ノラが物語の中心だからというのもあるけれど、ヘソンの望むこと、人生で成し遂げたいことなどが描かれなかったのが妙に印象的で、それがおそらくノラの言うところの「すごく韓国的」な要素なのかも。
一方でノラ>>続きを読む
エッッ実話!!?? ヤバ…
映画としてはけっこう分かりやすく作られていたので、もっと突き放してくれてもええんやで、という感じ。死後の世界のシーン、いるか?
もっとも神を必要している人が近くにいるのに、それに気づくことができないのは痛ましいね。ウナギの話、なんだったんだろう。なんか重要な気がしているが…。
しかし、パンフに収録された高橋ヨシキのエッセイ、>>続きを読む
面白かった。面白かったのだが、わりと予告の通りなので実話に基づくとは信じがたい話なのに意外性があまりなかったのが玉に瑕。あと『ラインの黄金』がいうほどうまく生かされていなかったような…。
変な映画だった。『ヴィデオドローム』っぽさあるな? と思って同時期の制作だったかしらと調べたら全然ちがった笑 フォロワー氏は『イレーザーヘッド』と比較してた。
しかし名前が挙がる数学者がわたしでも知>>続きを読む
ほのぼのしているようでいて、ほんのりとどん詰まり感、パズルのピースが嵌まらない感、死の佇まいが充満していて、なんだか怖かった。
構成としては、前作『わたしたちの家』と共通する関心が拡張されたような感>>続きを読む
ピノチェトは不死身で、人の生き血を啜って若返るという設定、パトリシオ・グスマンの『夢のアンデス』観てると全然笑えないんだが?
あと若干字幕がイマイチで、Claude はクラウドではなくクロードとして>>続きを読む
かなり早い段階で極限状態に陥ってしまったので、「こっから2時間どうするんや」と思ったら、普通に状況が悪化していってワーオ
こういう災害遭難ものだと、人間の本性が現れて内輪揉めして…みたいなのが定石だ>>続きを読む
面白かったは面白かったのだが、ノリが『ドント・ルック・アップ』的なやつだな。ちょいちょい入る小ネタを全部掬いきれてない気がする。
話はシンプルだけど、登場人物の話がどこまで本当なのか曖昧なところがつねにあって、幻想のなかに生きているのか、現実と向き合うしかないのか、そのあいだをたゆたうような映画だった。
ストーリー上の要素はド>>続きを読む
思ったより良かった。近年日本配給されるアメリカ映画はどうも「家族ってサイコー」になりがちなので、こういうの出てくると安心する。邦エンタメは毒家族もの多いし、日本のオーディエンスにはわりと受け入れられそ>>続きを読む
さすがのサスペンスだったが、法廷を職場とする人々にとっては日常のことだろうとも思う。
面白かったけど、アメリカに住んでたらもっと切実に感じたかもしれんな。どうやらアメリカが攻撃を受けているらしいとなったとき、敵である可能性がある国がありすぎて絞れないのは皮肉がきいてたね。
期待していったが、期待を上回ってきたな。メリデミー賞ノミネートです。
自分を殺し他人になりきる俳優の業と、他人の人生を見せ物にする監督の業とがぶつかりあい、映画ってなんなんやろな、と思わせるような作>>続きを読む
これさァ…ちょっと訳ありな家族でそれぞれ離れて暮らすことでバランスを保ってるのに、部外者が「良かれと思って」勝手に和解の場を設定しちゃって、大惨事になるやつじゃん。そのお節介野郎がアメリカ人なのも然も>>続きを読む
7年前に観たときは何も分からなかったが、さすがに二度目となるとかなり話についていくことができた。昔は映像言語に慣れてなくて、アンドレイとドメニコが鏡像関係にあるのも、エウジェニアが去ってゆく理由も、ち>>続きを読む
試写終わったあとにスタッフさんと「これはベロッキオの最高傑作ですよ!」って話してた人いたけど、あれもしかして押場靖志さんだったのかな。
ベロッキオは話デカくしがちなので、比較的こじんまりまとめながら>>続きを読む
思ったより普通だなと思ったが、この作品がそれ以降のライヴのやり方や撮り方のスタンダードになったということなんだろう
こんなにキャッチーな映画撮るようになっちゃって…。話は意外と『バービー』っぽさある。
あとでキャスト見てびっくりしたんだけど、マーサ役の人はハンナ・シグラだったんやね! マリア・ブラウン…!!
はじめて『デッド・ドント・ダイ』を見といて良かったなって思えました。カウリスマキのユーモアのセンスは天才的やね。
パディントンの監督の作品と聞いて! こじんまりとしていたがなかなか良かった。ただウォンカがあんまり天真爛漫なので、もう少し邪悪さの影があってもよかった気もするが…。
ライカートの映画、『ミークス・カットオフ』でも思ったけど、終わりの切り方が絶妙なんだよな。あとトビー・ジョーンズがめちゃハマり役だった。
観た直後は宇宙猫状態になってしまったが、渋谷さんの解説でバキバキ解像度が上がっていった。ずっと何が何だか分からない(ざっくりとした流れは分かるが…)話が続いていたのに、4つ目のエピソードで急に「双子の>>続きを読む
ドリアン・グレイの話とドクトル・マブゼの話とをミックスするだけでもすごいのに、オペラのなかで語られる植民地主義に抗う物語も見事に重なっていて、こんな映画が1984年に可能なんだ…。そしてかなり言われて>>続きを読む
思ってたんとだいぶ違ったけどかなり良かった。酒飲みマダムを追っていくつものエピソードを重ねていく断片的な作りで最初は面食らうが、「社会問題」「正しい統計」「良識」と名付けられた3人組が要所要所で現れて>>続きを読む
なんじゃこのボヤッとした映画は…。リドスコ、歴史的誤りを指摘されて「うっせー」って言えるだけの胆力あるんなら、もっと大胆に歴史を編集して見せてくれや。
もっと法廷劇になるかと思ってたな…ほとんど使われたことのない「教唆罪」で裁判を起こすという戦略が当時どういった政治的意味を持っていたのかとか、そういうとこにも触れてほしかったネ。あとアルドの学生たちに>>続きを読む
前観たときは痴話喧嘩のとこしか印象に残らなかったが、今回ポールとラングの会話でペネロペとカミーユがパラレルになっていることがかなり明快に示され、めちゃ親切設計の映画であることが分かった。美味しいセリフ>>続きを読む
夫と観にいったが、数日前夫に「『恐れ入谷の鬼子母神』という言い回しがあって…」という話をしていたのがまさかここで効いてくるとは…。
ビックリするほど良かった…!
第二次大戦後、頼るあてのない若い女が持ち前の機転と美貌で自立して、ついには一国一城の主となったのに、最後の最後でその自立が幻想であったことが明らかになり、崩壊してしまう>>続きを読む