敏腕女社長の元に定年後のおじいちゃんがインターンとしてやってくる物語。スーツをビシッと決めてブリーフケースを持っている昔気質のビジネスマンと、スタートアップ企業のラフさのコントラストがおもしろかった。
ロバートデ•ニーロが演じるベンがとにかく素晴らしい。
ベンは誰に対しても平等で自分より年下の社長にも敬意と忠誠心を持っている。他の従業員にも対等な立場で接して、決して上から目線で偉そうではない。しかしアドバイスを求められたら人生の先輩として的確に答えてくれる。日本で老害と呼ばれる人たちとは真逆な人だ。
また身だしなみもいつも決まっていて、ハンカチを常に持ち歩いている上品な男性だ。女性に対して常に優しくこれぞジェントルマンという男性だ。
ジュールズ(女社長)は社長として忙しい日々を過ごしていて家族との時間を過ごせずにいた。仕事に熱中するあまり夫婦の時間がなくなるというジレンマを抱えている。そこで彼女がベンに背中を押されてした決断は、働く女性にやりたい事をやり続ける勇気を与えたのではないだろうか。
ベンとジュールズのキャラクターが魅力的で引きつけられた。2人のキャラクターや他の登場人物のキャラが立っているからこそ笑えるシーンが多かった。最後には感動するシーンがあり「いい映画を見た」とスッキリした気持ちになれる作品だった。
