DWさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

優しき罪人(2018年製作の映画)

4.5

■俳優さんたちの演技に加えて、構図、さりげない色使い等が素晴らしく、近年韓国映画の佳作だと思います。

肝心な部分をあえて省略して、そこは観る人の判断に委ねるというテクを駆使しまくっているので、主人公
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

■どんどん人の心が無くなっていく(笑)
エンドロールが見もの。人のズルさや醜さっていつの時代も通用してしまうのかな…。

シリアスとブラックユーモアが行ったり来たり。臆病者が調子に乗っていくさまはかな
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

■決して来ない相手のために用意した二人分のテーブル…これは評価が割れると思う。

深読みかもしれないけど、ヴァージルはそれが“贋作”だと分かっていながら、あえてそれを信じたのでは?

僕はこの映画を、
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多日想果(2019年製作の映画)

3.0

■話はベタだけど店番で温麺作ってるシーンほろっとなる🍜台湾行ってみたい。
主人公が使ってるカメラはロシアのLOMO❔

デス・レース2000年(1975年製作の映画)

4.0

■このリアルすぎるジャケ&あらすじで“ふざけたB級映画”のイメージですが、自分は毒気と風刺を効かせまくったロマンスだと思ってます。
…映画の世界は奥が深い。

シャークトパス(2010年製作の映画)

3.5

■人がサクサク死んでいく。ときどき挿入されるダサい音楽と、美女の無駄遣い的な海賊DJのお姉さん(出番約5分)がメリハリ。

…死に様がどんどんグロくなっていくなあと思ってたら、これロジャー・コーマン制
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インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

3.5

■個人的に大統領の演説よりウィル・スミスが宇宙人を「臭えんだよ!」と蹴りあげるシーンがピーク。

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

5.0

■ここ十数年で出てきた中国の監督は全員頭のネジがぶっ飛んでいる。

カラオケのシーン鳥肌。自分の彼氏を奪った男が歌う哀歌で、髪を切った女性が踊り、互いの視線が交錯する。その時の歌詞が怖いくらい美しくて
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スポンティニアス(2020年製作の映画)

4.0

■高校生の体がいきなり爆発する映画。

絶対コメディだと思ってたら『ウォールフラワー』と同じくらい胸に刺さる青春映画だった❗主人公のボーイフレンドが映画マニアなのがポイント高い。

ジャッカル(1997年製作の映画)

3.5

■ジャッカル役のブルース・ウィルスがリチャード・ギアと初めて?対峙した時、サングラスを少し傾けて不適な顔をするシーン、今観ても痺れる。

この時代は面白いアクション映画が毎週のように地上波で流れてまし
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真夏の素肌(2014年製作の映画)

5.0

■潮騒がずっと聴こえる…。

この切なすぎるガールズムービーが世間で全く評価されず、“失敗したエロ映画”としか認知されていないのは、ズレすぎた邦題に原因があると思います。

これは、中盤から後半にかけ
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カリーナ、恋人の妹(2018年製作の映画)

4.0

■原題は『酸』(『Кислота』『Acid』)。ロシア映画です。

あらすじを読んで、主人公が恋人の妹と性関係をもつエロ映画と勘違いする人がほとんどでしょうが、そこは主題ではありません、邦題も完全に
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

4.0

■統合失調症の男性を見事に演じきったピーター・グリーンと、混乱する彼の意識をラジオノイズや日常的な雑音を使って表現した監督/音響担当の方々に拍手。
アメリカン・ニューカラー的な色使いやちょっとしたアン
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.5

■ポール・オースターにこういう小説ありそう📖

監督は『スウィート・シング』のアレクサンダー・ロックウェル。まだ習作という感じだけど、羽毛が飛び散るシーンや部屋で“チャチャチャ”を練習するシーン、主人
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DAU. 退行(2020年製作の映画)

5.0

■ハゲ頭のパールイチ(たぶん偉い人)が乱痴気騒ぎで丸裸にされて女の子たちにキスマークだらけにされるシーン、めちゃくちゃ笑った。パールイチさんもまんざらでもなさそうなのが尚更面白い。

この映画の魅力は
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

4.5

■どういう映画なんだこれは…。

ソ連の秘密研究所を丸ごと再現して、そこでキャストを2年間生活させて(監禁じゃないのか笑)、そんな彼女/彼たちを撮った作品だからやたら生々しい(手持ちカメラ的な映像もそ
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ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦(2020年製作の映画)

4.5

■『ジュラシック・シャーク』の監督。今回は手振れに加えて時々画面がゆがむ。

無駄に挿入される綺麗な朝焼け、ゴダールばりのストップモーション、シーンと全然合ってないチープなシンセ(確信犯)、ニトリで買
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つかのまの愛人(2017年製作の映画)

5.0

■フィリップ・ガレル、キャリア終盤にして会心作。この人はフランス映画の申し子みたいな人だから、たいてい批評家・シネフィル好みの解釈をされがちだけど、実はいつも人と人との関係を描いている。今作はそれが果>>続きを読む

Santa Jaws(原題)(2018年製作の映画)

3.5

■名作『サマー・シャーク・アタック』のミスティ・タリー監督(2018)。マンガ好きの男の子が描いたサメが現実に現れてしまった!というストーリー。相変わらずの謎武器、安いCG感、爆発が最高💣💥

公式の
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Pearl パール(2022年製作の映画)

5.0

■色彩がまさにA24なダークファンタジー。ミア・ゴスの演技が怪物すぎてもう笑えてくる。義理の妹を追いかける横滑りのアングルヤバい。…この会社の映画は監督うんぬんより最早プロダクションの勝利、という気も>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

■観るタイミングを完全に選ぶカンヌグランプリ。夜明け前に観てエンドロールが終わった後に明け方のカーテン開けたい。列車の中で手巻きタバコに火をつけるシーン美しい。リョーハ、あんたも主人公だよ。

よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.5

■松井玲奈さんのコンプレックス愛憎入り混じる複雑映画。観る側として感情を作るのが結構難しかった。
後輩のさらっとした告白好き。

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

■ジャケは派手なガンアクションっぽいけど、女性二人による正統派ロードムービー/逃走劇です。最初弱々しかったテルマが後半にかけてどんどん気丈になっていくのがカタルシス、それにつれて風景も壮大に・綺麗にな>>続きを読む

トラックス(1977年製作の映画)

4.5

■デニス・ホッパーの狂気がなければ多分成り立っていない映画。ヒロイン役の女子大生のファッションが時代性もありつつかなりお洒落。

小さな悪の華(1970年製作の映画)

4.0

■一部で熱狂的なファンのいるロリータカルト映画。悪いことをする度に相手との絆が深まっていく少女の心情が“分かる”という人は結構多いような気がする。1970年、フランスで上映禁止。公開したのが日本とアメ>>続きを読む

ラヴソング(1996年製作の映画)

4.0

■マギー・チャン×返還前香港。雑多な香港の街並みが魅力的。大陸からやって来た身寄りのない二人がどうなるのかもずっと目が離せない。…最後は笑ってくれて良かった。個人的に『恋する惑星』のフェイ・ウォンと同>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.5

■ショットの強さ、夜の湿度、マギー・チャンの美しさ。久々にいい映画観た気がする。ウォン・カーウァイ、「このシーンでこれはハマらんやろ」ってとこで絶妙の音楽入れてくる。

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.0

■一番暴走してて、一番リアリティがあった中田青渚さんが途中でフェイドアウトする。。。
お好み焼きと白ご飯を一緒に食べるの美味しそう。

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

4.5

■地方都市の永遠に続きそうなぼんやりとした日常の中で、全員が叫びたがっている。「ここは退屈迎えに来て」。退屈と感傷と後悔をそれぞれ天秤にかけて、あえて退屈に舵を切ったような。。。快作だと思う。
橋本愛
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更けるころ(年製作の映画)

4.5

■どれだけ面白い会話させてるん、これ天才じゃないのか。
男「さよならの質を上げたくて」(笑)

ウィークエンド・チャンピオン 〜モンテカルロ 1971〜(2012年製作の映画)

4.5

■1971年、F1モナコ・グランプリ。レーサー、ジャッキー・スチュアートに密着したドキュメンタリー。ポランスキーがこういう作品を作ってたなんて全然知らなかった。構成も話題も凄く面白い。改めてF1が壮絶>>続きを読む