mokumokuさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.7

エイミーアダムスとグレンクローズの
抜群過ぎる役作りと存在感はさて置き
貧困層家庭の将来の希望を担ったJDの
努力と葛藤の日々が痛いほど切なかった。

冒頭の大自然、大家族の温かいシーンや
故郷の街中
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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.6

豪華キャストによる裏窓オマージュ
って感じの本作だが意外に結構楽しめる。
逆にここまで潔いと気持ちがいい。

2転3転から終盤怒涛の展開も
ちょっとやり過ぎとツッコミを入れつつ
どこか懐かしさを感じる
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.9

単なるSFとだけでは言い表せない。
だけどSFである必然性が確かにある。

言語や時空を超えた緻密なストーリーに終盤鳥肌が止まらないほど魅せられた。序盤から散りばめられた伏線とミスリードがコミニケーシ
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

リュックベッソン節全開の女スパイもの。

モデルならではの手足の長いスタイルから
繰り出されるアクションは見応えあるが
女スパイもの特有の絶望感みたいなのが薄く
良くも悪くも終始軽い感じで観れてしまっ
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最後の追跡(2016年製作の映画)

4.3

テキサスダブルバディ骨太現代西部劇。
ほぼ日中、テキサスの荒野や田舎町の
ずっと砂埃が舞ってそうな風景ばかりだが
何故か飽きずに逆にのめり込んでしまった。

中盤以降どこに感情を持っていけば
いいのか
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スプリット(2017年製作の映画)

3.7

正直アンブレイカブルが
イマイチだったので敬遠していたが
見応え十分のサイコスリラー。

まず設定から面白い。
そしてそれを演じ切るジェームズマカヴォイ、
アニャ、フレッチャー女医が素晴らしく、
キャ
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.6

信仰心の強い家族が疑心暗鬼から
じわじわ崩壊していく様が恐ろしい。

本当に悪魔が憑依した様な素晴らしい
演技の弟をはじめ、発狂していく母や双子、
うさぎや黒いヤギなど不気味な演出が
張り巡らされてい
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

頑固で口の悪いウォルト。
人種差別的な事も平気で口にするが
実はそれとは一番遠い所にいる人柄か。
不器用だが確かな想いやりや優しさが
滲み出ていてめちゃくちゃカッコいい。
恐らく奥さんにもそうだったん
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.0

ドイツの闇に迫る重厚な法廷サスペンス。

黙秘を続ける被告人のコリーニに
焦ったさを感じながらも
恐らく壮絶であろう動機を
胸に秘めた表情に釘付けになった。

口を開き始めてからの展開には
何とも言え
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.7

アンジェリーナジョリー演じる
リサの危ういカリスマに魅了される。
トゥームレイダー以前、
若かりしアンジーの圧倒的存在感。
薄いメイクでセクシーな唇も際立ち
ウィノナライダーもちょっと霞むほど。

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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.3

15年ぶりに鑑賞。
当時衝撃を受け過ぎて目を背けたままだった。
つくづく時代の変化を感じる今日この頃。

口下手で不器用なイニスの哀愁が堪らない。
強い想いゆえに引け目を感じて心を閉ざし
ひとり葛藤す
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mellow(2020年製作の映画)

3.0

花屋の夏目さんを取り巻く
片想い群像劇。

なかなかエモゆる〜い設定と
いそうでいないちょっと極端な
人物描写にホッコリする。
ただ、一度想いを伝えるだけじゃ
満足出来ないタチなので
若干の物足りなさ
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.0

タトゥーの代償は大きい。

実話とは思えない衝撃の連続。ジェイミーベルの圧巻の演技力と顔面タトゥーの威圧感に押され結末は分かっていながらも本当に大丈夫かと不安にさせられる。苦悩し葛藤する姿が切なくてた
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

無駄の無い衝撃の21分。
白人至上主義の負の連鎖。
親から子への負の連鎖。
後半の衝撃展開にはゾッとしたが
自業自得の胸スカを感じてしまった。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

テルちゃん、
もはやどこに向かってるのか分からないよ。
でも何故か目が離せない、逆に気になる。
作品全体がそんなテルちゃんの
不思議な魅力を纏っている様な感じで
段々と引き込まれていった。

マモちゃ
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7月22日(2018年製作の映画)

4.0

ネットニュースでは素通りしてしまう。

事件の全貌を全世界に知らしめるべく
力の入った本作だが、かなり重い。
犯行の時間と死傷者の人数から考えると
恐らく忠実に再現されているであろう
ウトヤ島での犯人
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.7

ジョージフロイド氏の事件を
きっかけに制作されているので
もちろん強い問題提起が根本にあるが
かなりポップに仕上げてあり
エンタメ性を含んだ秀逸な30分。

ひとつやり過ぎ感は否めないが
エンドロール
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これからの人生(2020年製作の映画)

3.7

さすがのソフィアローレン。
老いてもなお美しく抜群の存在感。
だがしかし、負けず劣らず、
綺麗な瞳を持つモモの
病院での演技にはやられた!
この歳であの表情は
今後を期待せずにはいられない。

取り巻
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

思春期真っ只中、末っ子の女の子、なんとも生きづらそうな韓国中流家庭の現実に押し潰されそうになりながらも自分なりの光を模索していくウニの物語。家父長制や上下関係の厳しさが未だに残る韓国の風習をある程度知>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

どちらかの気持ちに共感し
心底物語を楽しむには歳をとり過ぎた。

ただ、恐らく敢えて描いてあるであろう
サブカルマニアに憧れるふたりの
ちょっと恥ずかしい言動には
度々ドキッとさせられ、
自分の若かり
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

自分ではアウトローと思っていても
良く知る人から見ればいい人。
ハンソロはこの一言に尽きるのかな。
昔からそうだったんだね。
だからやっぱり大好きなキャラクター。

チューバッカ、ランド、ミレニアムフ
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透明人間(2019年製作の映画)

3.4

現代版透明人間と言うか
本当に起こりそうな設定で怖い。

セシリアが追い込まれ壊れていく様子が
リアルで、ストーカーが透明人間って
良く考えると最恐だなと思わされる。

人間怖いのサイコスリラーだが
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

スターウォーズシリーズのスピンオフ、と言うかしっかりとエピソード4に繋がるエピソード3.5でビックリ!

フェリシティジョーンズはじめ登場人物のキャラクターが魅力的でフォース無しでも全然楽しめる。ラス
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.9

やはりポンジュノ作品の中では
本作が一番ズッシリくる。

田舎町の素朴な風景や
どこかクセのある登場人物、
当時の韓国の社会情勢が相まって
終始不穏な空気と緊迫感が張り詰める。

韓国映画の猟奇殺人者
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

とにかくマブリーがカッコいい!

設定から面白そうな匂いがプンプンするが
序盤からアクションあり、バイオレンスあり
カーチェイスあり、胸糞ありと
目が離せない展開が続いていく。
そしてラスト2転3転か
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レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.7

フローレンスピューの独壇場。ほぼ出ずっぱりで貫禄すら感じる。美しい丸顔と独特のハスキーボイスが、今作では淡々と冷静なサイコパス感を増幅させていて存在感あり過ぎ。なるほどレディマクベス、ハマってる。>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.0

あどけなさの残るアデルが初めて知る魅力に引き込まれていく様が凄くリアルでドキドキさせられる。

淡々とアデルとエマの恋愛を見守る3時間だが、些細な表情や会話、ベッドシーン含めふたりのナチュラルな演技は
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

果たしてノマド達の生活は幸せなのか、自分の今置かれている環境では到底想像出来ない。

色んな想いや環境の理由があるだろうがファーンの選択の理由は亡き夫への愛。夫の大きいカバーオールをずっと着てる姿が印
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.7

この作品は凄すぎる…
映画の域を超えている気がする…

大怪我を負ったカウボーイの葛藤を
淡々と重く描かれている本作だが
何故か冒頭から引き込まれ
延々と観ていたいと思わせる。
そして最後の決断に涙が
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

細かい設定は気にしないで
ドップリ恐怖体験を味わう作品。
最新のガジェットを使用した映像の
切り替えはかなりリアルで
怖さを倍増させる。
実際に出演者が身に付けていた機器の
映像らしいので納得。

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.2

全く知らなかったアメリカの闇。
緊張感のある展開に実話ベース、
ワンダとホークアイをひと時も
思い出さないほど引き込まれた。

エンディングのテロップで観賞後も
やるせなさが重くのしかかるが
この事実
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

グレタの前向きな性格と少女の様な笑顔で物語が終始ハッピー。夜のNY散歩、元カレの留守電に失恋ソング、野外録音、金持ちラッパー…ホッコリ演出が心地良かった。

大人が大人の駆け引きをして大人の選択をして
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.8

正直彼らの思想や集会、デモ等の行動には
共感できないが実話ベースのリアリティと
脚本、構成、テンポの良さで
どんどん引き込まれていく。

誰がどう見ても理不尽な裁判が実際に
行われていて色んな意味でや
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.1

冒頭のアレッポが包囲された映像での
「この状況を世界が許すとは思わなかった」
の言葉が鑑賞後に重くのしかかる。
つくづく平和な時代の日本に生まれた
ことに感謝した。

絶対観るべき作品!と偉そうには言
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.1

口数少ないイレブンも良かったが
時折カメラ目線で見せる表情豊かな
エノーラがとにかく可愛い。

ストレンジャーシングスの
次シーズンなど今後の作品が楽しみ!

オアシス(2002年製作の映画)

4.3

発達障害で前科3犯、荒っぽい性格だが
不器用な優しさがある難しい役どころを
演じてるとは思えないほど自然に
見せてくれたソルギョングは凄い。

もちろんムンソリの怪演にも
衝撃を受けたが、それすらも
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