このレビューはネタバレを含みます
本作のプロットは要するに、「狭いが秩序立った世界に、クジラという外界の存在を示す実在が表れた結果、秩序の再構築が始まる。」というものだが、その登場人物は活動的な人物とそうでない人物の大きく二つの属性に>>続きを読む
これは御国事情がわからないとなんとも言えない感じの映画らしいが、一つ言えるのは、フランクたちのライブシーンは最高ということ。
あのダサい横揺れたまらない。
結局は自分一人で歩くしかない人生の道すがら、まわり道の先で誰かと出会い、分かりあえたようで、だけれどイマイチわかり会えないまま、ただ刹那すれ違うことで互いに自分の実在を確認するような、そういう映画。
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一度戦火を逃れるべく故郷を離れた老人が、死んだ妻を祖国に埋葬すべく、身寄りのない孫娘を連れ戦地に戻るという設定のロードムービー。
劇中で、老人と孫娘は殆ど声を発せず、ひたすらアテのない二人を助けた人>>続きを読む
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ピューリタンといえば、「神の存在を自覚した経験」つまり「回心」を重視するわけだけれど、7年も逃げていない主人公は、蔑まれながらも自らの愛を貫く自分の姿に、一種の宗教的恍惚を感じていたんじゃないか。聖書>>続きを読む
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この映画の前半は、「敬虔なクリスチャンとして育てられた少女が、大学生になって一人暮らしを始めると同性愛に目覚め、現代的とは言い難いキリスト教の戒律や、過保護な親、突如発症した病の発作などの狭間で葛藤す>>続きを読む
人は他人のすべてを受け入れることはできない。
「愚かさ」を隠し通さなくてはならない社会に息苦しさを感じ、「イディオッツ」に逃げ込んだ彼らはそのことを誰よりも知っているはずなのに、人は完璧な理解者など>>続きを読む