事実を映画にする上で足すところ引くところがあると思うの。足しすぎじゃないかしら。
テレビドラマだったわ。
細かい設定なんてどうでもいいの。だって人物が、会話ひとつひとつがとても魅力的なんだもの。
題材負けしているんじゃないかしら。本当がどこにもなかった気がしたわ。
世界を行き来する瞬間ってどう描いたらいいのかしらね。どうしたって作り物だし。
出来事はつながっている風だったけれど、どうにも、点と点としか感じれなかったわ。
上質な時間だったわ。いろんなものが詰まってたから、引き込まれたんだと思うの。
ボブ・ディランが聴きたくなったわ。
私には見つけられなかったわ。
映像だったわ。映画じゃなくて。私にとっては。
水辺と巨漢は外さないわよね。
次第に彼女が彼女にしか見えなくなったの。それがものすごい説得力なの。
すごく丁寧に見方が整理されてたわ。
メインキャストが見た目以外の魅力を持っていなかったわ。だからどんどんおいていかれちゃう。
私でもなければ誰かですらないもの。
人物の魅力が引き出されていたわね。
どうしてかわかんないんだけど、勇気がふっと湧いたわ。
節々のきらめきに惹きつけられて目を離せなかったわ。人物にも出来事にも景色にも。
ずるいほどに美しい景色だったわ。画が物語に先んじすぎてる気もしたけれど。
エンドロールすきよ。
見せる力に見せ切られたわ。ザクザクしてるからみれたんだわきっと。
流れ行く日々を自らせき止めて向き合うって強さよね。
娘さんがいろいろわからなかったわ。
主人公は主人公で仲間は仲間でお母さんはお母さんで結果は結果。それが全て。
絵って知らない世界だから新鮮だったわ。
他にない緊張感だから惹かれたわ。
小物に想いを託しすぎてもなんだかズシンと来ないものね。
本当にどっちかわからないことだから惹かれたわ。
宇宙ってぐっときちゃうのよね。近そうで遠くて。
わかっていても、胸を打たれるのよね。
毎度毎度、繋がりを思い知るの。
都会に素敵な大人っていないのかしら。
元気に暮らしてるといいなタエ子さん。
人に向かって話すより、カメラに向かってのほうが湧き出すことがあるのね。そんな気がしたわ。
発話することで自覚するの。
危うくて、ギリギリって惹かれちゃう。ギリギリだとどの方向にもギャップが生まれるわよね。