セリヌンティウスさんの映画レビュー・感想・評価

セリヌンティウス

セリヌンティウス

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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.7

仕事帰りや休みの日にいつも見かける配送軽トラ。
この積み上げられた荷物を見る度に頭が下がる思いがしていた。
彼らのおかげで我々は指1本で翌日には荷物が届く豊かな暮らしができている。
だからこそ彼らの負
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.0

文化祭、留学生、恋…そしてバンド
それぞれに流れる思春期特有の空気を大事に切り取り、紡いだ作品。
中学生の時に出会ってたら、果たしてバンドに目覚めてたのだろうか…なんて思ったり思わなかったり。

八日目の蝉(2011年製作の映画)

4.1

特殊と孤独は表裏一体。
不謹慎かもしれないが、それでも八日目の蝉に憧れる自分もいたりする。
それは真の孤独を知らないからなのかもしれない。
ロケーションとカメラのこだわりがかなり強く、そこにも惹かれる
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王と鳥(1980年製作の映画)

3.5

宮崎アニメのルーツと呼べる作品
この作品にあらゆるヒントが散りばめられている
とても44年前の作品とは思えないクオリティ

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5

もしかして私…同じ毎日を繰り返してる?!
タイムループを抜きにしてもこんな感覚を持つ人は多いのではないだろうか。
そんな毎日から抜け出す方法はただ一つ。
他人ではなく自分が変わるしかないのだ。

息もできない(2008年製作の映画)

4.0

暴力と暴言、この2つのツールでしか人とコミュニケーションを取れない男サンフン。
この男のことを何も知らない序盤は、その行動に対して観ててめちゃくちゃイライラする。
しかし、終盤になるととても愛おしく感
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

観る年齢によって感想が変わる不思議な作品

結局、過去を変えてより良い人生を送りたいなんて思うのは現実逃避している五体満足な人間の戯言でしかないのかなと。
世の中には不慮の事故や突然の病気などにより、
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.6

セントオブウーマンがオールタイム・ベストな私にとって、この作品はどストライクすぎた。
それほど肩肘張って観る作品でもないところがまた良いところ。
ただ、扱っている内容はとてもセンシティブで、そこをコメ
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

3.7

誰にでも訪れる人生のモラトリアム。
今作は4人の負け犬達によってそれが如実に描かれている。
過去の栄光と挫折、甘酸っぱい恋、結果を出して何者かになりたいと願う心。
時代は古くとも青春は不変なのだ。
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.4

どれだけ厳かに飾り奉っても所詮は死人。
葬儀なんてものは残った人間の自己満足でしかなく、生きている内にもっとちゃんと向き合っていれば…触れ合っていれば…世話していれば…といった後悔の反動が表面化するだ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

韓国映画の到達点。
公開当時、鑑賞直後にこれは外国語映画で初のアカデミー作品賞取るかもしれないと予感し友人達にLINEしまくった思い出がある。
タイトルのセンスがまた素晴らしい。

市子(2023年製作の映画)

4.0

あの雨のシーンに市子の全てが詰まっていた。
杉咲花さんの演技がもう素晴らしすぎた。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.6

初見では自分の見方が悪く正当な評価ができなかったのでリピート。
あみ子を可哀想な子だと思ってしまうのは、現代という病に侵されている証拠。
事実、その病に侵された周りの人々は徐々に蝕まれていく…
誰もが
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.8

演出面で思うところはあるけど、良くできたストーリーだと思った。
世間のイメージに囚われず色んな自分を表現しようと毎回奮闘する玉木宏はかっこいいなと思う。

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.2

もうとにかく池脇千鶴がエロい。厚化粧なわけでも露出度が高いわけでもないのに、じと〜っとした艶やかさがあってそこがまた美しくもある不思議なエロさ。
そして菅田将暉の役作りの素晴らしさ。
彼のポテンシャル
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

プリオのセリフとちり回した後のモノローグのシーン最高!いつ観ても吹いてしまうww
あのレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが同じ画面の中にいるってことだけでもう興奮なんですよ。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.7

常日頃からぽ〜っとした呑気な女の子すず。
そんな可愛らしいすずのほのぼのとした日常と共にストーリーは進んでいくが、周りを取り囲む世界は日に日に深刻の一途をたどる。
すずは心の成長と引き換えに、訪れるあ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.6

一人の美女を巡る二人の幼なじみによる滑稽なゲーム。
これほど女に振り回される男達が不憫で仕方なかった。
正当な勝負が好きな人は苦手な作品かも。
でも最後は正当になるっていう皮肉さは面白かった。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

『メリーに首ったけ』のピーター・ファレリー監督作。
この監督はコメディの描き方はもちろんのこと、アメリカ社会の闇を引き合いに出して観客に問題提起し考えさせるセンスもまた抜群。
富、名声、地位。この世の
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

5.0

☆生涯NO.1ムービー☆
これまで何度観たことか…いつ観ても惚れ惚れする名作。
ストーリーの構成、セリフ回し、演出、キャスト、そして何よりアル・パチーノの名演技。
どれをとってもパーフェクトな傑作。
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GEMNIBUS vol.1(2024年製作の映画)

3.5

これからも定期的にこの催しをやってほしい。
どんどん新しい才能を掘り起こしてほしい。

告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.7

期待を裏切らない福本ワールド
山下敦弘監督のカット割り、演出
カタコトのヤン・イクチュン
いい塩梅に噛み合った作品。
序盤は退屈だったがギアが上がってからは疾走感満載で74分しかないのもあって気付いた
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関心領域(2023年製作の映画)

3.4

いくら心が無関心であろうとも、体は嘘をつけない。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

ただただゴジラに圧倒されまくった。
70歳とは思えない凶悪さ、絶望感に脱帽。
久々にゴジラってこんなに怖い存在なんだと思えた。
ゴジラとVFXの相性の良さが際立つ作品。
ただドラマパートが…う〜ん(笑
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

ストーリー、想像力‪×創造力、演出、ビジュアル…
どれもが完璧で洗練された傑作。
直近10年でNO.1の作品。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

今回の観客は間違いなく原爆というものに対して直接的に関わっている人間はおらず、過去の負の遺産として二度とこのような悲劇を引き起こしてはならないと思う反面、どこか対岸の火事のような冷めた感覚で観ている部>>続きを読む

ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

攻撃こそが最大の防御である烏野VS防御こそが最大の攻撃である音駒。
ついに迎えたほこ×たて決戦。
普段のアニメのパターンからすると音駒には牛若のようなもっとすごい武器をもったキャラクターがいるはずだが
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

この作品でヨルゴスデビューをした自分は初め楽しみ方が分からず戸惑った。
途中から流れに乗るもやはり不完全燃焼のままエンドロールへ。
後日、『聖なる鹿殺し』を観て監督の方向性がはっきりと読み取れた。
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

戦闘シーンは圧巻の一言。
これぞリドスコ映画!アクションの金字塔!
ただプライベートシーンは…う〜ん(笑)
ストレートな歴史物ってムズカシイね。
そして予習のし過ぎも良くないのかなと思った。
この作品
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