manoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

「子ども特有の無垢、無知、無邪気 = 恐怖」の構図が思いの外弱かった。少々イメージとしてミスリードがあった気がする。が、おもしろかった。

(2020年製作の映画)

4.0

さすがに挿入歌が中島みゆき過ぎるのと、外国語verの挿入歌は絶対必要なかった。
邦画の悪い癖で説明が過ぎるところと不幸が重なり過ぎるところはあったけど、それ以外は良かったのではないか。
終わりにかけて
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.9

フライドチキンの骨は捨てるが容器を捨てることは許さないシャーリーの気格、
警察から釈放され誇らしく喜ぶトニーに対し恥じるシャーリーの視野の広さ(=品位)の対比、
オレンジバードに入り境遇が逆転する様子
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

ストーリーは全て宮﨑駿の脳世界。画は(芸術作品のニュアンスで)絵画的。
今回さすがに作家性が過ぎたように思う。
商業である以上、作家性は鑑賞者とのインタラクティブな関係の中であってほしかった。
この作
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

期待してたけどチープなエンタメという感じだった。残念。

無頼(2020年製作の映画)

4.1

全編フィルム。エンドロールまで、映画好きには背筋が伸びる映画でした。

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

4.6

ランボーを等身大にしたような心地よいスリラー。ネオナチの設定の理由が分からなかったが、最後腑に落ちた。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

冒頭お洒落。終わりの方ギャグになるまでが良かった。2021の映画のわりには音楽はずしてた。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.4

終始演者は全員笑わず、無表情で映画は成り立つ。無表情の人たちは、冷たい人だったり、温かい人だったりと、感情が表面にあらわれない中で、人との関わり合いが描かれる。一貫した絵画的構図や節々に感じる小津調が>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.7

複数の構造(テーマや軸)が掛け合わさって出来る脚本は、どうにも形容し難く、こわいほどに完成度が高い。15分ほど長いように感じた点が惜しかった。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.2

どんな虚構の中でも成立する愛を表現するためのアプローチとして、対物性愛やジェンダー、親子など多様な要素が織り混ぜられている、そんな表層的な映画だった。

現代人の感性はとにかく鈍い。
ここまで人間の生
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(1985年製作の映画)

4.0

2回目。狂阿弥の衣装にインスピレーションを頂きに。日本の伝統芸能の感性がカラーにのって世界に放たれたと、当時に没入すると面白い。
商業としての成功が約束されなければいけない今では、とにかく貴重なものと
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.2

私欲と秩序が均衡に向かう様子が、スリラーのテーマとなった良作。寄宿学校ゆえに帯びる不気味さと本能的な人間性といったリアリティを、絵画のような巧みな構図と演出で引き立てる。ただしシナリオが綺麗すぎるのが>>続きを読む

新・極道の妻たち(1991年製作の映画)

4.4

2回目鑑賞。極妻シリーズで一番クリエイティブでおもしろい。

アウトサイダー(2018年製作の映画)

3.8

ヤクザと外国人という典型的かつ表層的なテーマでいかにもフジヤマゲイシャハラキリ感があるけど綺麗な画ではあった。日本は表面的な部分より深層的な部分にこそ本当のおもしろさがあると思うが、それが海外に発信さ>>続きを読む