monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.0

もみ上げと同じくらい

とにかくだらだらと無駄に長い。いまいちエルビスの偉大さも伝わらないし女を虜にするほどの衝撃も感じなかった。ドキュメンタリーチックなダイジェストになりがちな伝記物はやはり難しいと
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.0

普通を恐れて全て台無し

ラスト10分前までは見栄っ張りで自己中な男の弱さとそれにイライラを募らせながらもいかにして折り合いを付けようかとする女の意地を丁寧に描いた良い脚本だったのだが。最後の最後で凡
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.0

どんよりメンヘラ

確かに圧倒的な演技力ではあるが決してスカッとする内容とはとても言えない。結局は薬でごまかそうとした親や金や銃を与えた大人たちに問題があるのは間違いない。疲れた。

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

4.0

安定の泣き笑い

ドラマは一切知らないが前作の劇場版が良かったので。内容的には中二レベルのくだらない話なのだがラストはもれなく感動するのは前作と同じ展開。
給食が美味しいのは食事の中身だけではなく皆で
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

きっと誰かの胸に刺さる

アニメ制作の現場が舞台というマニアに寄りがちな設定であったがアニメで救われた人間がアニメで人を救いたいという熱いメッセージが根幹にあったのできっと誰かの胸に刺さると思う。地味
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

4.0

大どんでん返しハオラ

事故がきっかけで生まれる前にタイムスリップという使い古された設定に中国喜劇特有の痛々しい笑いで尻がむず痒いような展開が続くのだが。ズボンの継ぎ接ぎの種明かし以降はもれなく号泣モ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

社交辞令

原作はいっさい知らない。世間が面白い面白いと囃し立てるのでそれならと社交辞令よろしくさらっと観流すつもりであったが意外にハマった。まあ原作読み返すほどでもないであろう。また劇場版があるのな
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

土屋太鳳のアフレコは演技か地か

どの作品を観ても同じトーンに感じてしまう土屋太鳳の声質だが今回はロボットの役どころとあって本人はそれなりに感情移入したのだろうがやはり同じトーンであった。ただしその単
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.0

30年経っても色褪せない

舞台設定は60年代だから60年も前のストーリーではあるが令和の今でも心に響くのはイーストウッドらしく丁寧な人物描写が根底にあるからであろう。裏を返せばイーストウッドはこの3
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.0

安定の家族愛

白血病の姉のドナーとなるべく試験管ベビーで生まれた妹が両親を訴えるという斬新な切り口でスタートした家族ドラマであったが。ラストは期待を裏切らない安定の家族愛でもれなく号泣した。実際には
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.0

どっちが幸せ

貧しくとも家族に囲まれた愛のある生活か金も地位もあるが孤独で乾いた生活か。という古典的な人生選択ドラマであるが20年経っても色褪せないのはそれが人間の普遍的なテーマだからだろう。いずれ
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河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

4.0

河童の物語と見せかけて

人に流され自立心のなかった少年が河童との生活を通して一夏で大人へと成長するという人間の物語であった。人間は平気で噓をつくし何でも自分のものにしようとするという河童の言葉が胸に
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.0

いろんな人が出てる

中盤くらいまでは完璧主義者の奥さんがいかにして崩れていくかを丁寧に時にはシュールな笑いも絡めながら描いてて引き込まれたのだが余りにもドラマが少ないのでやはり後半ダレた。なぜ法廷画
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とんび(2022年製作の映画)

4.0

昭和がいっぱい

山田洋次作品かと思わせる昭和感たっぷりの作品であったが阿部寛安田顕を筆頭に役者陣の熱い暑い臭い演技で素直に心が震えた。惜しむらくはラスト5分の余談が余計だったとは思うがそこが山田洋次
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さがす(2022年製作の映画)

3.0

まじめな佐藤二朗

佐藤二朗にしてはいたってまともなキャラであったが内容がちょっと暗すぎた。いつもの調子でやればこの救い難いストーリーも少しは前向きに捉えることができたのだが。伊藤蒼は変わらずいい。こ
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みんな元気(2009年製作の映画)

4.0

会えるうちに家族と

トルナトーレのオリジナルは知らないが今作も家族のすばらしさを丁寧に描写した温かい素敵な物語であった。デニーロはもちろん家族全員いい。ヒットは難しいであろうこの題材でよくこれだけ一
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.0

他力本願

一見いい話のように思えるが突き詰めれば猫の手を借りた他力本願的なサクセスストーリーを助長してるかのような。最終的には自力で人生を切り開いた強さでも感じられればよかったのだが。3はもうないだ
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.0

荒唐無稽

マイケル・ベイらしく派手な銃撃戦は見ごたえがあるがリアリティ無視の荒唐無稽な脚本がひどかった。中盤以降の有り得ない逃亡劇も興醒め。ギレンホールの長所もまるで引き出されていない監督の自己満的
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あの日、兄貴が灯した光(2016年製作の映画)

4.0

安定の兄弟愛

絵に描いたような臭い兄弟愛推しの作品であるが主演二人の演技が相変わらず熱いので素直に泣けるし笑いのセンスもいい。英題はMY ANNOYING BROTHERで僕の迷惑な兄貴なのだがセン
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

オリジナルと遜色なし

昔観たフランスのエール!のリメイク版であるがさほどオリジナルは日本ではヒットしてないのでその存在さえも知らない人が多いだろう。出来としてはオリジナルと遜色ないどころかポップに垢
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前科者(2022年製作の映画)

4.0

森田剛にオファーの少ない不思議

ヒメアノールの怪演で一気に火が付くかと思った森田剛だがスクリーンで目にするのも久々であった。今作も罪を犯した元受刑者という役どころを実に見事な感情のセーブで演じきって
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ある愛の風景(2004年製作の映画)

4.0

センスの欠片もない邦題に溜息

原題は英語で言えばブラザーで兄弟の確執を軸に人間の心理描写を丁寧に描いた作品なのだが。何でこれがどこにでもあるような陳腐で抽象的な完全に売ることを放棄したような邦題にな
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

4.0

アメリカ人が好きそうな

楽天的逆シンデレラストーリーであるがアメリカ人になったつもりで肩肘張らず気楽に鑑賞できれば普通に泣いて笑って踊れるだろう。正直な感想を言うとジェニファーロペスはルックスも歌も
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

めっちゃ思い出す

スーパーナチュラルな主演二人のパフォーマンスが秀逸であった。特に伊藤沙莉がいいそりゃ売れるはずだ。それなりに年齢を重ねた人なら一つ二つ重なる思い出がたくさんあるだろう。ちょっとどこ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

パッチワーク

つぎはぎだらけのでこぼこな家族でも広げてみたらちゃんと1枚の布になっている。というような素敵な作品であった。自然な会話と映像だけで状況をさりげなく説明する脚本と演出はさすがの一言に尽き
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スタンドアップ(2005年製作の映画)

4.0

かっこいいお父さん

男性優位社会で立ち上がったマイノリティ女性の話はジョディフォスターの告発の行方を思い出させるものがあった。シャーリーズセロンの強さと美しさが群を抜いてるのはもちろん集会シーンで娘
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.0

通過儀礼

原作は一切知らない。前作の劇場版が良かったのでもちろん今作も観ないわけにはいかなかったのだが結論を言うとただ次作以降への繋ぎといった内容であった。まあ仲間を少しずつ集めてとRPGのような話
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.0

ホホホイホホホイ

ストーリーの根底にあるのはアメリカの移民問題なのだが。これ見よがしに人権問題を追及するのではなく人生の意味を見失い無機質に生活を送る老人が移民(特に異性)と触れ合うことで感情を取り
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コールド マウンテン(2003年製作の映画)

4.0

無駄に長いが

これだけスターが集まれば削れるシーンも圧がかかって削れないのは致し方なしか。それにしてもナタリーポートマンを含め息の長い4大俳優である。作品の内容はともかくそれぞれ見ごたえのあるパフォ
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もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

4.0

一昔前のアメリカンジョーク

オンパレード(しかもほぼほぼ下ネタ)で何度も停止ボタンを押しそうになったがラストは普通に感動した。アダムサンドラーのキャラに救われたということであろう奥さんも美人だし。

ロンゲスト・ヤード(2005年製作の映画)

4.0

いかにも古典芸能

的な古臭い笑いと脚本のオンパレードで何度も醒めてしまいそうになるのだがラストのタッチダウンはもれなく感動した。スポ根ものはどれだけ演出が拙くともコケることはまずないという典型的な作
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

みんなが主役

人種問題をこういうノリで描く方法もあったのかと新鮮な感覚。登場人物それぞれのキャラが際立ってとにかく楽しい映画であるのだがなぜかラストは涙が溢れた。歌と踊りがあれば意外と世の中丸く収ま
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

4.0

負の連鎖

自由を勝ち取るためという名目で報復が報復を呼び最終的には同胞同士で殺し合いをしなければいけないという負の連鎖はイングランドアイルランドだけでなくロシアウクライナ日本韓国南北朝鮮と100年以
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アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

4.0

マッツミケルセン主演と見せかけて

実際にはロルフラッスゴード中心のお話であった。後に酒に溺れたミケルセンが事業に失敗し妻や娘や血の繋がらない息子たちと波乱万丈の諍いを繰り広げていくであろう新しい家族
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ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

4.0

デニーロのフランス語

さすがデニーロフランス語までパーフェクトに習得しとるなと思ったら全く別人であった。そんなデニーロにそっくりなフランスの俳優さんが友達のいない冴えない中年男を見事に演じたハートフ
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ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

旬に出逢った奇跡

キャメロンディアスにケイトウィンスレットにジュードロウ(一応ジャックブラックも)と今や大ベテランのハリウッドスターがそれぞれの旬の時期に同じ作品で出逢えた奇跡のような作品であった。
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