monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価

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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.0

検閲通ったことが奇跡

明らかに一人っ子政策の問題を指摘しているのにも関わらず検閲をすり抜けたことだけでも奇跡であろう。うまく焦点をぼかしたのが功を奏したか。作品の出来としては少々粗い演出と脚本が気に
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

終活

スピルバーグもとうとう余命を意識だしたかのような自身の人生の回顧録であったが彼の芸術観がいかにして形成されたかを知るうえで興味深いものはある。ただしエンタメ性はゼロなのでスピルバーグ?何それ美
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

168時間働けますか

もう使い古されたと思ったタイムループものであるが斬新且つ緻密な脚本で最後まで引き込まれた。この働き方改革の時代に戦う企業戦士も真っ青な働いて働いて働いてという文化が日本人のDN
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

たかがゲームされどゲーム

本気で作り込めば大昔の単純な平面ゲームでさえもちゃんと超一級のエンターテイメントになるのだなとただただ感心。ただし特にメッセージがあるわけでもないのでパッと楽しんでパッと忘
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

続きはCMの後で

的なフラストレーション溜まりまくりのラストであったがもれなく次も観なくてはいけないであろう。相変わらずの荒唐無稽ストーリー炸裂作品であるがもうここまで来たら好きなだけブチかましてく
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.0

アイヌを知るにはちょっと短い

今を生きるアイヌの日常と古の儀式の尊さを伝えたかったのだろうがいかんせん時間が短すぎた。どうせならイオマンテの儀式だけに焦点をしぼって生贄を神に捧げる意味自然と共存する
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.0

パリっぽい

乾いた性欲剥き出しの男女が乱れ合うエロエロストーリーではあるがそれもなんかお洒落に映るのは背景がパリの街並みだからであろう。やりマンのアジア人とやりチンの黒人という設定も普通なら人種問題
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

4.0

20年前のドリューバリモア

先に日本のリメイク版観てたのでストーリーなぞるだけだったのだが解ってはいてもキュンとする。とにかく旬だったときのドリューバリモアがキュートすぎる特にチャイナドレスがいい。
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.0

ドイツ人とユダヤ人の恋愛

しかも男同士の上に奥さんまで絡んできてとカオスな禁断の恋愛ストーリーであったが上品な演出で奇麗な作品に仕上がっていた。信者以外はオーブンを使ってはいけないとかなかなかユダヤ
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.0

緻密な脚本のサイコスリラー

緻密な伏線を張り巡らせた秀逸な脚本であった。良い脚本を作ることが良い作品を生み出す大前提だと改めて思う。安易に漫画や小説の実写化にばかり頼る日本映画界も良い脚本家を育てる
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別離(2011年製作の映画)

4.0

お・・・おもたい

疲労感しか残らないすこぶる後味の悪い重たい作品であるが画面にのめり込むほどの生々しい臨場感で最後まで息をするのも忘れてしまうほどであった。小さな嘘が新たな嘘を呼んで最後は取り返しの
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凪の島(2022年製作の映画)

3.0

ご当地B級作品の範疇

外れの少ない離島が舞台の物語であったがご当地作品の域を出ていない。なんでだろ良い脚本だと思ったんだけどな。演出が古いのかな。景色は奇麗なので瀬戸内のPR作品としては使えるんじゃ
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声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.0

そんな簡単に入れるか

振り込め詐欺グループの実態を暴くという題材はよかったのだがいかんせん演出と脚本が粗過ぎた。そんな簡単に潜入できるわけがないし国境を越えて警察が動けるわけもない。まあリアリティを
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.0

世界は欠如で出来ている

万物に100%完璧などというものはなくその全てに足らないものがあって足りないものを他者から補い合うことで世界は秩序を保っているのだという超ポジティブシンキングなテーマであった
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スワンソング(2021年製作の映画)

4.0

普通なら強制送還

ホームを抜け出した老人が放浪の末万引きに泥酔負傷そして病院から脱走と普通ならとっくに捕まって強制送還されるような話であったがさすがに映画なのでスムーズに事は展開する。LGBT飽和状
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.0

ぜんぜんゆるくない

アニメは一切知らないが個々のキャラが確立されてるのですんなり没入できた。題名からしてもっとゆるゆるの軽い話なのかと想像してたが実際は結構シビアな人生訓を詰め込んだ深い作品であった
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

3.0

また出たセンスゼロ邦題

原題はDe son vivantで単純に生前という意味なのだがなぜにまた回りくどい無粋な恋愛映画のような邦題を無理矢理宛がったのか意味不明。もともと売れるような内容ではないが
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

30代独身女子必見

初めて観る女優さんであったが脚本兼なので彼女の自伝的な物語だったのであろう。30代ミドルという微妙な年齢の微妙な心理と微妙な本音を生々しく描ききった良い作品であった。40越えれば
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

知識が貧困を抜け出す武器となる

日本人にはちょっと感情移入しにくい環境かもしれないがカースト制度で生まれながらに身分が決まっている閉鎖的な社会では貧しい親の子供は100%に近い確率で貧しい親になると
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

ずんと入り込む

特異な人間がたくさん絡み合うずっしりと重たい作品であるがその重たさの分だけ染み入るものがある。欲を言えば妻を失った男のその後の生きていく術だけを掘り下げて海底に沈むくらい重たくしても
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

つまみ食い

ガンダムシリーズの最新作第一部ということで置いてけぼり覚悟で久々に戻ってみたが結果・・・最後まで戻れなかった。モビルスーツ少な目の人物主体構成だったからかもしれないがいまいち昔の高揚感が
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劇場版ツルネ ―はじまりの一射―(2022年製作の映画)

4.0

京アニお得意のスポ根青春物語

アニメは一切知らないがすんなり入り込めた。さすがに京アニ制作だけあって丁寧な人物描写でただ単に青春万歳的な安直なスポ根作品では終わらない。若干BL寄りなのが気になるがま
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

みんな幸せ

ジョージとジュリアはもちろん出演してるみんなが映画という枠を超えてヴァケーションを心底楽しんでるようなそんな雰囲気が伝わってくるハッピーな作品であった。大御所二人の絡み合いはまるで夫婦漫
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

4.0

役者が自分自身を演じるという奇策

ファンジョンミンがファンジョンミン役としてファンジョンミンを演じ映画の中のファンジョンミンがまるでファンジョンミンがそうするかのように犯人と駆け引きをするというファ
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

Just do it

マットデイモンとベンアフレック。この組み合わせで面白くないわけがない。CG一辺倒ですっかり堕落してしまったハリウッドに活を入れるかのような原点回帰の熱い企業ドラマであった。明ら
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

可愛らしいおばちゃん

イギリス映画にしては珍しく特に大したドラマや哲学など微塵もない浅い作品であったが逆に肩の力を抜いて楽しめる娯楽映画に仕上がっていた。主役のおばちゃんがなんか可愛らしい。大阪のお
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

ゲスの極み

結局最後までワインスタインを出さなかったことがヤツのゲスさ加減に対する妄想を増大させて晒せ晒せミートゥーミートゥーという一体感をもたらす結果となった。悪者がゲスであればあるほど正義の拳は
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

暴力反対

とは言いつつもやはり力の入るアクションシーンはさすがの韓国映画である。マドンソクは当然のことながら犯人役のソンクックのイカレ具合に小便ちびりそうになった。冷静に考えれば拳銃一発で終わるのに
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.0

地味な世界をドラマチックに

ちはやふるの監督さんであったが三浦友和の色が濃いせいか作品の雰囲気としては羊と鋼の森によく似ている。中盤少しダレたが水墨画という日陰的な世界をよくぞここまでドラマチックに
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

観客全員が入れと願う一体感

原作のストーリーを踏襲しつつもりょーちんの過去を軸に劇場版オリジナルの脚本なので知ってる人も知らない人も楽しめるであろう。よくぞこの短い時間で5人それぞれのキャラを簡潔に
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.0

青山テルマ

主演の女の子がどう見ても若かりし頃の青山テルマと被ってしまう。しかも監督が実の父親で弟役が実の弟で母親役が実の母親だというのだからみんなそばにいるよというメッセージだったのだろうかそんな
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

おとり捜査

変態ばかり出てくる下がりまくりのドキュメンタリーであるが生臭いまでのリアリティは確かに息を吞むものがある。でもこれまんまと引っかかった変態どもも確かに違法ではあるがおとり捜査をした制作側
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エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

3.0

やりたい放題

鬼才を通り越して忌才。やりたい放題場当たり的にぶちかましてたらこんなん出ました的なまるで意味のない作品であった。よくもまあ2時間オーバーもこんなノリで撮り続けられるネタがあるものだとそ
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ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.0

センス際立つ

細かい人物描写から台詞の一語一句から適度に笑いを散りばめた丁寧な脚本から邦画としては稀有のセンスを随所に垣間見られる作品であった。今ほどLGBTが市民権を得てない時代であったろうが主張
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.0

男になる前のエレンペイジ

異なる性を抱えた葛藤があったからこそ滲み出ていた独特の飄々とした演技はもう観られないのは残念であるがエリオットにはまた新しい境地を開いてほしいものである。お父さん役のシモン
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

どっちがどっち

どっちが母でどっちが娘で顔も同じだしどっちがどっちでとやや取り乱しそうになるが最後は全て丸く収まる爽やかなファンタジー作品であった。雰囲気的にはテラビシアにかける橋によく似ている作品
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