DWさんの映画レビュー・感想・評価

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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

■レクター博士の演技と狂気の演出が冴えわたる。

一度状況を把握したと思っても(認知症の演出のために)すぐにそれがひっくり返されます。

こういう混沌とした状況に生きざるを得ないのが認知症の世界なのか
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私の知らないあなたについて(2022年製作の映画)

4.0

■“私”の境界線が揺れる映画。
時々、黒沢清っぽいホラーな雰囲気も。

三章仕立てで、一つ一つのセリフがレイヤーのようになっているので、いろいろ解釈できるし、その分難しくも感じる。

一回観ただけでこ
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

■ダメ男、ダメカップル👍

同じような内容でも、バカ路線に振り切った『恋の渦』の方が面白かったけど、この映画は(後半の)女性陣の罵倒ぶりが素晴らしかったです。スカッとしました❗

最後らへんは、みんな
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.0

■製作陣の悪意/嘲笑を感じる。

このドキュメンタリーの男たちの行為は犯罪だけど…

一般的に、どんなに異常と思える嗜好も行動にしなければ犯罪ではないし、妄想で収まるならそれは人の自由なはず。

男た
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

3.5

■あまりにグロすぎる。。。

フレンチホラーってアメリカのB級みたいに笑わせにこないし、和製ホラーみたいにじめっともしてない。

ひたすらリアルな殺人描写と血しぶき❗
“怖さ”の文化の違いを観た気がし
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

■自分の、掃除・ピンボールマシン・ドリンクの時間を邪魔するやつを絶対に許さないニコラスさん。

説明なしに強すぎる(喋らん)からロボットたちがむしろ災難。

ニコラスさんのキャラが立ちまくった新感覚B
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

■脚本が『怪物』の坂元裕二さんです。

いろいろ考えさせられたけど、
この映画の終わり方が好きです。

久々にきのこ帝国の「クロノスタシス」聴きました。

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

5.0

■綾野剛さんがずっと凄い映画。カッコ良くて哀れで、見ててゾクゾクしました。

笑える場面もたくさんあります。
(太郎と初対面の時)
「何食ってんだよ」
「ハルシオンです」
噛むな噛むな(笑)

ダメ男に復讐する方法(2014年製作の映画)

5.0

■暴走する奥さんとキャメロン・ディアスの掛け合いがずっと面白い(笑)
最後のマークの悪あがきぶりは名演技&カタルシス❗
一番余裕があるのはキャメロンのお父さん?😁

互いの孤独を友情で埋め合っているの
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月子(2017年製作の映画)

5.0

■冒頭のTHE KLOCKWORX配給のロゴ で「おお!」となり、
観終わった後、評価の低さに「おお…」となりました。

三浦透子さん、井之脇海さん、奥野瑛太さんが出演してるけど、この映画は長回し&ゲ
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マッチング(2024年製作の映画)

3.0

■土屋太鳳さん、これはさすがに可哀想😓

全体的にちょっと山場を作りすぎ?とは思ったけど、終盤の斉藤由貴さんが存在感あった。

来る(2018年製作の映画)

4.0

■「人間が一番コワい」要素を含みながら、エンタメに振り切ってるとこが凄い。冒頭でいきなりKing Krule「Dum Surfer」❗

妻夫木さんのカスぶり、霊媒師の松たか子さんの無敵感、小松菜奈さ
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.5

■酒場に着いてからが本番。妖艶すぎるダンスシーンとセックス・マシーンの“転生”が見どころ。 エンドロールの ZZ Top「She’s Just Killing Me」までずっとハイテンションな展開が続>>続きを読む

ディセント(2005年製作の映画)

4.0

■洞窟パニックって珍しい!って楽しんでたら、途中から“へんなもの”が出て来てメチャクチャになります👍
閉所恐怖と血まみれ女子ファイト。これは隠れた名作だと思います。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

■細かく面白すぎる。
神木君の動きが全部かわいいので祈るように恋愛パートを観てたのだけど、屋上の「ロメロだよ!」の台詞で吹っ切れました。
カッコいいよ❗

ささくれ(2022年製作の映画)

4.0

■シリアスな話かと思ってたけど、会話のやり取りが所々笑えて(「いい女になったな」「死んでた」)、素晴らしいショートフィルムだと思います。

ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

4.0

■30分の短い作品だけど、ペドロ・アルモドバルの色彩感覚、ティルダ・スウィントンの衣装の変化、彼女と新しいスタートを切ろうとする犬、といろいろ面白い。

放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

4.0

■このジャケ+城定秀夫監督なので、エロいアイドル映画を予想する人が大半だと思いますが、
良作です❗

①ロケ地が最高(三浦半島?)
②互いを思いやる四人のセリフ最高
③ダサいジャージとジャンスポのリュ
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.5

■打ちのめされる映画‼️

趣里さんの演技😭
鬼気迫る表情に加えて、声もいきなり低音になったりしてホント怖い。この女優さんの前で平然と演技した子役のコも❗普通だったら泣いてしまうと思うんですけど😭
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小説家の映画(2022年製作の映画)

5.0

■雨の休日にホン・サンス監督のモノクロを観る幸せ。

レストランでキム・ミニとイ・ヘヨンが食事をしてる場面。イ・ヘヨンの食事の音と、外に出て小さな女の子と話すキム・ミニの声が微かに重なる。ここがめちゃ
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教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

4.0

■「人生は何度も反復し、差違を生み出します。私はよく分かりません」

反復と差違、枝分かれ、あったかも/なかったかもしれない可能性。
深い余韻を残すホン・サンス監督の映画が自分は好きですが、映画に意味
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凶気の桜(2002年製作の映画)

3.5

窪塚さん、今もこの頃も、もうそこに居るだけでカッコいい。

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

5.0

■ゆったりと観れながら、哲学的で、少し寂しく、時々笑わせにくる。この監督の映画が凄く好き。

俳優さんたちが酔っぱらう場面はいつもながら最高なのだけど、この映画はラストの上映会のシーンが感動的でした。

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

3.0

■同じ90年代の香港を映した映画でも『恋する惑星』ってやっぱ桁外れだったんだなと、この映画を観て思いました。。。

スペアキー(2022年製作の映画)

4.0

■とても好きな映画でした。

淡い夏の描写、切なくならない二人の関係、でもちょっとした表情で気持ちの変化もしっかり描いてる。

主演の女の子/友だちのお兄ちゃん、共に魅力的です。

mélissa l
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

■世紀末+少しフェミニン要素。

フュリオサがカッコ良かったのと、悪態をつくアビー・リー・カーショウが良いキャラ。
あとはなんかもう、、、
爆発しまくってました💥

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

■マシンのカッコよさと素晴らしい人間ドラマ❗さすがこの監督👏
「アメリカっていいな」と思いました。女性が観たら「男っていいな」と思うかも👀

シェルビー・アメリカン GT40。ケン・マイルズ‼️

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

■意外とA24配給。
結末がヒドイことになるのが分かってても、こういう青春映画はつい観てしまう…😓

個人的にはティモシー・キャラメより、自分を抑えきれずにすぐキレるアレックス・ローが魅力的に映りまし
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

■名作。
泣いてしまったけど凄く元気出た。。。
聡実君にとって狂児さんは義理のお兄さんみたいな存在?

…屋上のシーン、声の出ない「紅」、狂児さんのことを想ってる聡実君に重なるテープの巻き戻し音。いろ
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

■普段、モノクロはなんか小難しそうで観ない、という人もクリストファー・ノーラン(『オッペンハイマー』『インセプション』)と聞けば興味がわくのでは?

映像の質感がすごくカッコいいし、登場人物の立場の変
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.5

■フランソワ・オゾン監督作なので、単純な青春BL映画ではなく…何かいろいろ狂ってる。あえて語られないことも多いし、複雑。。。

普段はこの手のテーマは苦手なのであまり観ないのだけど、この映画はあと5回
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

■役所さんの佇まい、所々で挿入されるモノクロ。とても上品な映画だと思いました。

と同時に、自分の仕事を淡々とこなす役所さんの姿に、一歩引く強さのようなものを感じました。
人と接する際に見返りを求めず
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片袖の魚(2021年製作の映画)

3.5

■トランスジェンダーの方を見る際、ただの好奇な視線と、異性として見てドギマギしてしまう、という二種の視線があるような気がする。相手が自分とは違う性を選んだ場合のことだけど。

イシヅカユウさんの表情、
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

5.0

■観ている時の感覚は、同じく人の記憶がキーワードになっている『凱里ブルース』に近いけど、この映画は遥かに射程が長い。

エンドロールの音は、地上・そこで生きたものたちの歴史/記憶のよう。

…ただ、こ
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