みずいろさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

みずいろ

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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.1

最後、歌にあわせて主人公たちが幸せそうな生活を送る様子が描かれていて、名曲の名曲たる所以がわかったような気がした。

ジョンの登場は予測できなかったけど、たしかにそれこそファンが夢見る展開だ。何かが起
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エル ELLE(2016年製作の映画)

2.8

サイコパスおばさんがいろいろなものをぶっ壊しては再構築していく異色のストーリー。強姦魔、変態な部下、友達の夫と周りもかなりヤバイ。
主人公が一番狂ってるが、ある意味ひとに対する許容範囲が広いとも言える
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めまい(1958年製作の映画)

3.3

真っ赤なレストランで緑のドレスを着た後ろ姿、美術館で絵を見つめる後ろ姿、どれも何気なくも印象的かつ計算し尽くされていて、目を奪われる美しい絵のようだった。

その人をその人たらしめているのは何なのだろ
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リグレッション(2015年製作の映画)

2.9

悪魔崇拝が話題となり、人々が恐怖を感じていた頃。父親たちに悪魔崇拝の儀式に参加させられたとして娘が教会に逃げ込み、警察や心理学者が動き出す。

娘が語る悪魔崇拝のすさまじい恐怖に、タフな警察官もいつし
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.4

高圧的でも変人すぎるわけでもなく、鋭いのにちょっと抜けてて人間味のある探偵が新鮮。
大金持ちの作家の死とその遺産をめぐって翻弄される家族と看護師。作家を殺したのは、探偵に依頼をしたのは誰?

何気ない
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レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

2.1

めちゃくちゃ低予算だったことが窺い知れる映画なのだが、経営が上手くいっていない施設が舞台ということを考えると逆に合っていたとも言えるか…。少女たちを薬漬けでここまで育てるって、儲けるには経費かかりすぎ>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.2

最後はポンと投げるように解釈を観る側に委ねる感じがとても韓国映画っぽい!と思った。信頼できない語り手モノとしてスッキリはしないけど、おもしろくて夢中で観てしまう。

主人公は元々理由ある殺人を重ねてき
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モダンボーイ(2008年製作の映画)

2.3

この頃のことって本当にあまり描かれないから、街の様子や人々の服装などふくめとても興味深く観た。祖国のためとはいえ好きな男を利用しきれない女がなんだかリアルだった。謎の男の正体は意外で、ラストはいわゆる>>続きを読む

同級生(2015年製作の映画)

3.6

受験に落ちたから同級生になれたんだろ、というセリフがすごく良くて、改めてこの作品のタイトルのすばらしさに感動してしまった。色んな巡り合わせが重なって同級生になれた、それ自体が奇跡で運命なんだと。

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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.2

会話にくすりと笑えるところもあったり、テンションが重すぎないのが逆にリアリティを増させていて、妻をうしなうという喪失感に胸が締め付けられる。

妻は決して見た目ほど貞淑ではないし人間臭いところもたくさ
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

2.9

ドキュメンタリーのような撮り方で、最後まで緊張感があってよく出来ていたけど、ラストはかなりやるせない。真実をなかったことにできる者だけが生き残れる世界。悲しいラストだけど、夫は彼女が明かしてくれなかっ>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.3

抗いようもなく踊ることに惹かれていく少年が、はじめてターンを成功させたときの笑顔に胸打たれた。彼はこの瞬間をずっと心のどこかで求めてたんだなと、どんな長文のセリフよりも深い感情が伝わってくる、最高の表>>続きを読む

バレエボーイズ(2014年製作の映画)

3.9

少年から青年に変わっていく途中のバレエボーイズ3人を追ったドキュメンタリー。なかよし3人組が更衣室ではしゃぐシーンはとても微笑ましく、ただの友達以上の絆も感じるのに、プロになる覚悟を決めた者、まだ将来>>続きを読む

ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

2.6

「Locked Out Of Heaven」を学校で歌うシーンがめちゃくちゃかっこよかった!

身分不相応なものを身につけてもどこか落ち着かない、そのムズムズ感がリアルだったし、元人気者に「自分らしく
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Red(2020年製作の映画)

2.4

学生の時出会った年上の男の人に10年ぶりに再会して「ずっと探してた」なんて言われたらまぁ結婚してようが子供がいようがこうなるよね…という圧倒的な納得感。愛に溺れる虚しさと正しさを切々と訴えてくる映画。>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

2.8

最後のダンスシーンかっこいい。失敗してもやり直させてくださいと頼み、チャンスにしがみついて踊り切ってみせた主人公、そして最後に念願の花束をもらうという素敵なラストシーン。

全体的にすごく光と闇が濃い
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オフィーリア 奪われた王国(2018年製作の映画)

2.7

愛のために死ぬことより生きることのほうがずっと素晴らしい。賢く行動力のある女性として描かれているオフィーリアが素敵だった。いかにも儚げなのに強い女性って魅力的。

それにしてもポスターの感じと実際に観
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.7

キャラデザといい車の大改造といい、もうめちゃくちゃ楽しんで作ってるのが伝わってきて、流血しまくり死にまくりなんだけど、観てて思わず笑顔がこぼれてしまう…!なかなかこんな映画はない、というか唯一無二。>>続きを読む

10日間で男を上手にフル方法(2003年製作の映画)

2.7

10日間でフラれて記事にしてやろうとたくらんでいたのに、彼の意外と優しいところや家族のあたたかさを知って本当に好きになってしまうというストーリー。
家族とゲームをして仲を深め、ラストシーンにもそのゲー
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.0

夜間授乳とか産後のダルッとした体とか夫の無理解とか車の中で苛立ちが止まらないのとか、本当にとってもリアル。だからここそ若い女性のベビーシッターが出てきて、これからどうなっていくのかとドキドキしてしまっ>>続きを読む

バーレスク(2010年製作の映画)

3.0

セクシーな格好は男性のためではなく、自分をより素敵に見せるため。バキバキに踊って、高らかに歌うアリたちがとても魅力的だった。
バックステージで、アリが生まれて初めてメイクを教わるシーンが素敵。
チャン
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ホットロード(2014年製作の映画)

2.8

「あいつは中身がきれいすぎて手が出せない」と静かに友達に語るシーンがよかった。そしてラスト、半身が動かなくなり真面目に働きはじめた春山の手を握りながら主人公が語る小さな夢は「春山の赤ちゃんのお母さんに>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.0

青春時代の叶わなかった恋は宝物だよね…と実感する映画。すべてはこれから、きっといいことがある、と前向きな気持ちになれる青春映画。
ティーンの時って自分のことでいっぱいいっぱいたけど、恋と友情を通して他
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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.0

「将棋は誰も傷つけたりしない」「ひとに見えるのは結果だけじゃない」誰かが誰かにかける言葉がどれもとてもあたたかくて強くて、セリフの多い映画ではないからこそ心に残った。
あと家族の問題に口を出す難しさも
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

2.8

将棋が好きかと問われて、生き残るために頷いた少年。誰のことも憎まないかわりに将棋たち没頭していく彼を、周囲の人々の優しさが少しずつ変えていく。ひとは愛でしか変われないんだと実感した。
意外にも倉科カナ
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小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

3.2

まだちょっと垢抜けないエマ・ストーンがかわいい。賢くて優しい女の子が最後は一番幸せになるという、最高のメッセージがこめられた作品で、大した起承転結はないけどとにかく楽しく観れてしまう。

ビッチのふり
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.8

怒りの感情が際立つ映画だった。そう、ほんとうはみんな何かに怒っている。他人に、世の中に、自分に。うまく隠しているだけだ。それを丁寧に描いた作品。

親になって見ると、硝子が初めて怒って「わたしだってが
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

2.4

ろくろのシーン、とてもセクシーで曲も素敵だった。たとえ姿かたちが変わっても、肌に触れられる感触は、唯一無二のその人だけのものだ。

意外とアクションシーンが多くてびっくり。しかもエフェクト技術がこれま
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.0

まっすぐなスポ根インド映画。
結婚し出産し子供を育てることだけが女の子の運命ではないということを文字通り力ずくで親子が証明してみせる。
「そんなんじゃ嫁のもらいてがなくなるぞ」と野次られた際に、仏頂面
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.4

「テキーラ」に乗せて繰り広げられるド派手な銃撃戦、最高にかっこよくてシビれた。
音楽をたのしむというシンプルな喜びが全編にわたって漲っていて、アクションシーンも小気味よく、とにかくワクワク感で画面から
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.5

友達みんなで車にぎゅう詰めになってアナを追いかけるシーンから、記者会見でアナの最高の笑顔がはじけるシーン、そして公園で日向ぼっこする最後のシーン…。もう完璧すぎて涙がぼろぼろ。テーマ曲もとても良い。>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.1

家族でも離婚でもなく、二人の「結婚」の物語であることが、観終わって深く心に残る。くつひもを結んで別れるラストシーンが本当に良かった。愛がなくなったわけではなくて、だけど二人の見る方向がいつしか変わって>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

2.3

ストーリーに面白さはそこまでなく、予測がつく展開。ラストの歌が本当に良くて、このための長いミュージックビデオのようでもあった。

最後に歌われる歌はアリー自身の想いかと思いきや、実はアリーのための歌だ
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アルカディア(2017年製作の映画)

2.8

カルトの話かと思いきや意外な方向に進んでいく話。5秒間をループし続ける男のシーンがすごく印象的。うわ、なんだこれどういうこと?と思うシーンは多々あるんだけど何も説明されないままブツっと終わるので、誰か>>続きを読む

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

2.0

イケメンってなぜか怖くないんだよな…と改めて実感させられたB級映画。この終わり方は最もありえないでしょ!というとこで終わる。

兄の友人というのは嘘で、じゃあこのひと何者?ってところが怖いのに、そこが
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

2.9

ずっとボクシングの面白さがわからなかった。本作を見て、納得できた。みんなままならない自分を、戦う選手に投影して応援しているんだと。
ラストは正直納得がいってなくて、だけどああなるしかなかったのかなと諦
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