カナザワ映画祭2016期待の新人監督賞受賞の『さいならBAD SAMURAI』の大野大輔監督作。映画館全体で湧いた爆笑が耳に残る。それが今は無き金沢ロキシー劇場の最後の記憶。
DVDでの鑑賞となった>>続きを読む
描いた事が現実になるのって20世紀少年みたいだなと観ている最中にぼんやり思い出していたら、脚本に長崎尚志の名が。
映画は嘘でできているわけだけど、「恋している者は光を放っているように見える」というたった一つの嘘(演出)によって、あの人がただ光を放つ瞬間があんなにも綺麗で恋しくなる映画的ショットになるとは。
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国外では着陸を拒否され助けは当てにならず、自国でどうするしかない切り詰められ方に、「シン・ゴジラ」を重ねた。ただ「シン・ゴジラ」は最終的に日本人が気持ち良くなるように出来たパニックシチュエーションだっ>>続きを読む
「嫌なやつも本当は良いやつ」なんて事はなくて、そんな事をフィクションが描く事で心が抉られる人もいるだろう。嫌なやつを嫌なやつのまま描いていて、真に優しく誠実な映画だと思った。大好きです。
届くべき人に>>続きを読む
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お互いが入れ替わった姿に愛着が湧いていたところだったから、元に戻ったことで冷めた。
見た目はおっさんだけどキスをする車中のシーンで、「外見を越えた愛を描くのか?もしかしたらこのまま入れ替わったままなの>>続きを読む
「チワワちゃん」が一部で絶賛されているのを知って観てみたけども良さがよくわからなかった二宮健監督。「とんかつDJアゲ太郎」もまたよくわからない。ただ二宮健監督、もう少し追ってみてたい。
不遇な北村匠海>>続きを読む
音、景色、言葉、設定
こびりつく印象が豊富な映画だった。
それでいて何かの感情が失われていて怖かった。
2021/03/14に観るこの映画は、ワンダヴィジョンとエヴァンゲリオンにシンクロしていた。
シンエヴァを見届けて日常に還ってから初めて観る映画がこれというのも縁(えにし)。
また歪んだ非日常に不時着>>続きを読む
強いものの下につくぶりぶりざえもんの潔いクズっぷりが健在。
男の黒い幽霊が今際の国のアリスのラスボスの人かと思って調べたけど違った。
住野よる原作で映画化された「君の膵臓をたべたい」と同じく、ヒロインの"死"についてある仕掛けが施されており、物語を引きつけるフックになっている。
"僕だけ"→"僕と君だけ"→"僕と君だけならよかったの>>続きを読む
2020年に見逃した本作。配信サービスにて鑑賞。
不安を掻き立てるポスターがコロナ禍でどこもかしこも異常な世の中でも記憶に焼き付いた事を忘れない。
ともあれ家で小さい画面で観るものではなく、これは劇場>>続きを読む
ジョージ・A・ロメロのゾンビが作品として存在している世界でのゾンビ映画のように、「恋はデジャ・ブ」が存在している世界でのタイムループ映画。
「恋はデジャ・ブ」では、善行を積む事でループから抜け出せるが>>続きを読む
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「誰だってどこかで遭遇する可能性はある 双子の片割れに」を最後の言葉として〆るものではないと感じた。
同じ服同じ髪型に揃えて奇異な巡り合わせを楽しんでいた物語前半のノリのままならまだしも、後半の奇異な>>続きを読む
"アイドル好き"の中の"2000年代のハロプロ好き"の中の"オタク同士の仲間がいる人"の話、というまでは許容というか、事前に把握して観始めたが、さらにその中の"自身が舞台に立ち人前でアイドルについて語>>続きを読む
客席年齢層高め。
同時期上映の「ヤクザと家族」でも描かれた再出発の難しさ。
許可局からマキタスポーツが永い言い訳に続き出演。
介護施設での陰口、いじめ、我慢。この世界の生々しいリアルな生きづらさが見事>>続きを読む