このレビューはネタバレを含みます
どんな人物かも知らず、初めて彼に触れたのは、昨年観た「明日の神話」をモチーフにした演劇作品。
「愛しのボカン」を下北沢で観たのが最初だった。
あれを観た直後に、この映画を観れば良かった。
感想がまとまらないけど、残しておいた方がいいなと思った下記をメモ。
・わたしはここで生活し続けていていいのか
・岡本太郎と東北 を読む
・民藝、民俗学
・明日の神話を観に行く
最後に、彼の作品を通して、代弁したり考察したりする登場人物の言葉や、彼自身の肉声に共感するわたしがいる反面、彼のようにぶれない芯や信じる神話がないことは、時代のせいでも社会のせいでもなく、わたしのせいだと思った。反発を覚える反面、甘んじているのだと思う。
ただ、受け取った言葉は忘れないで留めておきたい。
わたし自身ではなく、社会のこととして観るのであれば、わたしはただただゾッとする。
あの頃、太陽の塔が恐さ故に取り壊されなかったのであれば、いま、壊される可能性はかなりあるとわたしは思う。もしそうなったらと考えたらゾッとした。
( とかなんとか言っている間にも、アルコールを口に含もうとする自分に1番ゾッとするわけだが。 )
そして、わたしが岡本太郎に初めて触れた演目を創作した劇団は、今年休団する。
「嘘を伝えるわけにはいかない」と言って休団する。
岡本太郎に影響を受けた人たちが、嘘はつけないという理由で一度歩みを止める。
嘘とは、真実とは。
わたしはまたゾッとしている。