『エリエリ〜』や『裸足で鳴らしてみせろ』に含まれるニュアンス。さらにはゴダール、アケルマンなどなど。
ドタバタ喜劇。最終的にこの女のためならすべてを捨ててもまあいいか、と許せてしまうあたり、ひょっとすると1番魔性の女なのかもしれない。
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解剖学というタイトルの素晴らしさ。断片をいかにして繋ぎ合わせるかという命題。
わたしたちは物語を、誰にとっても共通の自明のものであるかと思うが、実際それぞれのひとのあいだでどんな物語である、という解>>続きを読む
4.4にしていたけれど、数日経て考えて5.0に繰り上げる。夕焼けチャイムのような、どこか寂寥感のただよう音楽が素晴らしく、別の映画館であらためて予告編をみた際に、ふと思い出すよさがある。
まだみれていない(必ずみます)が、『アダマン号に乗って』に連なる作品といえるのではないか?
繊細で丁寧に作られた映画であることは間違いなく、それに浸っているだけで心地良くはあるが、すごい作品なのかといえば疑問符が浮かぶかもしれない。アピチャッポンのようで、アピチャッポン的高揚にまで至らない?>>続きを読む
前半のんびりとした進み方で爽快感に欠けるが、最後30分ほどの盛り上がりがすごい。ケリー・ライカートの『リバーオブグラス』が一線を越えられていない物語だった一方で、こちらは一線を超えてしまったことで、自>>続きを読む
人生は後ろ向きには進まん。進んだら大変だ。
マッティの写真。🐕
名前や経歴がわからないとき、就労にありつくのは本当に大変だな、と改めて思う。過去の記憶がないことへの理解のなさゆえに振り回されるが、>>続きを読む
もう終わりともいえるような絶望的な展開から、固唾を飲んでみはるレストランの新規開店。彼女たちの失業が彼女たちの「責任」に由来するものでないからこそ、彼女たちの姿を応援したくなる。
なにをもって責任とい>>続きを読む
母親のことかなり幽閉してる、という面白さ。
マッティ・ペロンパーの遺作。
視線のまじわり
古いものは新しくなり……という本作の説を信じるなら、女が支配しはじめたあの終わりもまた、古びてゆく時がくるのかもなぁ、と思ったり。
試写会。
よくある(?)女性2人の友情ものと思いながらみていたら、その想像を3倍は超えるくらいの劇的展開(構成)にうなる。元々の中国香港版をみていない状態で、ストーリーを知らなかった、ということもあ>>続きを読む
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「労働者階級に祖国はないわ」
15年勤めた職場を解雇され、死のうとしても死にきれず(ロープ自殺を試みても失敗し、ガス自殺をはかろうとしてもガスストライキでガスが止まってしまう)挙句、自分を殺してくれ>>続きを読む
2人だけの世界を維持するために遂げる死。男の愛(あるいはやさしさ)に満ちた眼差し。それから待つということ。