みずいろさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

みずいろ

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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

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愛の話。「彼が私を呼んだのには意味があるってケイティが言うの!」という何気ないセリフがぐっときた。ホテルのシーンはもう涙涙。ケイティが生まれたことにも、グレッグが手紙を捨てなかったことにも意味はある。>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

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本当にこうだったらいいなぁと心から思った。突然死んでしまっても、仕事をして恋をして、やり残したことをちゃんとしてから、納得して死を受け入れてたら。たとえ親しいひとが命を落としても、迎えに来てくれるんだ>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

すごくおもしろくて夢中で観てしまった。キャラクターが魅力的!動きやカメラワークがなつかしいアニメみたいでかわいかった。ひとは死に、時代は移り変わるけれど、物語はいつまでもそこにある。心にいつまでもあの>>続きを読む

マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

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予備知識ゼロで見始めたけど、明らかに不穏なコミュニティなのが伝わってきてぞくぞくした。一番こわいのは、意識をのっとられること。自分の脳で考えるという手段を奪われること。最後がすごく印象的。追手がきたの>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

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全シーン、色がキレイでひきこまれた。貧乳でヒザがキュートでおしゃれで危うくて強くて、こんなに完璧な女の子、居心地のよい田舎町に引き留めておけるはずがない。どの歌も変な歌詞でポップで好きだった。神に愛さ>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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こういう人の戦争の話を知りたかったんだと痛切に思った。ふつうの生活の中で戦争はどんなものだったのか、知りたかったことの全てがあった。何があろうとと続く日常が、残酷で美しかった。生きていかなきゃと思った>>続きを読む

君への誓い(2012年製作の映画)

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記憶がなくなったことを利用したり嘘をついたりできない、素直で素朴なレオが素敵すぎる。大好きな人との記憶がなくなるって想像しただけで涙が止まらなくて、人との歴史はなにものにも代えがたいと心から思った。ど>>続きを読む

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

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男に幸せにしてもらおうなんて思ったら終わりだけど、なんで私たちは男を諦められないんだろう 。この主人公をばかだなーと笑える側のひとになりたかったけど、なれないな。だって誰からも愛されたいしうらやまれた>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

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こわいというより興味深かった。殺す動機とか芸術的に死体を飾る理由とか、謎のままにされる部分も多くて、それが逆に物語性を感じさせるというか…。夕陽のなかでレザーフェイスがチェーンソーダンスをするところ、>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

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狂気と狂気でしかわかりあえない世界があるんだと思う。ラストシーンの師弟の一体感は他の何ものをも寄せ付けない究極のものだった。事故にあうシーンやドラムソロの撮り方がすごくかっこよかった。狂気は気持ち良い>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

「完璧なエイミー」に苦しめられたエイミーは、とんだサイコパスに。自分をよいものに見せたい、そのために周りもよいものにしたい。どんなウソや演技をしてでも、だって所詮結婚なんてそんなものなのだから。怖いけ>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

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暗い部屋で、真新しい黒いドレスを着たクレアと主人公が向き合うシーン、とても美しかった。やっと出会えてよかった…とじんわりしていただけにやられた。こんなに後味がわるいとは。嘘の中に真実がある。希望という>>続きを読む

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(2010年製作の映画)

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嘘だっていい、もうだれも邪魔しないであげてほしい。そう思ってしまう。ラストシーンがとてもキレイだった。クラクションと風船の祝福。

苦役列車(2012年製作の映画)

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ほんとのことって、きれいじゃない。ひとを好きになることすら、いろんな飾りを剥ぎ取れば、貫太がぶつけるものと同じだ。あ、わたしいま人間という生き物を見てる。何度もそんな気持ちになった。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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テーマ曲が好き。とにかくおもしろくて、これぞ映画!というかんじの作品だった。「足を洗え!!」と力ずくで止めてくれるひとをずっとずっと待ってたんだと思うと胸がきゅっとなる。いいラストだった。

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

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さいごの20分くらいがとても良くて、涙が止まらなかった。電話番号をきいてキスするシーン、切なくて美しくて…。なにげない時間でも気持ちを伝えるのって大切だなぁ。美しい思い出があることは、つらく思えること>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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雄大な景色の中で培われる愛は、秘め事というよりは何かとても大きなものであるように感じられた。男と女ならば一年で成就する想いも、男同士であるばかりに何十年をも要し、しかもジャックの夢のようにはならなかっ>>続きを読む

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

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繊細な心を激しく揺らす少女たちの記録。何かが暴れ出す瞬間がとてもリアルで、胸が痛くなった。異常だとか正常だとか言葉で言い表すのは簡単だけど、そこにいる生身の人間を本当の意味で理解できるのは生身の人間だ>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

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誰かを好きになったり「愛してる」と言ってみたりすることのすべては、その実くだらなくてどうでも良いことの連続だ。それでも男女が付き合うのは、その瞬間に美しくきらめく卵がほしいから。二人が友達として別れる>>続きを読む

さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

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1番になれない女の子の話。主体性のない女が主人公の話は見ていてとにかく辛い事が多いが、この作品もその例に漏れなかった。何を考えているのかわからない男と一緒にいるのも、超えられないライバルがいるのもとて>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

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ホットケーキのシロップを見て二人で笑うシーンと、噴水の水がきらめく中、兄が車を運転するシーンが好き。男の人の「こいつすげぇな」って思って心から笑う顔がすごく好きだと改めて思った。男同士って、不器用だけ>>続きを読む

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

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ベッドシーン観ながらこんなに泣いたのは初めてだった。主人公の言動は痛々しくて、殴ってでも止めたいほどで、そのあと抱きしめてあげたくなった。きっと女性であればどうしたって少しだけ、自分に被って見える部分>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

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エスターの場合は、ただ狂っているというわけではなく、病名がついた上での行動というのが妙にリアルで良かった。彼女の苦しみもわからなくはない、というのが作品を面白くさせている。それにしても、女のことは女に>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

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とても面白かった。すべてのことにイエスと言えるほど人生は簡単ではないけれど、イエスから始まることはこんなにもたくさんある、ということは絶対に覚えておきたい。「一緒に怖がろう」という台詞がとても好き。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

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変わらないものなんてないし、全てはいつか消滅する。ラストの怒涛のキスシーンを観ながら、どんなに本気の恋心もモノクロの過去になっていくことをしみじみと感じて涙が出た。それはただ悲しかったからではなくて、>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

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何かを表現する人なら誰もが痛いくらいにこの映画を理解するだろう。美しさとは何なのか、ということを極限まで突き詰めていく。観ていてとても辛かった。物語のキーポイントは「風」で、二人を出会わせるのも飛行機>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

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世界を楽しくさせるための嘘はこんなに優しいなんて。悲しい歴史のなかに笑いがあったということが、より悲しみを純粋なものにしている。「楽しいから悲しいんだ」と、クドカンも言っていた。こういう風に描かれる悲>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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「映画みたいな恋愛なんてない」と教えてくれる映画。「運命なんてない。あるのは偶然だけだ」というメッセージに、もっと軽やかに生きていこうと思った。愛より思い込みよりずっと確かな偶然を、決して見失わないよ>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

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青色のワンピースと紫色のタイツや、木漏れ日に映えるオレンジ色の服など、色遣いが隅々までかわいくてうっとりしてしまった。好きな人にはそのままでいてほしいけど、自分から離れさせないためなら強引に縛り付けて>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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夢中で観てしまった。「REVENGE」と描かれた絵の前で立ち止まる主人公。彼女は元夫が描いた小説に魅入られ、辛い現実から逃げ、元夫の才能に縋ろうとする。不条理な小説の内容と、いかにもありそうな現実とが>>続きを読む