PBさんの映画レビュー・感想・評価

PB

PB

映画(33)
ドラマ(2)
アニメ(0)

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.6

 黒人の警察官がKKKに潜入捜査するという設定のお話。設定を聞いただけなら、馬鹿馬鹿しいコメデイかなと思う。しかし最後まで映画を見ると、これは社会の現実をコメディタッチに脚色しているだけだと気付く。今>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

本当に声高に差別反対を訴える人ほど差別的なのか?という疑問に答えてくれる作品だった。

日常生活の人種同士での憎しみが積み重なって最終的に爆発する。白人と黒人の対立を描くだけでなく、コミュニティの中に
>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

今アメリカで起こっていることを少しでも理解したくて観た。アメリカにおける人種差別問題の根深さがよくわかった。

アメリカで多くの黒人は「普通の声で」主張する自由を奪われている。その理由を歴史的な視点や
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

メッセージを押し付けるのではなくて、観た人の解釈に委ねるような作品だった。感想を言語化しようとしても、なかなかうまくできないモヤモヤが残る。現実は映画やドラマみたいに分かりやすいものじゃないし、結末な>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.7

 障害を持つ子供と、シングルマザーの物語。
特に過保護な母親の子離れが大きなテーマになっている。

 障害者が自由に生きることや、自己表現することを社会は納得しないのだと感じた。
障害者は健常者が思う
>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.5

 最初はとてつもなくスケールの大きいこち亀みたいな話だと思っていたが、全く違った。主催者のビリーは自分のアイデアに固執して、最終的には取り返しの使いない事態を引き起こしてしまう。SNS上で作られるイメ>>続きを読む

オアシス:スーパーソニック(2016年製作の映画)

3.0

全盛期のオアシス(結成から〜96年のライブ)までの活動にを当時のライブ映像とともに振り返る映画。

ノエルとリアルのロックスターとしての生き様は素直にカッコいいなと思った。改めてオアシスの曲の素晴らし
>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.9

ここまでリアルに貧困が生む問題を描いた作品を今まで見たことはなかった。主人公の視点からみるモンフェルメイユの実態は、私たちが普段イメージするフランスの姿とはかけ離れていた。

正しさや平等さが全く通用
>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

日本アカデミー賞を受賞したので劇場で見てきた。

全体的には見るのが疲れる映画だったという印象。とにかく話が暗い。照明がめっちゃくちゃ暗かった(特に松坂桃李の職場)
この暗さも映画のメッセージなのだろ
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

今までに体験したことのない映画体験になった。
主人公が任務を遂行していく様子を追体験できて映画の中に入ってるような感覚を味わうことができた。映画を見ているのだけど、アトラクションに乗っているというか、
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.7

前から見たかった作品だったが、関西で見られる映画館がなかったのでようやく見ることができた。
全体的にユルイ雰囲気でそこから生まれるシュールな笑いが癖になった。声優の少しだけ棒読みな感じも作品の雰囲気と
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

敏腕女社長の元に定年後のおじいちゃんがインターンとしてやってくる物語。スーツをビシッと決めてブリーフケースを持っている昔気質のビジネスマンと、スタートアップ企業のラフさのコントラストがおもしろかった。>>続きを読む

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

3.5

私たちは裁判で判決を下された後の犯罪者の生活をほとんど知らない。彼らがどのようにして社会へ戻っていくのかそれを見せてくれる映画だった。また出所してから直面する問題点を映画内で少しではあるが描いてた。映>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

セーフティーネットである政府の支援が全く機能せず、ダニエルを苦しめ生活を壊していく。
労働者階級やシングルマザーなど社会的弱者の目線からの権力批判はより説得力があると感じた。
最後に少しだけダニエルの
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


評判いいからとりあえず鑑賞してみた
前情報ほとんどなしで観たが、こんなに感動する映画だとは思わなかった。
映画の最初と最後では主人公ジョジョは別人と言っていい程に成長している。
一人で靴紐も結べない
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

ビートルズの曲は素晴らしいけどストーリーが微妙。
映画的なご都合主義なストーリーだった。ストーリーの主軸となっている恋愛パートがありきたりであまり楽しめなかった。主人公がビートルズの盗作であるとカミン
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

自分には少し分かりにくいと感じた。
主人公の感情の機微を読み取れなかったが、これは自分の勉強不足のためである。
映画を見終わった後に解説の記事を読んだり宇多丸さんの批評を聞いたりするとまた違った見方で
>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

備忘録
良かったところ
アクションシーンの派手さ
ナタリーポートマン
二人の奇妙な恋愛模様
ラストシーン(植木鉢)

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.8

見ていて胸が苦しくなる
働けば働くほど貧乏になるし、不幸になるお話
我々が便利さだけを追い求めた結果、その便利さに搾取される人がいる。
キャラクターへ同情する気持ちと、自分たちが彼らを苦しめるシステム
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

レースシーンの迫力が凄くて見ていてワクワクする映画だった。
特に車のエンジン音は迫力満点で映画館で見ることで面白さが何倍にもなる映画だと感じた。
ストーリーも持たざるものたちの反逆という感じで見ていて
>>続きを読む

花と雨(2019年製作の映画)

2.0

花と雨が名盤であるが、この映画は微妙
映像は綺麗でカッコいいがストーリーがよくわからない。

個々のシーンに繋がりがなく、映画として何を伝えたいのかがぶれている。
ドラックディールの場面は緊張感があり
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

俳優陣の演技が素晴らしい
二人の喧嘩のシーンは鳥肌がたった
離婚という選択肢をとっても相手を想う気持ちは変わらない。離婚の映画だけど結婚っていいなと思えた。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

約2時間一瞬たりとも飽きる瞬間がなかった。
前半は緊張と緩和のバランスが絶妙だった。半地下家族の潜入を、見つかるかもという緊張感と俳優陣のコミカルな演技の対比がすごく面白くて声を出して笑ってしまうとこ
>>続きを読む