maoさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.2

ーーーーー!?

自分と違う考えを「異質」とするのは浅はかだけどやはり理解に苦しむ。これが失恋映画、家族映画だという監督はやはり猟奇的。

大草原の緑と、身に纏った白の色合いはとても美しいが、後半に畳
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.9

伝説のトランペット演奏者チェットさんのお話。演技はアドリブが醍醐味、女とドラッグに溺れる生き様がまさにジャズのようで痺れるかっこよさが溢れる。

バルブの指輪をジェーンに渡すシーンからラストまであっさ
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

4.5

映像、音楽に圧倒されてあいた口が塞がらず。そりゃないぜというCGの使い方とカメラワークにツッコミを入れながら楽しめる単純明快な王位継承ストーリー。

爆音×大きめスクリーンで観れて日々の鬱々とした些末
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.4

ナオキマンショーのキュバーノス再現YouTubeから知ったけど、なんと多幸感と肉汁溢れる作品!

はじめは息子を仕込みの買い出しにさえ一緒に連れてくれなかったプライドの高い父親が批評家のレビューの一件
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

心優しい臆病者のジョジョのような男の子でも、無意識にユダヤ人のエルサを傷つけてしまう。戦争はそんな小さなところから生まれてしまう怖さを感じた。

ダンスをしているお母さんの靴オシャレだな、かわいいなと
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

怖いほど純粋で人間味あふれる親子の物語。狂気が愛の延長線上にあるのだと、子どもを守ろうとする母親の姿で知った。

そして、最初のシーンと最後のシーンが全く同じだけど、違う意味で捉えられる演出に名前があ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

2.7

この世にビートルズがいなければ、コーラにオアシスにハリーポッターまでいなくなるかもというパラレルワールド的な発想はあるにしても、なんとも終始平坦、、!

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

ブラックコメディの皮を着た社会派ホラー。半地下に暮らす貧乏家族がトントン拍子でお金を稼ぐ物語。

韓国らしい痛快な表現でテンポよく進む気持ちよさと裏腹に、「もしかしたらこんな生活あるのかもな。」と感じ
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.4

北欧の雰囲気をよくここまで途絶えさせず演出できたなと尊敬。テーマはファンタジーのようで、実はこんな想いを抱いている人間や人間と似て非なる種がいるのではないか、と考えさせられる、人種・性別・倫理観など超>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

ディズニーワールド周辺のフロリダ格安モーテルが舞台。映画タイトルの「プロジェクト」に公団住宅、団地の意味があったことを知らず鑑賞。

夢の国のすぐ近くで貧しいけれど色鮮やかなフロリダプロジェクトがある
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ホステル(2005年製作の映画)

3.5

す、スロバキア怖い、、。

あらすじは知っていたけど、どこまでが組織のグルなのか分からず心臓バクバクで鑑賞。

もとをたどるとダークウェブ上にあった「Red room」という拷問部屋live配信サイト
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

日本とアメリカの文化が違いすぎて、評価するのが難しい。自分の存在意義を見失ったり、社会に邪険に扱われてはじめて善し悪しが分かるのかもしれない。

それより、映画が終わって誰かが甲高い声で笑いはじめたの
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

育ってきた環境が同じなのに好き嫌いはイナメナイ、ということか。そして「阿吽の呼吸」という言葉も概念も、日本でしか生まれない理由も分かった。

オークランドという街で繰り広げられる黒人コリンと白人マイル
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アス(2019年製作の映画)

4.6

前作は超えられないだろうと高を括った自分をバールのようなものでどうにかしたい。テーマも恐ろしく表現もむごくて、極限的に怖くて終始笑ってしまった。レイトショーなのに満席の状態で惨殺シーンは悲鳴と諦めの笑>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.9

「世界は芸術家と泥棒のもの。」と言うだけあって、キレイな映像で息をするように窃盗、殺人を繰り返す様がどこかMVのようだった。

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

4.5

夏がはじまる高揚感、終わるときの喪失感がギュッと作品になったかんじ。

人生のうちで一度あるかないかの、心が削られる摩擦のような経験が、彼らの物語にあった気がする。

ティモシーの三白眼気味の瞳と、ス
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.7

テーマはもちろん、フランス人の透けるような白さと、目がさめるような鮮やかな青がたまらなくキレイ。

男でも女でも、喜びの感覚は人それぞれ。フランスはLGBT先進国だけど、理解に苦しむ描写はわりと多かっ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.4

相変わらず絵と音楽はすごぶる良かったけど、ストーリーがファンタジーすぎてあまり入ってきませんでした。睡眠導入!

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.9

映像と演出はすばらしかった。が、現代的な展開を狙いすぎてあまりに寂しい結末。
ドラクエでなければ、許されたかもしれないけれど。

あとはキャラに感情移入しやすいように、分かりやすい「弱さ」とか「葛藤」
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.9

里親テーマをこのトーンで描けるのが洋画ならではでハイリスペクト。

メアリーが他人の家族の赤ちゃん誕生シーンに立ち会って、嬉しさと感動を分かち合う姿がかわいすぎて悶絶。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対にこのキャストで、この間で、このロケ地でないと成り立たない作品。

樹木希林が言った「いいねぇ、あんたは鼻が高くて。」というセリフの計り知れないリアルさに震える。

「そして父になる」でも強く思っ
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プロメア(2019年製作の映画)

4.1

疾走感×挑戦×Superfly=プロメア

ということでグレンラガン、キルラキルが好きな方は必見です。

どっかーん、ばっこーんのインパクト重視型作品は、使い古されて大味な表現が多い中で、いつも半世紀
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.5

『実話に基づく物語』ではなく、『真実の物語』。(冒頭から引用)

この事件を取り上げようと思ったところから、この監督の勝ち。

世間的に見たら小さい事件かもしれないけど、平凡に暮らす大学生には人生を変
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.6

どこにでもある日常なはずなのに、愛くるしくてどこか切ない作品。

バンドの方向性が変わったり、元恋人との再会があったり…小さなことが引き金になってみんな大人になっていくのが儚く綺麗だった。”別れ”とい
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

ゾンビものの仮面をかぶったヒューマンドラマ。人間パニック状態になると、ゾンビよりもゾンビになることだけは分かった。そしてコン・ユが聡明すぎる。