人生の確率は無限のパターンがある。あの時、もう一方を選んでいたら…あの時違うことを言っていたら…人生は全く別のものになっていたかもしれない。
どうにか軌道修正したくてもできない男。愛を欲していたのだろうか。でも妻は確かに愛を与えていた。ただ受け流していたのは彼自身。ただただ辛い。
シチュエーション劇ならではの、スペインの歴史を絡めた知的な会話が意外にも興味深かった。
ゆったりとした空気感がなんとも心地の良い作品だ。ラストに向かうにつれ時間を忘れ虜になってしまっていた。時にもどかしく、時に解放的な気分になれる「異邦人感」を、終始リアルに感じさせてくれる。
単純に面白い。新感覚。不覚にも一生忘れられない映画となりましたとさ。
『Take my breath away』がいいですな。
残念なのは、塚本…
素晴らしい。一瞬たりとも見逃せない。観客をぐいぐい引き込む演出、演技、物語構成、映像。お蔵入り状態なのが非常に残念。