maosoirさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

4.8

林海象監督は若い頃実際に探偵事務所で働いていたと聞いた。
初監督作品でこんな映画が撮れたらもう何も思い残すことないんじゃないかと思う。奇跡だ。
映画に対する思い入れが強い人ほど泣いてしまうと思う。実際
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

ピアノ・レッスンに影響を受けている監督と知り観なければいけないと思っていた。ピアノ・レッスンは性欲を解放するのに比べて非常に抑制が効いていた。おくれ毛、濃い眉、意志の強い瞳、陰毛、眩しい程白く膨らんだ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.3

リンチ「親になりたくない!」

天国ではすべてうまくいくは『僕がピーター・アイヴァースになるまで』に
アイヴァース版が収録されてます。ヴァイナルありますお薦めです。

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

ずっと観たかったグッチーズさんのDVD!付属パンフの対談でも言われてるのですがどのショットも違う人間・人生になる可能性を持った断片の繋がりなのが印象的。ストーリー性の高い映画は各ショットが目的ばかり出>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.7

私の好きなやつでした。純文学。車で爆走も好きなので。スーパー・ソウルもコワルスキーも伝統的男性観から逸脱したクィア的と見做せる人物なのにゲイの二人組描写の違和感は北村紗衣さん「お砂糖とスパイスと爆発的>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

3.3

冒頭で落下の王国をを思い出し石岡瑛子さんの血が汗が生きている衣装!展行きたい。ジョジョ5部の輪切りのソルベの元ネタもあって荒木飛呂彦・スティーヴン・キング方向のストーリー。サスペンスなのにインド音楽な>>続きを読む

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.8

アニタ・オデイがチャーミングすぎ。
演奏はチコ・ハミルトンがいちばん好きだった。
アニタとルイ・アームストロングのボーカル、特にMC時が完全オリジンの超絶スキルラップにしか聞こえず、よく言われるところ
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.2

光と影の使い方が美しかった。
ストーリーは勿論、特殊メイクも素晴らしく見入ってしまった。
4Kリマスターを観たのですが隣の女性は泣いていました。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

グレタの若草物語。素晴らしい衣装の朝ドラ総集編。フランシス・ハから古典名作を撮るまでになったグレタ・ガーウィグ、プレッシャーは大きかったろうにこの若さでしっかりまとめ上げた。フェミニスト活動をしている>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

RADIO SAKAMOTOのデモテープオーディションが好きなリスナーやDTMで作曲しSoundCloud、Bandcampで発表している人なら絶対に面白い。
一年間かけて旅しフィールドレコーディング
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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

英題ただの「はちどり」じゃないんですね。House of humming bird。
はちどりの巣。家の中のはちどり。
体長6cmの小さく、静止しているように見えるが一秒間に80回羽ばたく鳥。
柵の中
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ロバと王女(1970年製作の映画)

3.7

人力ディズニーまたは人力ミシェル・ゴンドリー。この背後に黒子が見えそうな感じ、既視感があるなぁと思ったら平成NHK教育の人形劇だ。
全て手作りのゴージャスな舞台美術と衣装、しかしチープでファンシー。ピ
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.3

病の診断結果が出るまでの5時から7時までの2時間がリアルタイムに描かれる。
ミシェル・ルグランの変調の多い音楽がクレオの不安な心の動きをよく表している。クレオには今まで見ていた風景や人、全てが違うもの
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.7

アンナ・カリーナの顔のアップ、愛でしかない。彼女の顔に若さ、美しさ、刹那、哀しみ、複雑に相反する感情が詰まっていた。
ミシェル・ルグランの8小節の断絶と反復。

「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァー
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.7

映画館再開後一発目。
中国の若手監督ビー・ガンの二作目。アジア版タルコフスキー感。鮮やかで水の滴る映像美の中登場人物が詩的な台詞を発する。シネフィルが撮った映画という感じで私にはこの作品を理解できる程
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.3

パク・チャヌク監督だけあって面白くない時間が1分もない大作。数年に一度の面白さ。

NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.8

マックデマルコの家まで行くほど仲良かったのか。水原希子がチャーミング過ぎる。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

庵野!庵野!庵野!これが観たかった
エンドロールでカラーのメンツ総力投入が判明しテンションブチ上がった
この時これ以上のゴジラは出来なかったと思う

エマニエル夫人(1974年製作の映画)

-

何故レンタルしたのか記憶にない。服装が割とおしゃれだった気がする。

40歳の童貞男(2005年製作の映画)

-

主人公に童貞の悲壮感やルサンチマンがあまりなく明るい。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.5

浪人生の春休みに観てそれ以降深夜アニメを監督、スタジオ、演出、作画等を見ながら映像作品として観るようになった。物凄いカタルシス。思い出補正もある。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

いつかの終戦記念日に観た。カメラが回っていることで言動がエスカレートしているだろうけども、観る価値のあるドキュメンタリー。

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

1.0

山戸結希監督を知ったのは「玉城ティナは夢想する」で、他の作品も観てみたいと思い観賞。
女性の中の女の子の部分というのは「表現したい」と「性」が多くを占めているんだな、と私もそうだったと再確認した。「自
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

4.0

命の喜びと魂の解放=癒しの映画。
ホドロフスキーのもとに訪れたトラウマを持つ10人の男女がサイコマジックという名の心理療法を受ける。その療法はヒッピー的で衝撃的で原始的で生の喜びを解放する、愛に満ちた
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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.3

まず、白黒で映る電球の美しさに衝撃を受けた。

蝋燭、語りかける星、電球、双子の姉妹、エジソン、蒸気機関車、シネマトグラフ、犬の見る夢、しゃべるチンパンジー、鏡の部屋。

テンポが冗長で中弛み感がある
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