もりこさんの映画レビュー・感想・評価

もりこ

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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

アルツハイマーの特性を上手く盛り込んでいる展開で、ところどころ、あの場面は自分で補完する部分なのか?と感じるところをしっかり回収してくれるので気持ちよく観ることがでした。
コメディタッチなシーンでくす
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.8

有害な男による有害な男の再生産。
弱くて脆く、ひとりだと半端なものしか生み出せない情けなさ。
終盤、目の前で起こる奇天烈な展開にもはや辟易とししらけ顔と呆れ顔の混じった主人公の表情が良かった。
友人の
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.6

安定のマ・ドンソク映画。
なのだけど、個人的には2作目のようなフィジカルの強い敵との対決が好きかも。
殺し屋がヤクザ事務所(だったっけ?)に押し入るアクションシーンのカメラワークがグッときた。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.7

地獄のトゥルーマン・ショー。
ミッドサマーで口直ししたいくらいには疲れた。
逆に、今までよくあんなにわかりやすくまとめてくれていたなと感心。

知り合いに、ヨブ記と、ユダヤ教の戒律の厳しさ、それを抱え
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.5

やっとこさ聖なる鹿殺しを観た数日後、たまたま観たらこちらにもバリー・コーガンがいて、作品のキャラクターも相まって囲われにきてるのかとびびった。
数多の性癖を見てきたけど、さすがに墓地姦は初めて見ました
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

鬱々とした理不尽なストーリーと不協和音のようなサウンドが続くけれど、どこか居心地良く感じてしまう作りだった。

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.7

主人公のどん臭さに気を取られていたら急にシリアスな展開に舵を切られて、そこからは最後まで緊張感でハラハラしながら観ることができた。

共謀家族(2019年製作の映画)

3.9

メインのストーリーだけではなく、散りばめられた映像やセリフが映画好きに刺さる作品。
全くヒントがない時点で父親が観ていた映画がわかったのは嬉しかったな🫶(そしてこれがのちのち鍵になってくる)
人と人と
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.8

「新しき世界」を観てからの鑑賞。
当たり前にオマージュ元として大筋は似た話だけど、登場人物へのスポットの当て方が全く違い、別作品として楽しめた。
香港映画を観たのはおそらく初めてで、場面の展開が早くて
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.8

王道ヤクザものを押さえつつ(バイオレンスな描写もさすがの韓国映画)、登場人物の気持ちの揺らぎやストーリーの転換が作品に締まりを持たせていて面白かった

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

シン・ゴジラしか観てないわたしだけど、あの絶望感が癖になって鑑賞。
結果シンゴジで圧倒されたほどの感覚は得られなかった。

時代背景が全く違うから戦い方を比べるのは筋違いだと思うけど、やはりトップクラ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

閉塞感のある田舎が舞台の、ヤングケアラーの話。
リバイバル上映で初鑑賞。
家族愛は確かに強いものではあるけれど、それは呪縛でもあるよね。
登場人物みんなに人間味があり、演出も音楽も軽やかで映像作品とし
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スマイル(2022年製作の映画)

3.0

王道サスペンスホラー。
リング感があって面白く観れてたのに、呪いが具現化した姿とそこからの展開がなんとも…
でも続きがあれば観たい。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

映画としての善し悪しはともかくとして、1度は観たほうがいい作品だと思う。
映画を通して感動や悲しさではなく、憤りと怒り、恐ろしさで泣いたのは初めての体験だった。

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.8

マブリーとこんな派手にタイマン張れる悪党って今までにいたっけ?
わたしが忘れてるだけかな。
相変わらずこの身ひとつでお仕置きするマ・ドンソク、結末はわかっていながらも、安心感がありながらもやっぱりスカ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

主人公ふたりが美しすぎて映ってるだけで画面もつじゃんとるんるんしてたのに、急展開から涙が止まらん止まらん。

思春期のわずかないざこざから、ほんの少し世界を広げたかったレオと、ふたりだけが世界の全てだ
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.8

そもそも家族ものに弱いのに、きょうだい愛なんて持ってこられた日にはお手上げです。
終始あらゆるシーンで涙しながら観てたんだけど、母が姉の死を受け入れる(受け入れざるをえない)シーンは頭割れるかと思うく
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.0

作中小さな波はいくつか立てども大きな転換はほぼないまま過ぎてく80分。
全体の雰囲気は好きだけど、感情揺さぶられるようなこともなくこちらの気持ちもふわっとしたまま。
言葉足らずで幼稚とも言える両親の板
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.0

ときどき俳優陣の演技にグッとくるも、それ以外は特筆する点が思いつかない。
王道村社会ものをさらっと描いたような作品という印象。
古田新太の役は潔くて好きだった。
そしてやはりわたしはいらんことしいなヒ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

主人公のフランシスと似たような年齢で出会い鑑賞できて良かった作品。

彼女の感じる焦りや虚勢、ひとりでもいられるはずだけれど誰かといたかったり、あとひとつ埋まらない寂しさを場当たり的な楽さや楽しさでぼ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.4

まず映像美が小気味好い。
シンメトリーな映像や舞台からしつこいくらいの秩序や統率、同調圧力を感じ、それだけで物語の芯を表しているかのよう。

家父長制やジェンダー規範を題材とした作品なのだろうけどどう
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.5

とにかく画が美しくて好き

裸足(何も無い状態)になって、って良い邦題だなあ

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.3

童心×好奇心×持て余しすぎなサイキックのお話

こどもの成長物語な面もあるけれど主人公以外にほぼ救いは無いという極端さが、まさに作品をもっての「こども」らしさが際立っていた。

お姉さんのラスボス感が
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

世の中には2種類の人間しかいない
RRRを観た人間と、これから観る人間だ

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

5.0

にこにこハッピーな気持ちで観られた🫶
実直な人間模様、衝突するときも愛を伝え合うときも真っ直ぐな台詞回し、美しいロケーションがどれも素直に染み入る。

楽しみは先延ばしにしない◎

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.4

シュヴァンクマイエル作品ははるか昔にアリスを観た以来で記憶も薄れている中で鑑賞。
原作があるぶんストーリー性もあってライトに観られた。

フェティシズムな表現が癖になっちゃうよね、もはやASMRの走り
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コロニアの子供たち(2021年製作の映画)

3.0

現実に起こったことは具体的には描かれておらずふんわりと表現されてはいるものの、観客自身の想像力で補完しなければいけないからこそ、ずっと胸にしこりを詰まらせたまま鑑賞しなければならない。
エンドロールで
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

2.9

幸薄い伊東蒼が観たい気分だったので鑑賞。

元々セカイ系ファンタジーに構えてしまうたちなので、やはりわたし向きではなかったなという感想。
世界観に気が散ってしまい設定の上澄みだけしかわたしは感じられな
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まだ上手く咀嚼できていない。
知ることで見えてしまうものや凝り固まってしまうものがあり、知らないことで見える関係や景色がある。

主人公ふたりは、自分たちの関係性に名前をつけるほど好意や熱情に対しての
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

セリフは少なめで淡々と進行していくけれど、熱さとヒリつきは伝わってくる雰囲気や画面作りで集中させられる作品。
静かな場面と、日常の雑音やスパーリング音の対比が皮肉にも耳に心地よい。

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