインサートされている。
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

不倫した夫への不満と向き合わなかった綿子が、自分の不倫相手が事故死したことで、自分と夫に向き合わざるを得なくなり離婚する話。
パパゲーノのイメージで見始めたら、ほんわか要素が1ミリもなく終始ヒリヒリ!
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.3

クズ男を依存させる体質の女達が、クズっぷりに我慢の限界を越えることで、相手と自分に向き合おうと決意する話。

この映画の構成って面白くて…
第一部:現在のクズ男との生活
第二部:過去のクズ男との生活
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こいのわ 婚活クルージング(2017年製作の映画)

3.0

お互いに最悪な印象だった風間杜夫と片瀬那奈が、婚活プロジェクトを運営する中で、結ばれて結婚を決める話だった。
金子修介監督らしい、日活ロマンポルノっぽさにドキリとした。特に、風間杜夫と産婦人科医白石美
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.2

子供を不慮の事故でなくして自責の念から酒に溺れた小林聡美が、自殺した妻に何もできなかったことを責める松重豊と出会い、自分を許して幸せになる覚悟をする話。

心の機微を、日常のささやかな出来事や伊豆の海
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ろくでなし(2017年製作の映画)

3.0

東京の夜の街の哀しさと煌めき―
クラブ従業員の優子に惚れた一真が、優子のために殴って殺して逮捕される話
話はシンプルなんだけど、合間に映し出される東京の街が眩しい映画だった

主役よりサイドストーリー
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.4

二度目の視聴ー
かつて見たときは「台風クラブ」っぽい雰囲気で「掴み所がない」イメージだったけど、主張もシャレードもめちゃくちゃ明確な映画だった。それでいて、当時の日本映画っぽいよく分からないカットが入
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.9

韓国ドラマや映画は、ほぼほぼ観ないんだけど…三連休だし、松尾スズキの字幕だし、ドタバタっぽいしという軽い気持ちで観たら…ナニ!?このオモロイ映画は!!

軍事境界線の兵士チョヌが、北朝鮮に飛んで行った
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.0

社会に失望した主人公沖田(高倉健)が、仲間らと新幹線爆破予告で身代金を要求するが、自分も仲間も死ぬ話である。

速さが売りの新幹線でスピードスピードが落ちると爆破する仕掛けは、この映画が元祖になってい
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.6

SUNTORYのアルゴプロジェクトの映画は個性的で面白い。
なかでも、これはピカイチ!

異文化交流の三谷幸喜脚本と中原俊監督が絶妙にマッチしている。

いたずらロリータ 後ろからバージン(1986年製作の映画)

3.8

日活ロマンポルノにはまった時期20年前に観た作品。

人形だったえるちゃんがご主人様のもとに人間として表れるって話なんだけど…内容より映像のよさにドキンとする。大好きだったのは、初めて主人公の男がえる
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サイコ(1960年製作の映画)

3.5

主人公マリオンが4万ドルを横領して逃げるために隠れたホテルで精神異常者の経営者リーマンに殺されるが、恋人と姉が犯人を見つけ出す話。

20年ぶりに観たら意外な気付きが多かった。有名なシャワーシーンの印
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

東京の松濤出身のお嬢様である華子が婚約者の愛人である地方出身の美紀と出会うことで、自分の足で歩いていこうと決心する話だ。

愛人とその婚約者なのに対立するどころか、華子は美紀の生き方に励まされるし、美
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四月物語(1998年製作の映画)

3.5

「松たか子」の「松たか子」による「松たか子」のための映画だ。

この映画が公開された当時、岩井俊二は日本映画好き大学生だった私には神で、打ち上げ花火・フライドドラゴンフィッシュ・スワローテイル、そして
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パージ(2013年製作の映画)

3.0

所謂「家の中のモンスター型」物語だ。

12時間だけ殺人しても罪にならない「パージ」の日―パージの日に対抗すべく万全なホームセキュリティが設置しているセキュリティ会社社員の家が舞台だ。

平穏な一日を
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

この映画は要素が沢山あってスゴイ!

たくさんのレビューに書いてあるように、入れ替わることで三谷幸喜的なコメディ要素が生まれています。おっさんが女子校生のしゃべり方をしているのは「パパと娘の7日間」で
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19歳(2018年製作の映画)

2.9

解説に私小説と書いてあったけどその通りだった。
30分という短さもあるが淡々として何かのPVみたい。HPから監督のCMが見られるが、こちらも印象派の絵画のようだった。

繰り返される「二十歳になったら
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みちていく(2014年製作の映画)

3.0

女子高校生の危うさの描き方が「台風クラブ」っぽい。
そして、女子校部活の日常の雰囲気は「桜の園」っぽい。
全体的な雰囲気は日活ロマンっぽい。

繊細な心の動きが表現できていて日本映画好きな私には好物だ
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恋する女たち(1986年製作の映画)

3.9

変です、この映画。けど、そこが堪らない。

斉藤由貴が一人佇む背面カットからの、高井麻巳子の遺影…それなのに喪服を着た斉藤由貴と相楽晴子が普通のトーンで女子高生ぽい会話しながら金沢らしい町を歩いている
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笑の大学(2004年製作の映画)

4.3

ラジオドラマ、舞台、映画と比べたら、映画版は星護監督なのでシャレオツ。窓から差す光の柔らかさとか、いちいち切ない。

三谷幸喜さんらしい脚本。みんなで力を合わせていいものを作り出す話だし、ホロッとする
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.6

ラジオドラマ脚本コンクールで入賞しドラマ化されることになった主婦が、お偉いさんからの横槍で不本意に脚本を変えるが次第にとんでもない変更を要求される。

公開当時映画館で観たときはた三谷幸喜さんの体験が
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恋の罪(2011年製作の映画)

3.1

東電OL事件を元に…っていうかモロ東電OLだった。
母娘関係があの不可解な売春に関わっているのは間違いなく、その辺りこの映画はうまく表現している。
ただ東電OLの裏にある会社での女性差別やミソジニーの
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

「みんなが助け合えば大きなことができる」そんな青臭い主題をすんなり受け入れられるステキな映画。

いい話なんだけど、雨の日にお辞儀をしたらハットから雨が出てきたり、レコードプレーヤーの軸で肉を回転させ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

7月16日を軸にして定点カメラで捉えている。恋人と別れてしばらくたって思い出す葉の記憶を遡る…

遡ることで、もう戻れない切なさを表現していて観ているこっちまで懐かしくなる。

この映画は、水を上手く
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愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

3.9

母が自殺し父からも愛されず育ったメイヨが海軍で親友たちと厳しい訓練に耐え人を愛するようになる成長譚。

卒業式の制帽投げシーンが有名だけど、
メイヨが教官から水をかけられても泥水に顔を浸けられても「僕
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

父が死んで心に傷を抱えているスターリングがレクターと出会いビルを逮捕することで成長する話。

グルグル巻きの死体やサナギ、人の皮で作った服などグロいけど、雰囲気のある映画。当時は似たようなドラマが日本
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.5

正義のために行動しようとするハリーを邪魔するのは身内…これってどの時代も共通するのね。

クライマックスのスクールバスをジャックした犯人との銃撃戦はハラハラする。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.0

「ifもしも」→フライドドラコンフィッシュと同時上映→動画配信…と観る年や場所が変わっても、あの初恋のキュンはいつでも甦る。

水面がキラキラしている夜のプールに浮かぶワンピース姿の奥菜恵が好き。
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.8

30年前に観たときはゲテモノのイメージだったがシナリオ的にもちゃんとしている映画だと再評価した。

息子にとって母殺しはできないっていうオチ。青森の食卓場面から突如張りぼてが倒れて大都会東京のリアルに
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愛の新世界(1994年製作の映画)

3.5

萩原流行のSM調教のくだりを興味深く観た。放置してるときの水道から漏れる水滴の音が、ドキッとした。
少年クドカンが観られる。

バウンス ko GALS(1997年製作の映画)

3.5

おそよ30年ぶりに観て、意外とちゃんとシスターフッドものであり女子高生の成長ものでありキュンとした。

エンディングのUAの水色の歌が沁みる。

(2023年製作の映画)

3.8

秀吉が山崎の戦いで明智光秀を討つまでの話。

村重に刀に刺した饅頭を食べるよう命じてその刀を口の中で掻き回す加瀬亮。織田信長のヤバさを、白い肌に血を上らせて演じていた。加瀬亮うますぎでしょ。

西島秀
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