monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)

5.0

求める芸術のためなら手段を選ばない!ってある意味アーティスト的には真っ当な奴らのパンクすぎる活動。スクワットみたいな家も、いいね〜。真似しちゃダメだけど映画でこそなし得る表現だし、そこに対する沈黙を愛>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

4.0

ニコラスワイフが撮る、監督の苦悩。エゴサしたり、結構周りの声気にしちゃう人なのね。だからの迷走なの?と年々弱まっていく魅力に頑張れ〜!と思っちゃう。
アーティストの妻は大変なり。
とはいえ、ホド爺のタ
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(1951年製作の映画)

4.9

インド的若草物語。
ベンガル地方の英国人。少女の初恋を、瑞々しくほろ苦に描き、ガンジスの川の流れとともに流るる人生が豊かになれよ〜〜と言わんばかりの優しさ。
お昼寝のシーンは、やはり印象派的ねぇ。イン
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新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970年製作の映画)

5.0

新宿も変わっちまったなー、な当時の姿。小田急、紀伊國屋くらいしかわかんないほどレトロな新宿!
藤田敏八的妙な間と軽妙さが最高だし、洒落てるし、歌舞伎町の梶芽衣子の店の物件とか借りたいよ。ラストシーンの
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オルフェ(1950年製作の映画)

5.0

コクトーの確固たるイメージ世界が溢れていて、多分当時すごい苦労して作り上げたであろう感じもまたたまらなく愛おしい。まさかのゴム手使いまでアートな感じしちゃうマジック。白紙の詩集とか、流石やで〜。
美女
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.6

子供部屋おじさんでハゲデブヲタク気質ってどこの国行っても居るし、それだけで何があると疑われちゃう哀しみ。そんなフーシの心に風穴を開けるきっかけが、メンヘラおばさんってなかなか厳しいけど。少しずつ世界が>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

5.0

どこを取ってもシャープで綺麗な画、香川京子のうっとりする美しい着物、からみゆく人間関係と悲恋物語で目が離せない。
もう逃げられない、って言う時の竹林の鬱蒼さまで良き風景。田中春男のダメ男っぷりも良いわ
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嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)

4.6

はなっから何にも人生に期待していない感じのシモーヌ・シニョレの太々しさがすでに哀しいのに、あっちからもこっちからも茶々入ってあー大変!
姑の目の怖さ、水平の薄目開け、みんな目が怖いし、終わり方までヒィ
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不良少女 魔子(1971年製作の映画)

4.0

OPのワンコと渋谷の街うろつく感じに期待しちゃったけど、あまり盛り上がりのない話で内容はないようなもん。夏純子の美しさとは裏腹に相手のスポ刈り青年が全然チンピラ感ない。

恐怖の岬/ケープ・フィアー(1962年製作の映画)

4.7

恨まれたが最後、どこまでも追ってくるし、妻子ともに狙ったりと外道過ぎるロバート・ミッチャム怖すぎる。目には目を、じゃないけど殺すだけではお返ししきれないグレゴリー・ペックのお怒りはごもっとも。
そんな
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黄金の馬車(1953年製作の映画)

5.0

舞台女優の人生の内と外を、画面奥に、手前に横にと豊かに描かれたなんとも芳醇な映画!
アンナ・マニャーナのいかにもイタリア女性なゴーカイさと自由さとが魅力的。そこに流れるヴィヴァルディとラストの図に胸い
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

5.0

去年からはじめて観始めた、マクロスアニメ版を観終わったのでこちらも。作画も演出も、もにゃっとしたアニメ版に???だったけど、この劇場版みて人気なのに納得出来た!
これが板野サーカスと言うのですね。超絶
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

5.0

時代と環境と家庭どれもなかなかしんどい中で生きていく女の半生が辛いの全部盛りなのに、アップダウン繰り返しつつ、ただ生きていく姿を、湿っぽくせずに仕立て上げる今村昌平の技!
姿はクリーンに変われども現代
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カットスロート・ナイン(1972年製作の映画)

4.8

ヘイトフルエイトの元ネタだそうで、スペイン産パエリアウエスタン!独特の味わいと拘りの傷、火傷、目ん玉、内臓の再現度で、もつ鍋しばらく食べられなくなりそうです。
逆回転燃える家やFinの現れ方までドキド
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どん底(1957年製作の映画)

5.0

全員キャラ強すぎる。そんな皆をケムに巻く左卜全のすっとぼけかつ達観した巡礼が天使にも悪魔にも、なる人物像がなんとも。
どん底に差す光や、ボロ屋を支える支柱とボロっ切れみたいな人を支える人と隙間から覗く
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シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)

4.0

実録風だけど、淡々としてて長く感じちゃった2時間。
シチリアってその良さそうな気候風土とは裏腹にえげつない土地なのと、マンマ達の激しさはよーくわかった!

ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.0

無間地獄>>>越えられない壁 みたいに、どうにも残念なリメイクしてしまったスコセッ氏。
口直しにまたインファナル・アフェアみよう。サムの鍋食う図、みたいのをジャック・ニコルソンできっちり面白くやって欲
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100 Years(原題)(年製作の映画)

5.0

予告好きすぎてやったった、夢あるしフィルマークスみたいなメディアにも映える演出で流石〜〜〜!

マチェーテ・キルズ(2013年製作の映画)

4.0

やりたいこと、全部やったで〜〜ってな感じでやりたい放題の大放出祭り。メヒコブローカーで革命家の二重人格とか設定も楽しい。
まさかのスターウォーズ化でイーロン・マスクまで出てくる!

第三世代(1979年製作の映画)

5.0

テロリストのはずが、ただの駒に過ぎなかった哀しき第三世代。
5G世代のいまも変わらぬ人間世界。超人的センス溢れる映像と常に何かが二重三重に重なる音と情報で編み上げられる感覚を感じられる時間がある幸せ。
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夜よ、さようなら(1979年製作の映画)

4.7

なかなかえげつなく墜ちてゆくミウミウ嬢が可愛いけど、どんどんボロ切れみたいになってく様がしんどい。それとは裏腹に、ヒモ男との部屋のインテリアや一昔まえのすり切れたパリ下町風景にオシャン音楽に盛り込まれ>>続きを読む

白い恐怖(1945年製作の映画)

4.3

サスペンス的には弱めで松本清張観てる気分。絵面と盛り上げかたは流石。肝いりのダリの夢描写はさすが、ダリーのそれでしかなかった。

マチェーテ(2010年製作の映画)

5.0

ロバート・ロドリゲス最高〜!
ってなるゲスいの連発。そんな腸の使い方...痛い。デ・ニーロにタクシー運転させちゃうのも憎い。
最早懐かしい気もするリンジー・ローハンや、ジェシカ・アルバらへんのギャル達
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赤ひげ(1965年製作の映画)

5.0

冒頭の猫のケンカみたいな睨み合いから三船vs加山の見事な目の演技。影の演出に雪や井戸までどれも見応えたっぷり。
どのエピソードも、死にたくなる程貧しくてしんどいけど杉村春子ほか、おばちゃん達の演技と逞
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ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

4.5

地下世界にいても気高いピーター ・オートゥール。冒頭の晩餐からピリっとしてる!
彩度低めなホドロフスキーだけど、フリークスにファッティな女性にボードウォークに祝祭な風景はそのもの。で、ラストのワンコに
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.7

揺れるカメラと劇伴もなく緊張感続く画面にオリヴィエ・グルメの怖い演技。少しずつ行動に移す仕草もこわい怖い。どよーんと、胃にくるタイプ。
そしてアップルパイも別会計に表れる敵意にクスッとしちゃう。
ダル
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

紫リップのギャルから眼鏡っ子に変身。信じて、っていって飛び込んだりと可愛いすぎるしそりゃ惚れるわ。
何もない街に毒親に、社会に文字通り爆発する青春!
クライマックス前の"運命"が流れ続けるのも最高だし
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近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

5.0

久々に。配信しているアマプラありがとう〜!豪華俳優陣でお正月にピッタリかつピリリ。
全員濃過ぎる自治国家をつくるアナーキーおんじ達が最高すぎる。言葉の一つ一つが2021年の今でも十分過ぎるくらいに効く
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ピクニック(1936年製作の映画)

5.0

さすが、印象派の子。
田舎の景色と風、雨の気配、川の流れ。うつろうイメージが綺麗すぎるなかで、花のようなバタイユ嬢。ブランコシーン何度観てもドキドキする。

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

冒頭の暗闇で男娼を買うシーンに流れるマーラー5番から最高に染み入る。
見ているものと上滑りするような言葉、生と死の混沌。生きるってことは混沌と矛盾。そしてうまく行かないのは月のまわりのせい、と思うしか
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

2021年第一本目!
優しい世界に泣ける。
理想的が過ぎるけど、それでも嘘のない生き方をしないとあかんよね。とこちらも心、洗われました。
おっさんエンジェルと鈴やぼろ家の階段、数々の細やかなエピソード
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

5.0

ようやくの鑑賞。ねっとりとぬかるんだ村の泥の道から抜け出せない弱すぎる民の、酒とやることくらいしかないずら、と考える事を放棄してる暮らしをその場にいるかのように見せつけてられ続けた。
酒場でこれは福音
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音楽(2019年製作の映画)

4.8

坂本慎太郎に釣られて。
サブカル下北っぽさ鼻につくのかな、とあまり期待していなかったけど(偉そうな事言ってごめんなさい)アニメーションの表現の幅と熱量と音楽愛とグルーヴ感!岡村ちゃんの出現まで見事。

アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

5.0

真理を求めた先の無からのLOVE&PEACEで、とってもサイケデリック体験。夢にみそうな今みたらチープさもあるけどそれもまたいい感じ。

捜索者(1956年製作の映画)

4.7

先住民=悪な、オールドアメリカンの良くも悪くも古き良き漢のマッチョと優しさ。
ラストシーンの扉の哀愁。

時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

5.0

お初でみられた続編!
どうしてこうも美しく切り取れるんだろう、ってため息のベルリンの街並みと紡がれる言葉。人間の、まさにグラビティ感じる演出に空中ブランコがとっても役に立つシーンに、安定のルー・リード
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