mikaramuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

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複数の異なるレイヤーにわたる声、言葉、音、画、物語、を有機的に束ねる編集リズムが最高。監督がドラマーなのが活かされている。
当時まさに同時期に起きたアポロ月面着陸が黒人にはどう見えていたかをあらためて
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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「アメリカン・グラフィティ」に入れてもらえない系の主人公達によるもう一つの「アメリカン・グラフィティ」。
結末が「エレファント」や「キャリー」にならなくてよかったね(自分は「エレファント」も「キャリー
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浅田家!(2020年製作の映画)

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記録
菅田将暉凄い。
後半が好き。
自分にとって前半は後半のためにあった。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

BSにて劇場初見以来の再見。当時の感動色褪せず。ある人々にとって21世紀以降作のベストワンが「フューリーロード」であるように、自分にとっては本作こそが"21世紀ベスト"だったかと再認識。

銀河系のは
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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記録。

20年代は90年代を振り返る年代なのだろうか。
このイノセンスとピュアネスはたぶんSNS以前だから存在しえた奇跡。眩しくもあり、せつなくもあった

キャリー(2013年製作の映画)

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オリジナルとの出来比較はおいといて。
難役リメイクに挑戦したクロエ・モレッツの勇気を買いたい。

「虐げられた者が超能力を持つ」という設定は神話レベルで普遍的だとあらためて思う。

そして近い立場にあ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

主役の2人の輝きに心動かされる。
ハードな状況設定だが逆説的に「小さな恋のメロディ」を思い出したり。
二人にしかわからない真実の尊さよ。

街の上で(2019年製作の映画)

4.3

今泉ワールド絶好調。またまた女優陣が皆が皆魅力的すぎて大変。中田青渚、覚えておこう。
「下北沢」に変な意味付け、ブランディングがないのも素晴らしい。人物描写とともに、たぶんこういうのが"記号化しない"
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

3.9

雑誌業界内幕物として見始めたのですが、アバズレ妻を演じさせたら天下一品のコートニー・ラブが気絶するほど可愛いくて完全に心に棲みつかれた。
ジャケとは裏腹にエモい純愛作だと思います。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

綾波が田植えする衝撃シーンはとても感慨深かった。90年代の庵野秀明からは絶対に出てこなかっただろう描写。しかし今や多くの観客にとって何の違和感もなくストレートに受け止められていると思えることに、25年>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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新年最初はやはりこれで。
前作よりアクションに振り切っててエイリアン1と2の違いを連想したり。

個人的には前作が好きですが、フューリーロードに本気で挑みかかってる本作の熱も眩しい。前作とは別物だけど
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

2.8

あらすじから、いわゆるイケメンファンタジー文脈以外での男子校文化のバカなノリの掘り下げを(自分もそれをくぐってるので)どこまで実現できてるかに興味あって見た。映画の舞台自体は共学だったけど、キャラ達の>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

5.0

『華氏451』とも並ぶような、"本についての寓話"の名品だと思う。

自分は本屋や図書館なら平気で1日中でもいられる人間ですが、一方で日本読書界のいわゆる本屋大賞的ノリ、やっぱり本が好き!的ノリにどこ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.2

ようやく捕捉。物語も世界観も不確実かつ不安定なトリップ酩酊感を意図してるようですが、観終わってみれば、ほぼ紅一点エリザベス・デビッキの全身フォルムの美しさだけが揺るぎなく、まさに絶対的でした。

売り
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ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち(2017年製作の映画)

4.5

表立って語られなかった歴史を可視化するという、ノンフィクションの本質をしっかり掴んだ音楽ドキュメンタリー。
米国ルーツミュージックにおけるネイティブ・アメリカンとアフリカン・アメリカンとの関係について
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マネー・ピット(1986年製作の映画)

4.5

世界水準の超豪華セットが組まれた「8時だヨ全員集合」にトム・ハンクスが出てるような、優雅かつ理屈抜きのバカコメディ。最高。意外と映画史に残る作品なのでは。

サブスク無料タイトルに入ってたら是非適当に
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

映画音響の技術進化や他業界への影響には昔から関心があった。素人には知る機会のなかった歴史と系譜を具体例(音)と共に味わえて大変満足。
この歴史の中でもやはり「スター・ウォーズ」と「地獄の黙示録」の存在
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

これまた邦画青春映画良作。「桐島、部活」以降の邦画学園物は脇役キャラの掘り下げに要求される解像度が良い意味で上がってることを実感。

本当にグランドは全編通して一切映らないが、それが全く気にならないの
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ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)

3.9

ザ・バンドに特に知識はないですが、ファーストアルバムを一時よく聴いてたのと、以前山下達郎のラジオでこれのサントラが流れて耳に残ってたので、シネマシティ立川名物の極上音響上映にてようやく体験。

ヴォー
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.9

仕事の繁忙期明け、数ヶ月ぶりの劇場映画体験がこれになったが大満足。
邦画青春映画史にまたひとつ良作が加わった。個人的には「町田くんの世界」と並べて観たい愛おしい世界観。
エモい場面もベタになる手前で必
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教誨師(2018年製作の映画)

5.0

いやはや物凄い傑作でした。これが大杉漣の最後の仕事か。。。見事過ぎて言葉がありません。
共演陣そして画面のすべてに大杉漣の魔法がかかっているとしか思えない。ある意味究極の映画。
ストイックな物語設定に
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初恋(2020年製作の映画)

3.5

こういう映画を今スクリーンで観れるのはとても大事。点数では測れないサムシングが確実にある。観了後にすごく気持ちが浄化されててびっくり。

いろいろ無茶苦茶だけど、高校生の時に学校サボって真っ昼間に1人
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

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見て損はなかったです。
ただ、タイトルほど「ヤバい」ものでもなく。。。
ま、この題材で本当にヤバいものだったら一般流通できないか世間のひっくり返る大スクープか、どちらかになるしかないわけですが。

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花と雨(2019年製作の映画)

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ヒップホップ映画はなるべく見続けるようにしているので本作も歴史の更新を期待して臨む。

…正直自分には1本の映画としては厳しかった。主題となる楽曲の良さには文句ないが、シーン展開や演出にはほとんどシン
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

物語のサイズ感も完璧で面白かったのは言うまでもないとして。

地味に印象的だったのは、ソン・ガンホ父さん率いる貧乏家族のほうが一度も内輪揉めをしないことだ。何があっても「息子は父を立てる」の一線を越え
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

ジワジワと口コミで同時代の名作と化した感のある監督の前作を経て、今作は宅配ドライバーが主役と聞いたら観るしかない。

見終えてから胸に去来するのは、2箇所だけある、4人の家族の「幸福な瞬間」を捉えた場
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