0さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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過去のない男(2002年製作の映画)

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劇中音楽と台詞の秀逸さでいったら、他の監督たちの比にならないくらいこの人好きかもしれない
その人の人生にとって名前や過去は大切だけれど本質ではない
常に今、自分がどうあるか、それだけ

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

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"春の清水が岩陰から湧き出し
静かに揺らめく
調和ある水の戯れのきらめく美しさ
たとえ水がうなり逆巻いても
桜の木はりんとたたずむ"

うつくしいひと

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

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人生の意味は貝殻の中にある
だから僕は細部だけを見る
雨が降り始める10分前の空の色
死ぬときは誰もがひとり

最高だった

れいこいるか(2019年製作の映画)

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間違いながら、くじけながら生きていくのが人間
でも、少なくとも、誰かを傷つけてしまうことが自分の眼に映るような選択はしたくない
でも、それができないのが'人間'なのだとも思う

死を想うことはその時の
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マノン(1981年製作の映画)

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あの眼に痺れた
長めのパンツにハイヒール
纏う服からも彼女の心が視えた気がした

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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幼少期、無意識にしていた遊びは、誰にも言えない傷みや虚しさを埋める空間でもあった
たかが遊びでも、自分の裡にある見たくないもやつきを言葉にしなくてもいいんだ、と思える救いだった

幼い頃の記憶や衝動は
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第七の封印(1956年製作の映画)

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死の内包
肉体ではなく精神の中に死が溶け込んでいる 雑念や煩悩などの不純物を、経験と年齢によって濾過していく 死の濃度を高めるほどに、とるに足らない日常に美しさを見出せるのではないか なんて思った
"
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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すべてが最高

もし私が男なら、彼らのように生きたいと目指すでしょう
無意味なように思える行動も会話も、様になってる人になりたいものです

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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綺麗で高級なレストランよりも路上の安いサンドウィッチ
物語の主人公は影で生きるひと、カッコいいよりカッコ悪い、男と女ではなく人と人、タバコの象徴
この人の作品すきだな

美しいひと(2008年製作の映画)

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劇中の中盤、オペラにて使用される主人公が自死するときの歌声を聴いているシーン
ジュニーの感情が、鬱々とした薄暗い音色の波に飲まれていくのが見て取れてわかり、辛かった
彼女の感情は音の波に巻き込まれ、切
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ソワレ(2020年製作の映画)

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誰もが、誰にも言えない苦い過去から逃げるために、今日、いまを生きている

たぶん、裕福な人も、貧しい人も、美人な人も強い人もいつも笑顔の人も、みんな何かを抱えている
でも人は忘れる生き物で、ほとんどの
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まわり道(1974年製作の映画)

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"僕はよく宙を見つめている自分に気づくことがある

そういう時は目を閉じるとはじめて
目の前に何があったかわかるのだ

書いている時も
目を閉じると情景が浮かんだりするように"

ロゼッタ(1999年製作の映画)

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ときどき、人の優しさが、自分を殴りつける暴力のように感じてしまうことがある。

言葉にできない心の疼きや葛藤が、見えない叫びとなって、90分間ずっと聴こえている気がした。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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後天的な才能の出発点は、境遇や変えられない負の出来事なのだと思う 
現実に対する諦めと虚しさ
それがないと強くなれない

あこがれ(1958年製作の映画)

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憧れと憎悪の根源は同じなのかもしれない

いい映画は本当に朽ちないな

白と黒の恋人たち(2001年製作の映画)

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『偶然に見つけた枝は捨てるべし』
劇中のこの台詞の意味を、ずっと考えている
やっぱり人は愛・夢・金の全てを手に入れることなんてできないのね

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

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文体を見ればその書き手の人間味が如実に視えるように
ピアノを弾く音や、日常のどこをどう切り取って埋もれている音を汲み取るかという視点にも、その人の人間味が視える

野いちご(1957年製作の映画)

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人は過去にすがりながら生きていく。
過去は、自分を鼓舞させたり勇気づけてくれる一面もあれば、憎しみや惨めな感情を増幅させるような一面もある。

永い時間を重ねても、色褪せないような過去を創る それだけ
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劇場(2020年製作の映画)

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永田の心の声や行動が、日々の自分と重なる部分が多くて、やるせない鬱々とした気持ちになった反面、同じような感情が他の誰かの中にもあると知ることができて、なんだか体が軽くなった気がした

ノスタルジア(1983年製作の映画)

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『ノスタルジアの夜』を読んで。

"重要なのは完成ではない 願いを持続することなのだ"

タバコの煙、水面に反射するひかり、湯気、ろうそく、吐息、水溜りの波
それらの"揺らぎ"が美しかった

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

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広告ポスターに記載された映画の謳い文句に気分が悪くなる

どうして日本映画のほとんどが、内容への敬意や本質を切り捨てた、上っ面だけのことばを、作品の顔であるポスターに並べるのだろう
あまりに内容の辛辣
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うたのはじまり(2020年製作の映画)

5.0

どうしたって、こんな映画を目の前にしたら、なにも言葉がでてこない。

正確には、こころに湧き上がる感情を、見えることばや、聞こえることばに、昇華させることができなかった。

五体満足のわたしは、何ひと
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魚座どうし(2020年製作の映画)

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音 色 川 空 声 雨

言葉にならないもの、目に見えないもの、簡単に表面に映らない余白から、監督の声が聞こえてくる気がした。

見終わってから、近くの喫茶店で、本を読みながら窓の外を見ると、雨が強く
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ダンシングホームレス(2019年製作の映画)

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いま、この瞬間のすべてを、指先の動きに、表情に、体のうねりに集中させて、音に合わせて舞う姿に、彼らの人生そのものが透けて見えた気がした。

何かを乗り越えて、何かを飲み込んで、生きたくもない社会の中で
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FAKE ディレクターズ・カット版(2016年製作の映画)

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"嘘と本当"は、みる人や角度によってどちらにもなりうるのでしょう

私は正直、嘘でも本当でもどっちでもいいし、そこに本質はないと思うから興味ないけれど、会話の中で相手が何を守ろうとしているのか、何を恐
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