monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価

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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.0

最後に不思議ちゃん

閉ざされた農園で奴隷として扱われていたイタリアでの過去の実話がベースということで良い題材であったのだが。中盤くらいからちょっと不思議ちゃんの方向へ飛んでしまったのが残念である。最
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在りし日の歌(2019年製作の映画)

4.0

バカ深い

70年代後半の中国文化革命以後の30年に渡る激動の時代を生きた二人の夫婦の物語を淡々とそして丁寧に掘り下げた見ごたえのある作品であった。この脚本で180分最後までダレなかったのは演出もさる
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

唯一無二の顔芸

相変わらずアクの強いジムキャリーのパフォーマンスは賛否両論あるとは思うが余計なことを考えず単純に笑える芸はやはり唯一無二。笑いだけでなくほっこり出来るところも押さえてるのでジムキャリ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.9

伝説の始まり

後にシリーズ化する犯罪都市の始まりの物語。実話ベースなので生々しさが半端ない。一般市民にたかる凶悪な犯罪者に立ち向かう凄腕マッチョ刑事という構図は以後引き継がれていくことになるのだが一
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

目の付け所が

病院で取り違えられたと判明した親子の究極の選択。血を取るか情を取るか揺れ動くそれぞれの親子の心理を丁寧に描写した是枝さんらしい繊細な演出の物語であった。歪な親子関係にスポットを当てると
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

金城武の役割

言わずと知れたウォンカーウァイの出世作であるが焦点をぼかした斬新な映像と独特なカメラアングルと色彩で一気に観客を引き込む表現力はさすがである。ただしストーリー的には粗雑がすぎるのでこれ
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KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

4.0

史実に勝る演出は無し

太平洋戦争前の日本統治下だった台湾の学校が甲子園の決勝まで進んだ実話。随所に幼稚な演出が見られるが(特にラストのフェリーのとことかひどい)台湾人漢人日本人の混成チームが存在し甲
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.0

シニアバックパッカー

急死した子供の意思を引き継ぎ年老いた父親が息子のやり残したことを成し遂げる。というロードムービーであったが旅の途中で仲間がどんどん増えていく過程はバックパッカーを経験したことが
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

あくまでもアート作品として

世界に羽ばたく寸前で急逝した天才今敏の独創的な世界観。夢と現実過去と現在がシンクロしながら流れるように繋がっていく展開はアニメーションというよりもはや芸術の領域。ただしパ
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.0

キングオブコント

殺し屋とボディーガードの逃亡劇というコントの設定にも使えそうな軽い脚本の作品であったが。主演二人の掛け合いが一流の芸人も舌を巻くほどのノリとキレで実に爽快。アクションもコメディも一
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.0

カオス

政治家と警察と検察が殺しまくるというとんでもなくぶっ飛んだ脚本であったが。ここまでくればもう好きなだけやってくれというくらいのバイオレンスに血がたぎった。穏やかな日本人にはなかなか辿り着けな
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

4.0

見本市

アイドルグループ総出のプロモーションビデオのような作品であったが。もちろん誰一人知らないのでみんな普通のJK扱いで色眼鏡なく純粋に楽しめた。主題歌が当のアイドルではなくコントンキャンディなと
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DitO(2024年製作の映画)

4.0

鉄板の中年の星

夢を諦めきれずにボクシングにしがみ続けるという構図は森山未來のアンダードッグや松山ケンイチのブルーと同じであるが。背景がフィリピンということで取り分け異彩を放つ作品であった。演出はや
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ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

4.0

幼稚なギャグ以外は

セガの人気ゲーム実写化第三弾。あまりの幼稚なギャグセンスに最初はどうなることかと思ったが回を重ねるごとに仲間が増えてきて愛と家族と友情を護るというメッセージ性も大きくなってきた。
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対外秘(2022年製作の映画)

3.0

後味悪

政治の世界に金と権力とヤクザが絡み合い。という韓国映画定番の腹黒い作品であったが結局ラストは正義もへったくれもないという展開がどうにも後味が悪い。相変わらずチョジヌンの演技も暑苦しいし正義な
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.0

フルスロットル

のっけからラストまで128分フルスロットル全開の展開力でぐいぐい引き込まれた。やはり脚本がいいとサスペンス映画は何倍にも切れ味が増す。ちょこちょこといろんな人が友情出演してるのでそれ
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がんばっていきまっしょい(2024年製作の映画)

4.0

ソフトスポ根

愛媛県のボート部競技を舞台にした青春アニメ。過去にドラマや実写化もされたそうだが全く知らない。ガチガチのスポ根物ではなく軽いタッチのクラブ日記みたいな感じであったが前知識がなかったのが
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.0

ヤンヤンちゃうやんティンティンやん

邦題はヤンヤンだが実際にはほぼほぼお父さんとティンティンの話。やけに生々しいエピソードが満載なのでエドワードヤンの実体験が基になってるのだろう。一番地味で陰キャな
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マイ・ドッグ・スキップ(2000年製作の映画)

4.0

めっちゃ思い出す

1940年代アメリカの田舎町を舞台にした子供と飼い犬の物語。大した事件が起こるわけでもないが犬を題材にした作品は外すことのほうが難しいもの。小さいときに飼ってた犬のことを思い出して
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.0

レゴじゃなくても

全編レゴブロックで作られた世界観を表現した尖ったアニメ作品であるが。レゴじゃなくともよく出来たストーリー展開で普通に楽しめて笑えるファンタジー映画。アメリカ英語のニュアンスでそのま
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.0

アップデート

普通に言えば単にストーカーの狂気の恋愛観の話であるがその異常な愛を芸術の類にまでアップデートさせたペドロアルモドバルの手腕はさすがである。そこそこエロいので家族で一緒に観るのはやめてお
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あなたになら言える秘密のこと(2005年製作の映画)

4.0

歯ぐき

壮絶な過去を背負った笑わない女と事故で目が見えなくなった男とのシチュエーション恋愛ドラマといったストーリー展開であったが。たまたま訪れた旅行先でたまたま他人の話を盗み聞きというぶっ飛んだ脚本
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人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)

4.0

ハプニングこそ愛の礎

日々の生活に疲れバラバラだった家族がハプニングをきっかけに愛と絆を取り戻すという家族愛の王道的ストーリーであったが素直に感動する。デブが遺伝するのではなく食生活が遺伝するのだと
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LONESOME VACATION(2023年製作の映画)

4.0

一周回って

松田優作や永瀬正敏なんかがやってきたような懐かしい香りのする探偵物語。といってもこれといった大した事件もなくアッと驚く種明かしや大どんでん返しがあるわけでもなく。鑑賞後にはああなんか懐か
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輝け星くず(2023年製作の映画)

4.0

心地いいローカル感

明石から香川までを舞台にしたロードムービー風のローカル作品。ミッシングでも存在感の際立った森優作がいい。男前じゃないのがなおいい。全編を通して押しつけがましくないほどの軽いコメデ
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

4.0

ラップ無しアフロ

モロハのアフロがラップ無しのガチ演技で話題になった震災題材の離島もの作品。脚本はちょっとぶっ飛び過ぎだが確かな熱量は感じられる。エンディングはまさかのボガンボスでなんだよラップ無し
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国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

3.0

雰囲気優先

中国の田舎町を舞台にしただらっとしたロードムービー。映像は美しいが主人公3人の抱えてる傷がさほど胸に響いてこないし人物描写も浅い。チョウドンユイを利用した中途半端なエロ美も商業利用の気配
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あの人が消えた(2024年製作の映画)

4.0

変化球サスペンス

前中盤のハラハラドキドキミステリーから一転後半意外な方向に転調する異端なサスペンス作品であったが。ラストはちゃんと回収するので一安心。久々に見た脇役袴田吉彦の存在感が意外に際立つ。

映画 ギヴン 海へ(2024年製作の映画)

4.0

美しいBL

出演キャラのほとんどがゲイという人気BL漫画の劇場版三作目。前二作を踏まえた上でのストーリー展開なのでこれだけだと入り込めないかもしれない。今作はさほど生々しい描写は控えてあるので純粋に
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JAWAN/ジャワーン(2023年製作の映画)

4.0

お金あります

コロナ以降世界有数の経済大国となったインドを象徴するかのようなありったけの資金を注ぎ込んだスケール感たっぷりのアクション映画であった。ストーリー的にはむちゃくちゃにもほどがあるがド派手
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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.0

力入る

実在した競走馬を擬人化した人気ゲーム及びアニメの劇場版であるがもちろんその両方とも知らない。単にコスプレアニメの範疇に留まらずしっかりストーリーが確立されてるのでレースシーンはもれなく力が入
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スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

4.0

シンプルスリラー

裏がありそうに見せかけて犯人も仕掛けもド直球のど真ん中スリラーだった。設定はまるで違うがエスターの恐怖感とよく似ている。欲を言えば犯人はもう少し粘った方がスリル感も増したのだが。

ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

4.0

ツンデレ美女

韓国映画お得意のポップなラブコメディ普通に笑えて泣ける。ツンツンして尖った印象のあるチョンソミンがふっとした時に見せる笑顔にやられる。カンハヌルも安定の気持ち悪さで本領発揮。

バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

4.0

むちゃくちゃやけどな

マイアミの警察官がキューバに潜入して銃を撃ちまくり人質を救出。というむちゃくちゃにもほどがある脚本だったがまあとにかく派手にやっとけ的往年のハリウッドスタイルで普通に楽しめた。
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ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US(2024年製作の映画)

4.0

ユッキーナ

前半は官能エロス的な雰囲気たっぷりでなんだよそっち系かよとそわそわしたのだが。最終的にはDV被害や過去のトラウマを抱える人間たちの葛藤と再生を描いた真面目な人間ドラマに着地。二人で終わら
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ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

スラムダンク級

アニメ漫画一切知らないが予備知識なしでも十分楽しめた。この短い時間でそれぞれのキャラもしっかり描けてるし臨場感あふれる試合シーンは鳥肌ものである。特に経験者でしか表現できない一人称視
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