ゆきむしさんの映画レビュー・感想・評価

ゆきむし

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

吉田恵輔監督は、極限まで追い込まれ、限界状況の人間心理を描き出す。
突き詰めて突き詰めて、突き抜けたその先の、救いなどない、それでも生きている主人公沙織里(石原さとみ)の瞳に映るものは?
抱きしめるこ
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.5

次から次へと観客を翻弄し、
思いもよらない場所に弾き飛ばす
めくるめく映像の魔術。

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.2

4kリマスターの

すべてのカット
すべてのシーンが
息を呑むほど美しい。

吟遊詩人の
神なきあとの神
信仰なきあとの信仰
を求める彷徨の物語

それはまた
大いなる神の沈黙
そして、あまた遍在する
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Here(2023年製作の映画)

4.0

ベルギー、ブリュッセルの片隅で、中国とルーマニア、土地に根を持たない男女の小さな出会いの物語。
バス・ドゥヴォス監督の眼差しは、あたかも小さな苔の森の細部まで照らし出すように、控えめで、しかしどこまで
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.6

恋は落ちるもの、愛は育むもの。
でも、幸せの入口はひとつじゃない。

言葉も肌の色も文化も風習も、どんな大きな壁も、本当はいつだって乗り越えられる。
パキスタンの衣装、歌や踊り、文化もキチンと描かれて
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

-

韓国の地下鉄オクス駅で起こる怪事件を追う女性記者と、次第に明らかになる怨念と因縁の物語。
ホームの壁に頭を壁に打ちつける女、トンネルの暗がりでカメラに反応する顔認識。。。
まだ回収されない伏線やラスト
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メドゥーサ デラックス(2022年製作の映画)

-

ヘアコンテスト舞台裏で起こる事件を軸に、美容師、モデル、スタッフたちの野望や策謀、不安や恐怖の群像劇を、ワンショットによるドキュメンタリーのようなカメラワークで追いかける野心作。
登場モデルの創造的な
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almost people(2023年製作の映画)

3.5

それぞれの欠落を抱えた兄弟姉妹4人を通して語られる、言葉の不可能性、人と人との絶対的な分かり合えなさの物語。みんな何か欠けている、それは現実の我々の世界の物語だ。
しかし、4人は決して孤立も絶望もしな
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.6

痛快アクション・コメディ^_^
ヒョンビンが、ダニエル・へニーが、イム・ユナが、そのイケメンと美女の大活躍を喰ったユ・ヘジンのおとぼけが。。。
一触即発、危機一髪の連続なのに
コメディ満載で最初から最
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ミスリードとケレンのやり過ぎコージー

俳優陣がすごい。そして錚々たる役者の中で、子役のふたりが全く負けていない。
登場人物それぞれが、それぞれの立場や社会的役割の中で、まとも(!)に生きようともがい
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.4

ハートフル・コメディ

はい、これは、良いとか悪いとか言っちゃいけない!ハートフル・コメディそのまま。
そして清原果耶と岡田将生だから成り立った映画。
(リメイク元の「1秒先の彼女」も観なくちゃ!)

私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

姉と弟。
なぜ拗れたのか、今やきっかけも定かでないすれ違いの積み重ねが産む憎悪の連鎖。
その過激な2人の憎しみは、愛憎紙一重、むしろ近親相関的愛情の裏がえしにも見える。
ふたりの設定が、兄と妹でないこ
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ナショナル・シアター・ライブ 2022 「ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~」(2022年製作の映画)

4.1

狭い舞台を広大な空間に変えるプロジェクションマッピングとパペットのダイモン。愛あり裏切りありの怒涛の3時間に圧倒されました。

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