みんな善人なんだけど、ちょっと不器用でちょっと無愛想でちょっとひねくれものでちょっと薄情で、家族の安定感と複雑さがすーっとゆっくり心に広がっていく作品
同じシーンの繰り返しのなか多彩なカメラワークがめちゃくちゃ効果的で絵として飽きない。演劇的な立ち回り言い回しと映像作品としての実験的な試み、非常に合致していて良い
このレビューはネタバレを含みます
わたしはラストシーンのお店にクレアはいつかしら来ると思っている。クレアという贋の人物のなかでそこだけ、あのレストランだけが真実だと信じるヴァージルと共にある。