あぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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#生きている(2020年製作の映画)

3.0

全速力で追ってくるゾンビ達から逃げ惑うが定番の韓国ゾンビ映画。
それを逆に密室劇で見せるというのはなかなか新しい視点だなあと思い興味深く観たが、最終的にはいつもと似たような展開に落ち着いてしまい残念。
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.5

オリジナルを鑑賞済みなだけに、その斬新な手法や衝撃度はデンマーク版を超える事はないが、動きが制限される中で緊迫感に拍車をかけ、グイグイと引き込むジェイク・ギレンホール渾身の芝居が本当に素晴らしかった!>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.2

試写会 にて。

開幕から前作同様の楽しさを詰め込んだ、バスター・ムーンのネクストステージは、いつかまたこんな日常を!という希望に満ちた、笑いと感動に溢れる最高のエンターテイメント作品であった!

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.2

マクドナルド誕生、急拡大の裏にこんな物語があったとは全く知らなかった。
弱肉強食の世界で成功を治めるとはこういう事だというビジネスの教訓と人生の皮肉をしみじみと感じさせられる、ただの美談ではない成功譚
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

過去に遡るほど色鮮やかになる日常だった風景を小沢健二の曲と共に綴る、普通であることに抗い続けながらも何者にもなれなかった普通の男の物語は、40、50代をノスタルジックな気分にさせる、甘さと苦さを兼ね備>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.5

のちに『RENT』でブロードウェイを席巻するジョナサン・ラーソンの感性、その原点の物語は、苦悩の中にいる数多の夢追い人たちへの応援歌とも言える素晴らしい楽曲の数々に胸アツくなるミュージカル映画の良作で>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.0

重く陰鬱な世界観で描かれる、ブルース・ウェインの底深い心の闇。
ヒーロー映画ではありつつもMCUとは一線を画す、サスペンスフルかつヒューマニズムに満ちた本作は"ゴッサム・ノワール"とも言うべき怪作であ
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とんび(2022年製作の映画)

3.0

試写会 にて。

決して特別な物語ではない。
不器用な父の不器用ながらも全身全霊で注ぐ愛情と、古き良き昭和の隣人たちに見守られながら育まれた親子の絆の物語は、世代性別を問わずその温かな愛情に笑い泣く、
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.0

今泉力哉監督お得意の長回しと間で描かれる自らの居場所に不安を抱えた人々の物語は、ぶつかり合うのではなく個々の心に寄り添う事で生まれる絆が温かく心地良い、まさにタイトル通り"幽けき山荷葉"のように心を癒>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

どこかB級感のあるキラークイーンたちの殺し屋バトルは、名作アクション映画の良いとこ取りの痛快さと、随所に散りばめられた"kawaii"とバイオレンスの共存が楽しい、甘さ控えめタランティーノ味の血みどろ>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.2

上映時間そのほぼ全てがチェイスシーンのノンストップ・アクションは、スタイリッシュな映像と共に破壊の限りを尽くす、これぞマイケル・ベイの真骨頂とも言うべき緊張と興奮のあっという間の136分であった!
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

2.0

かつての若者も、現在進行形の若者も、多くの人が経験し共感するであろう人生のマジックアワーを描いた青春映画ではあったが、直近の傑作たちとテーマが似通っているだけにかなり薄味に感じた。
黒島結菜ちゃんの魅
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バブル(2022年製作の映画)

2.5

舞台挨拶LV付試写会 にて。

泡に包まれた美麗なるディストピアで綴られる現代版『人魚姫』の物語は、アニメでならではのダイナミックかつスピーディなパルクールアクションと小畑健のキャラが大画面に映える、
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.0

ジョニーのグリンデルバルドとはまた違った威圧感のマッツ・ミケルセンが素晴らしい!
ここからまた新たな展開を想像させる、個人的にはシリーズ中最も見応えある1本であった。

見どころは"擬態"だ!

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.8

かつて繋いだ想いの先で、時を超えてその足跡を巡る彼女のその後の物語は、今この時代だからこそ響く、たくさんの"ごめん"と"ありがとう"、そして"あいしてる"に溢れた超絶感動作であった。

ああ…久々に泣
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.5

偉大な監督の陰に偉大なる音響デザイナーあり。
普段当たり前のようにそこにある"映画の音"の歴史こそが映画の歴史であると言っても過言ではない事を感じ取れる、観ればもっと映画を楽しめる実に楽しく興味深いド
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.0

大企業の詐欺まがいな行為にいち早く気づき、未曾有の金融危機を回避した男たちの物語は、タイトルから想像するような爽快感こそないが、難しく考えがちな金融商品の仕組みをわかりやすく描いた社会派エンターテイメ>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.0

SFの名作オマージュをあちこちに散りばめたタイムスリップバディアクションは、マーベル作品かと見紛う様な豪華な顔ぶれながらSFとしてはB級感がありありなものの、家族みんなで肩肘張らずに観られるGWにはピ>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.0

近年のMCU作品としては126分と短めなものの、これぞサム・ライミ監督!な世界観をノンストップで魅せる、前作とはまたひと味違う怪作であった!

極端にホラーが苦手な人は要注意かも!?

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

記憶の中にあるお馴染みのカットと斬新すぎるアングルを融合させスピーディーに描かれる庵野版ウルトラマンは、ザ・特撮な懐かしさと最新映像技術の新しさが共存する円谷特撮愛に溢れる空想科学エンターテイメント作>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.0

続編に備え数十年ぶりの再鑑賞。
正直こんなにもライトな作品だったか!?と驚き。
MA1、ドッグタグ、白Tに革ジャン、Kawasakiのバイク。
そしてKenny Logginsの『Danger Zon
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.5

原作のイメージを一切損なう事なく、美麗に、そして言葉少なにその世界観を描き切った李相日監督の手腕は流石の一言!
原作のイメージそのままの俳優陣渾身の芝居が素晴らしく、原作には泣かされる事はなかったが溢
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

劇中アニメのクオリティが凄い!
アニメ業界の裏側を描く天才監督vs新人監督の同時間帯を巡る覇権争いは、予告のコミカルさとは裏腹な、プロフェッショナルたちの情熱に誰もが胸アツくなる事必至の王道お仕事ドラ
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

4.0

試写会 にて。

これぞ極限滑走!
GoProとドローンを駆使したCGなしのド迫力ドリフトシーンは映画館の大画面と音響で体感するべき!
邦画史上トップクラスと言っても過言ではないカーアクション映画の秀
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

最高of最高とはまさにこの事!
開始数分でかつて観た者を総毛立たせる神オープニング!
盟友たちとの絆、そして新旧"トップガン"達の生き様に魂が震える!
続編映画としての満点回答がそこにあった!超絶大傑
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.2

何の説明もなく突如始まる奇妙奇天烈設定ながら、登場人物たちと同じ目線をワンカットで見せる手法にものの見事に引き込まれた。
派手な盛り上がりこそないがそのアイデアに思わず唸る、コンパクトな良作であった。

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.2

城定監督らしいどこかエロティシズムとフェティシズム漂う空気感と、淡々とした物語ながら"JKを殺したい男"ではなく"JKに殺されたい男"というインパクト抜群の設定から生まれる着地点の見えない展開に引き込>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

だからって何かが起こるわけじゃない。
そう、ただちょっと思い出しただけ。
過去に遡るほど色鮮やかに語られる思い出の欠片たちが何とも愛おしく微笑ましい、誰しもに刺さるであろう普通のふたりのラブストーリー
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

大事なものは大事にしなきゃ。

腐の沼で繋がった歳の差を超えたふたりの友情物語は、好きなものを誰かと共有できる喜びをひしひしと感じることのできる、温もり溢れる超良作であった!

うららと雪のエンディン
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

2.0

沖縄と基地というなかなか難しい問題を取り入れてはいるが、何となく全体的に軽さが目立ち今ひとつ説得力に欠ける。
主要登場人物たちの言葉が標準語というところもご当地感が感じられない。
山田杏奈ちゃんが可愛
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.2

韓国を舞台に是枝監督が再び描く擬似家族のロードムービーは、社会問題化している犯罪を背景としていながらも決してシリアスに振り切る事なく、小さな命を通し親と子、そして人と人の絆を温かく丁寧に綴る、是枝節全>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.0

相変わらずの痛々しさと生々しさ。
SNS社会を痛烈に皮肉り、YouTuberという特殊な職業を題材としているが、恩に対してどう報いるかという普遍的なテーマは誰しもに深々と刺さる。
後味悪く不快ながらも
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

ショービジネス界の光と影を駆け抜ける、エルヴィス・プレスリーその熱狂と興奮の走馬灯は、長尺を感じさせないバズ・ラーマン印の煌びやかでスピード感のある映像で語る怒涛の人生にに魅せられる、音楽伝記映画の傑>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.5

正直そこまで期待して観たわけではなかったが、思いがけない秀作であった!
固定概念と偏見、それぞれの視点から描かれる性的嗜好への悩みや不安に深く考えさせられる事間違いなし!
そして山田杏奈ちゃんの可愛ら
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.0

冒頭数十分に渡る大迫力のチェイスシーンで一気に引き込み、やたら格好良いカットとスピーディーな展開、そして程良いユーモアも交えながら128分を一気に駆け抜ける、とてもブロックバスター作品とは思えない痛快>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.0

Guns N' Rosesのナンバーに乗せて豪快に描かれる"雷神"vs"神殺し"の神バトルは、ワイティティ監督の独特なユーモアは前作同様健在ながら、シンプルでわかりやすいストーリーが単純に楽しい、アメ>>続きを読む