まゆさんの映画レビュー・感想・評価

まゆ

まゆ

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

劇薬が列をなして脳に直接入ってくるみたいなローマの夜から、一転して静かなヘルシンキの夜のギャップにあたまが追いついていかなかった。

ローマのパンチが強すぎて冷静にならないとどの街の夜がいちばん好きだ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あの短編がこんなに横にも縦にもお話が広がっているとは思わんかった…。

まさか他の世界線にいた短編をこの物語の中に組み込んでくるとは思わなかったし、それも原作から少し変えてこの映画に則していくようにし
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ようやく観ることができた。
すごく色々なことがシンプルなのだけれど、ずうっと静かに燃えていた。
それがわたしはすきだった。

太陽の塔(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

どんな人物かも知らず、初めて彼に触れたのは、昨年観た「明日の神話」をモチーフにした演劇作品。
「愛しのボカン」を下北沢で観たのが最初だった。

あれを観た直後に、この映画を観れば良かった。
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フラガール(2006年製作の映画)

-

10年くらいぶりに観た映画。
行ったことのある街の、行ったことのある観光センターのお話。
多分10年前よりも思うところがあり過ぎて、あの頃の比べようがないくらい泣いた。んぐ~。

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.0

挿入音楽と、漫画のちょーっとださい感じがそのままなのがよかったです

海へ行くつもりじゃなかった(2017年製作の映画)

3.0

夏っぽくてなんの終着点もない。
ただただ2人で吸う煙草がよかった。

怪物(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます


予想のできる展開。

もしやと思ったことがそのまま目の前を流れていった。

そしてこの「もしや」って3文字そのものがきっと怪物。
聴く耳を持たない姿勢が怪物。
守りたいものしか見ていないその眼が怪物
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

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たぶん、目が合わない悲しさと同時に、目を合わせたら終わる何かがあるのでしょう。

完成した肖像画を「燃やしてしまいたい」衝動を抑えたのときっとそれは同じで。

また春が来やがって(2021年製作の映画)

3.0

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3人でお酒のんでるシーン、すごく楽しそうで混ぜて欲しかった。

世界から取り残されて、自分たちの周りだけが進んでいってしまう感じがする。
ほんと、勝手に進むな。置いてくなってね。

何のために生きてる
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青い山脈(1949年製作の映画)

3.5

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「古い上着よさようなら」という歌詞が繰り返し浮かんでは消えていった。


今とは学校の制度も男女間の考え方も違うはずなのに、感じてしまう「あるある」。

正しさを掲げたように見えて実は人を陥れようとす
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ファミリーファミリー(2019年製作の映画)

3.6

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思いのほかショートストーリーで観やすかった。
ハラハラしてたことが最後回収されてて安心した。

レイディオ(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

軽い気持ちで観たら大変なことになった。
だんだんと予想できてしまうストーリー展開ではあるのに、それでも止められない悲しさがあった。

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「人生は鳥のさえずりだ」
「死を身近な友としろ」

劇中に出てきたこの二つの台詞を忘れたくない。

犬王(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

古川日出男が原作と知ってからずっと楽しみにしていた映画。

たしかに実在していたのに、名前しか記録にない人物について、現代人たちが想像を膨らませて作る映画なんて、ロマンしか感じないじゃないか(と、この
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

2.9

とても難しかった。と、思ったのは当事者じゃないからか。

声出して笑っちゃうところもありつつ、ずっと心臓がきゅうってなってた。でも、選んだ孤独は良い孤独って言葉があるように、なんだか幸せそうにも見えた
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

1.5

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いろんな角度から「わかるけど分かりたくない」が連鎖的にやってきて疲れた。
主軸は、わがままな大人の理想論に付き合わされた高校生のお話かなと思ってかなしかった。

ようがなんであんなに理解がある人にな
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

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ずっと気になってた映画。登場人物から出る言葉も映像も2人の恋も、綺麗だった。
そしてリアルだった。

2人をみているこちらがどきどきした。

ひと夏の恋と片づけられないくらい惹かれあっていたのに、結ば
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

切ないだけでは終われないお話。

これは現実に起こりうるお話。
既に起こっているお話。

水底で新婚時代のようにワイングラスを持つおじいさんの姿は、なんとも言えない気持ちにさせられた。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「もう一度」がいちばん好み。次帰るときは仙台駅経由で。

3話とも言葉に余計な抑揚がなくて、それが逆に引き込まれた。

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

本編より共感できるところあったから入り込めた。
本編にせよこの作品にせよ、目を背けたくなるシーンめっちゃある。
( 黒島結菜ちゃんの声がどタイプすぎた。 )

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒロインが既婚者だとわかったあとの尺が長い。
(あくまでいい意味で)「愛がなんだ」を観た時と同じ嫌悪感がありました。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

15年後にもう一度みよう。
(21歳と46歳の肌の感じとか、声の質感があまりにも違うのが役者ってすげえ…と思わずにいられないのも見どころ)

片袖の魚(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

コンセプトに対してかなりはじめの一歩だったんだろうなという印象。
コロナ禍のいちばんデリケートな時期に撮影を、それも全てスマホで撮ったところに監督の思い入れの強さを感じた(舞台挨拶があったのだけど、そ
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空白(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

花音ちゃんの死を本当に悼んでいたのは誰だったんだろう。

「あまり印象がない」「話題にも挙がらなかった」
花音ちゃんの同級生が彼女に関するアンケートに答えた回答のように、死んでもなお彼女の存在が置いて
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「2013年の首相発言は、今も苦しむ人たちを否定する言葉だった。」
歴史の教科書2〜3ページで終わる話ではないのだ。と、高校を卒業して10年近くになった今、映画を通して突きつけられた。

これは現在進
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「君は死の観念に惹かれているだけだ。本当の死は残酷だ。」
ダヴィドが放ったこの言葉は一生アレックスにくっついて離れないんじゃないかと思った。もしそうならば苦しすぎる。

それでもダヴィドへの気持ちに向
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麦秋(1951年製作の映画)

4.2

ずっと観てみたくてやっと観た。

のりこが朗らかすぎて、一方で自分の直感や意志を信じてるところが素敵で惹かれた。

未婚か既婚か、みたいなところとか、家族が離ればなれになるところとか、時代は変わっても
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.0

ふああ、この、大人でも子供でもなくて、「自分とは何か」にしか興味がない感じ。だけどそれがぶつかり合って何かに気づく感じがいい。
かけがえがなさすぎる最高な補習時間。

「大人になると心が死ぬの」って台
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