マイコさんの映画レビュー・感想・評価

マイコ

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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.8

怖い現実問題をコミカルに描いて
見終わったあとはハッピーになれる。

登場人物が多くてそれぞれにクセ強、
テンポよくて飽きない。

オシャレ度ゼロのその辺の服を着てても
おばさんにならないのは
やっぱ
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.0

公開当時新聞の書評で絶賛されていて
気になっていた映画。
あのソルギョングと「ミセン」のピョンヨハンってだけで、もう。

モノクロで静かに綴られ、
時に水墨画のような風景が挟まれる
貧しい島の漁村の暮
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

昔、中途挫折したが
改めて観たらとてもよかった。

兄が「王冠を賭けた恋」で
娘がエリザベス女王、なのね。

病弱で吃音、期待されず育ち
軍人として生きてきた。
兄の問題で王座に引っ張り出される。
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少年の君(2019年製作の映画)

4.5

すごい「恋愛映画」を見てしまった。

いじめが絡むので
胸糞なシーンも多いけど
これは見て欲しい。

主役のふたりのピュアさがたまらない。

中国映画は検閲とかうるさいのかな?
韓国でリメイクしないか
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.0

初めから引き込まれる展開なのに
次第にモヤモヤ、最後までモヤモヤ。

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0

「世界で一番美しい少年」を見たので
気になって。
まず、ビョルンがそれほど性的な描き方をされていなくて安心した。
しかし「美人」すぎる。
この美しさでは年老いた芸術家を恋に狂わせていくのも説得力がある
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レディ・ジョーカー(2004年製作の映画)

3.0

原作も合田シリーズもドラマも全く未見なので、なんだかさっぱりわかりませんでした。
せめて犯行動機からジョーカーの結束に至るまでくらいはもっとはっきり描いて欲しかった。渋くていい俳優がたくさん出演してい
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ソナチネ(1993年製作の映画)

2.8

少ないセリフ、
センセーショナルで印象的な場面まずありきで繋いでいく手法。
自分は北野映画まだ2作目ですが、どちらもあまりピンと来ないし評価が高いのもよくわからない。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

普段あまり見ないアニメ、
しかもティーンエイジャーたちが主人公のファンタジーな設定、入り込めるかしら、と思いつつ。

杞憂でした。
後半、次々に分かっていく登場人物たちの悲しいリアル。そして見事に繋が
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.7

10代の頃にその後の人生に影響するような素晴らしい大人に出会える幸運。
キーティングはまさに少年たちにとってそんな存在。

親の期待を背負った「いいとこのお坊ちゃん」たち。
恵まれた環境ながら自分の殻
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.7

戦場にいる敵は相手側だけではないんだという怖さ、そのリアル感がすごい。
ジャングルの過酷な環境、得体の知れない生き物、危ない水、そこに暮らす村人、それだけでも想像を絶するのに、仲間であるはずの軍人まで
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パーフェクト・バディ 最後の約束(2018年製作の映画)

3.9

面白かった!

兵役義務があるせいか、韓国映画って男同士の結びつきとか友情の描き方が上手だと思います。
自然と情に訴えかけてきますね。

シブいソルギョングが買い物カートに入れられてる姿、一見の価値あ
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めまい 窓越しの想い(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あまり幸せとは言えない契約社員、
家族関係も恋愛も利用されるばかり。
そんな彼女を見初めたのは
ビルのガラスの清掃員。

悩める30代派遣社員OLを取り巻く状況もリアリティがあって共感できる。

バー
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

ありえない設定だけど
役者の演技が素晴らしくて
めちゃくちゃリアリティを持って迫ってくる。

高齢女性の一人暮らし。
まだまだ元気で動けて働けて親しい女友達がいて。家族など居なくても気楽に楽しくやって
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

全編に漂う疾走感、スタイリッシュさ、アクション、全てが素敵で全然ダレない面白さ。

「威風堂々」で花火になるの、最高!

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

ろう者の両親、兄の中で唯一の健常者としてヤングケアラーにならざるを得ないルビー。

家業の漁を手伝い年頃なのにオシャレとは無縁の毎日。色んなことを諦めて自分の夢や思いを閉じ込めてずっと家族の「声」とな
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.5

あからさまな同性愛やエイズへの偏見、
当時はそうだったなあと思いながら観た。
時代はずいぶん変わったものです。

トム・ハンクスが裁判を重ねる度に衰弱していく姿はもう命懸けの役作りを想像するし、ホント
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.2

何も知らない少年に
大人たちの搾取がすごい。
性的な、金儲けのための商品として、ただ1人で矢面に立ち、抵抗出来ない少年を搾取しまくる。
少年の心などないものとして。

あんなに日本で売れていたのは
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.2

10代のころ映画館で。
悲しげな音楽と駅でのシーンをはっきり覚えている。

40年振りくらいに再見。
こういう映画は「おまえはどっち側なんだ」という心の奥のひだをめくられるような気がして辛い。

あの
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.2

今さら初見。

何を考えてるのか分からない顔のアップ、
これが一番怖かった、かも。

うなぎ 完全版(1997年製作の映画)

3.0

日本アカデミーに、
カンヌパルムドール。
期待し過ぎました。
自分にはハマらなかった。

8番目の男(2018年製作の映画)

3.8

ムンソリに、脇を固める個性派ベテランキャスト。
安心して観られます。

さっさと終わらせよう的なお飾り役から、次第に結束していく陪審員たち。
貧困に喘ぐ被告の家族愛。

なかなかよかったです。
邦題ど
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.8

久しぶりに再視聴。

19世紀のロンドンの暗い街並み、
おどろおどろしい雰囲気、
衣装、ミュージカル形式でも十分わかる単純明快なストーリー、好きだ。

ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.4

「セリ」でまさかの涙腺スイッチ崩壊しました。

幽霊に取り憑かれた男のコメディかと思いきや、何の繋がりもなさそうな4人の幽霊の関係性が分かった時の驚きたるや。

こういう有り得ないファンタジーをぐいぐ
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トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

3.8

国や民族を分断されることは
日本人にはとても理解できない。
当の本人たちはどう思っているのだろうといつも思う。

トンマッコルで敵味方も忘れ、巨大な猪を退治したり、雑魚寝したり、ヒョン呼びしたり。
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チャンス商会 初恋を探して(2015年製作の映画)

4.4

出会えて良かったと思う、珠玉の名作。
頑固爺さんの恋物語と思いきや。

脇を固めるおなじみの個性派おじさん俳優もいいし。
ユン・ヨジョンさん見ると何故こんなに安心するのでしょう。

老齢のいろんな「愛
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オアシス(2002年製作の映画)

4.7

こういう題材でお涙頂戴や、
ポエムにしないのが素晴らしい。
同情的な描写を排除してちゃんと嫌らしく、どこか不快な味まで盛り込んで観ている側に色んな感情が渦巻く。

このソルギョングが大好きで何度も観て
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.8

アイドルの面影ゼロの香取慎吾がとても新鮮だしハマってる。こんな演技もできる人なんだなあ。

自分的にはリリーフランキーが特筆ものでした。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.4

鈴木亮平という狂気を得て
さらにバイオレンスが増してる。
狂気を育てた落とし所をちゃんと見せてる所もいい。

ガミさんを越えられない日岡のジレンマもよく表現されていた。
村上虹郎とてもいいし、滝藤賢一
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

この手の日本映画は韓国ノワールに持ってかれっ放しと思っていたから喝采した作品。

日本映画ここまでできる、描ける。

振り切った暴力描写、昭和終わりのノスタルジックな世相、いかにもらしいヤクザの広島弁
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.9

正直、どうやってここまで育てて生活できていたの?と思うところはあるけれど。
やっぱり目に余るから保護団体も動いたんだと思うし。現実はもっと悲惨だったのでは?

みんなに愛されるルーシーが本当に可愛すぎ
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君の誕生日(2018年製作の映画)

3.8

セウォル号事故で息子を奪われた、
母と家族の物語。
息子を失った悲しみだけでなく、
家族の形まで変えてしまう。
加えて心をかき乱す遺族同士の絡みやお金、親族、マスコミ。

チョン・ドヨンさんの慟哭がこ
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影島/ヨンド(2014年製作の映画)

2.4

猟奇殺人鬼を親に持ち、常に世間の色眼鏡と戦いながら底辺で生きていく男。
暗くジメジメとした救いのない設定は韓国映画らしくて凄くいいのに。
登場人物のキャラがよく分からなかったり妄想を行ったり来たりして
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赦し(2022年製作の映画)

2.7

すごく期待してたんだけど
なんだかイマイチ刺さらないまま終わった。
このテーマで日本人監督じゃないから?

尚玄さんのセリフ回しもずっと違和感だった。
ドロドロした内面の葛藤に反してやたらオシャレな家
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