millikさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

millik

millik

映画(400)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ヘルムート・ニュートン(1989年製作の映画)

3.3

今は亡き写真家ヘルムート・ニュートンのバリバリ現役時代を目にできるドキュメンタリー。彼が作品において、被写体になる人間(おもに女性)から、支配力に似た「強さ」を引き出したい人というのがよくわかった。そ>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.9

最初おもしろかったけど途中から失速した印象。成田凌の役柄を中心に、登場人物たちの高校時代と成人後の微妙な(でも当人たちにとっては決定的な)変化が見せどころだけど、それを同一人物の俳優に演じさせるのは当>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.2

若干ストーリーがわざとらしいというか、できすぎた感じもある。けど俳優陣はチャーミングだし、ロケ地、小道具、音楽など、選ばれた一つひとつの要素にセンスが光っていて魅惑的で、やっぱりたのしく観れてしまった>>続きを読む

カリートの道(1993年製作の映画)

3.7

プエルトリカンマフィアもの。冒頭の主人公カリートが撃たれる一連のスローモーションや、弾丸がゴミ箱に落ちるカットなど、今観てもハッとする美しいカットが散りばめられている。この物語を伝えるのに、少し長いか>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

なんかもう最高ですね…。ハリウッド大作らしい陶酔しちゃうようなジェットコースター感やド派手さもしっかりありながら、こちら側もきちんとコミットして観ることが求められる。ノーランはじめ製作陣は、わたしたち>>続きを読む

忘れられない記憶(2015年製作の映画)

2.9

ベルリンの壁崩壊という歴史的転換をドイツが迎えた頃。イビザ島で、現地に移住して40年のドイツ人女性マルタと、仕事のため島にやってきた20代でDJ 志望のドイツ人青年ジョーが出会う。時は違えど、ともにベ>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

友情とか恋愛とかの呼び名では括れない、ほんのいっときの、でもだからこそ特別で大切な心の交流をめぐる物語であり、都市生活特有のセンチメンタルな空虚さ、みたいなものを感じさせる映像と音の洪水であり、200>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

リスボン姉妹の四女ラックスを演じたキルスティン・ダンスト、まじでキュートすぎ。瞳からチカッと星がこぼれたり、服の上から下着が一部透けて見えて、意中の相手トリップの名前がおまじないみたいに書かれてるのが>>続きを読む

パリの中で(2006年製作の映画)

4.0

偏愛してる映画! うら若きルイ・ガレルの圧倒的な美しさとか、テロ前の平和だったパリの街中のクリスマスの感じとか、ちょっとしたヌーヴェル・ヴァーグへのオマージュだとか。学生時代に観ていたときは、ルイ・ガ>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

3.8

子どもたちが、司祭が、密告したことを後悔する女性が、そして観客が、惨状を見る、でも何もできない、ということの連続。ファシズムのもとでは、市民が無力化されてしまうのだ。映画表現と物語がともに当時として挑>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.7

地球のとびきり優しい歩き方! 「境界を越えて心を通わせる手段」として、アートをしている30代男性のJRと、映画を作っている80代女性のアニエスがともに、フランス各地の街やそこに暮らす人々を訪ねて回った>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.6

2度スクリーンで、1度アマプラで観たくらい好きな作品。今の時代、結婚だけが女性のしあわせじゃないとわかっていながら、独り身は寂しいぞともひしひし感じてる。そんなアンビレンツを抱えながら、2020年をた>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

静かながら緊張感のみなぎるドラマ。演出も俳優の表情も、基調が共産国家的なイメージの、感情に抑制的な感じ。だから、主人公バルバラの西側の恋人との逢瀬のシーンや、主人公のことを気にかけている同僚が彼女のこ>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.0

映画としては楽しいけど普通。でもピーターラビットとドーナル・グリーソンが好きなので、その分ポイント少し加算。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの競演が素晴らしい! 態度で示すイタリア系の運転手・トニーと、言葉を重視するアフリカ系のピアニスト・ドンが、人種差別が特に激しい南部を巡るツアーを通じ、少しずつ>>続きを読む