monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価

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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

今泉作品かと思った

今泉さんは脚本だけの城定作品であったがほぼほぼ作風は継承している。違うのはエロ色が強いことくらい。やっぱり中島歩のキャラがいい。色男っぽいと見せかけて実はダサ男っていうのが実によ
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

4.0

ショートショート

サクッと観られる短編小説のようなファンタジー純愛物語であった。タイムパラドックスものとしてはやや詰めの甘い描写ではあるが(トンネルの中では成長はどうなるの?とか)あまり深く考えずに
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ラブストーリー(2003年製作の映画)

4.0

美しい

さすがに今観ると演出の古さが気になってしまうがとにかくソンイェジンが美しい。ストーリー自体はさほど刺さるものはないので単純に彼女の美しさを懐古する作品かもしれない。

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.0

低予算会話劇

ロケハン不要の会話劇で最後まで成り立たせた低予算映画であったがちゃんとそれぞれのキャラが確立されてたので意外にハマった。特に中島歩のキャラがいい今後こういう感じの役どころで重宝されるこ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

安定の裁判劇

インターネット草創期に自作したファイル共有ソフトを世間に公開して罪に問われた開発者の話を実写化した裁判劇であるが外れの出にくい設定だけに安定した作品に仕上がっていた。派手なキャストを揃
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.0

手作り感満載パッチワークアニメ

3Dアニメに2Dやポップなイラストやモーションキャプチャー風に実写と何もかもを混ぜ込んだガチャガチャしたアニメーションであったが手作り感いっぱいでアートな作品に仕上が
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

キッレキレ

アクションもシュールな笑いもキレキレだった。殺しに特化しすぎてるのは気になるが主役二人のキャラがハマってるのでまだまだシリーズ化しそうなネタである。

殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

余白の使い方

韓国で実在した猟奇殺人事件をモチーフにしたサスペンス作品であるがポンジュノらしい緻密な脚本と演出でぐいぐい引き込まれる。特に10を10言わないで役者さんの表情や状況設定で語り掛ける手法
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.0

瞳がとじた

さすがに170分は長い。ストーリーに強弱もないしこれといったメッセージも伝わらない。最後は睡魔で自然に瞳が閉じた。

インポッシブル(2012年製作の映画)

4.0

家族も他人も

2004年スマトラ沖地震被災者の体験記がベースの映画であったが津波の描写があまりにも生々しいので今は観ない方がいい人もたくさんいると思う。ただし家族の命はもちろん他人の命もちゃんと大切
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.0

唐突過ぎる

権威を主張する父親と従順を装いながらも覚めた母親と子供達という崩壊した家父長制度の虚しさを描いた作品であったがいまいち刺さるものがなかった。真昼間に唐突に現れる強盗とか一瞬で上達してるピ
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ふまじめ通信(2023年製作の映画)

3.0

オチ無し脱力しすぎ系

あつい胸さわぎが良かったので(特にラスト)期待したのだが完全に力の抜けすぎたゆるゆる映画であった。せめて1センテンスごとに笑いとオチがあればメリハリが付いたと思うんだが。最後に
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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

4.0

もう一つの戦争

イラク駐留米軍の爆弾処理班の日常業務を淡々と描写したドキュメンタリーのような作品であるが。世界の平和を維持すると謳うアメリカの存在意義をうっすらと皮肉る演出と脚本はさすが加害者と被害
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

今だからこそ

言わずと知れた黒柳徹子の自伝的小説の映画化であるが最初から最後のあいみょんの歌まで全部泣けた。直接的に反戦を訴えるのではなく戦時下の庶民の生活(中流階級であったが)を淡々と綴る手法はこ
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

4.0

恨まないという闘い方

2015年のパリ同時多発テロで奥さんを失った記者の手記を実写化ということで何の理由もなく突然家族を奪われた悲しみと憤りを淡々と綴った内向きな作品であったが。実際には犯人を恨まな
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.0

まとめサイト

前作一切知らない前情報皆無で思い切ってチャレンジしてみたがなんとなく雰囲気はつかめた。マクロスとか合体ロボものを全部詰め込んた感じか。ファンからすればまとめサイト的な立ち位置になるので
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.0

規格外

人工中絶の合法化とEU設立に尽力したフランスの政治家の伝記物であるがよくあるダイジェスト版ではなく時間軸を交差させながらホロコーストを生き延びた生への執着と深い家族愛を丁寧に描写した秀作であ
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マイ・ハート・パピー(2023年製作の映画)

4.0

犬まみれ

まるでテレビドラマのような安っぽいコメディ色の強い作品であったが動物映画の期待を売ら切らず最後はもれなく泣ける。犬を飼ってる人ならなおさらハマるであろうムツゴロウさんを思い出した。

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.0

答えは内緒

麻薬や誘拐が蔓延するメキシコの実情に切々と迫った緊迫感のあるサスペンスであったが結局最後はうやむやで消化不良。何かとんでもない人間が犯人であるかのような匂わせ方をしておいて何もないという
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悪魔の世代(2021年製作の映画)

3.0

最後に断線

旧ソ連崩壊時と現代との時間軸を交差させたリトアニア発のサスペンススリラーであるが。罪を犯した人間たちが少しずつ追い詰められていくドキドキ感と犯人探しでぐいぐい引き込まれていくが最後の最後
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

ドバイかサウジか

金だけあって水のない国と水だけあって金のない国という構図は資本だけあって資源のないドバイと油だけはあるサウジアラビアと似たような関係性か。結局両方が共存するためには共通の利益を見出
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.0

B級スリラー

エログロが好きな人には刺さるのかもしれないが正直ナンセンスで下品なB級スリラーとしか思えなかった。田舎町の古い慣習に追い込まれていく心理描写をもっと丁寧に描ければもう少し深い内容になっ
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

身につまされる

およそほとんどの家族が将来直面するであろうというかすでにもうタイムリーに向き合ってる人の全てに深く突き刺さるような物語であった。それが法に触れるというのであれば法を変えるのもまた法な
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.0

答えを見失ったか

今泉作品には珍しく謎解きの要素を匂わせた物語であったが最後の最後に答えを見失ったかどうにもすっきりしない消化不良な結末であった。旦那が出て行った理由もお兄さんが来た理由もいまいちピ
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

4.0

まだ生きてると思ってた

ホイットニーと言えばボディーガードのあの歌くらいしか知らない世代にとっては彼女の偉業がどんなもんだったのかはともかく純粋に歌とパフォーマンスに引き込まれる熱い作品であった。そ
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スイッチ 人生最高の贈り物(2023年製作の映画)

4.0

安定のリメイク

恐らくニコラスケイジ主演の天使のくれた時間のリメイクなのであろうがオリジナルと遜色ないほど優しい映画であった。無駄にコメディコメディしなかったのが正解。イビョンホンネタも奥さん絡みだ
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.0

魔女狩り

前半のほのぼのとしたイタリアの田舎の原風景から一転後半は魔女狩りを彷彿とさせる陰鬱な展開から悲しい結末へと。今では当たり前のことが受け入れられなかった時代の話だが制限があるからこそ美しいの
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

考古学ロマン

500年以上に前に失踪した国王の遺骨を素人の情熱で探し出すという考古学オタクにはたまらない浪漫の詰まったファンタジー作品であった。しかもこれ実話がベースというのだから埋蔵金にばかり夢中
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.0

声に出た

久々に声が出るほど笑えた軽快コメディ。いつかこんな風におちゃらけできたら自然に南北は統一できてるのかもしれない。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

正統な遺伝子

派手なアクションだけでなくきっちり元祖マッドマックスの陰鬱な世界観を継承した正統な後継作であった。恐らく今後フュリオサがその遺伝子を引き継いでいくであろう。さすがジョージミラー伊達に年
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ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

4.0

難病直球

外れの出にくい難病に立ち向かう家族を描いたお話であった。多少わざとらしい演出が鼻につくもののわざとらしい演技が売りの大泉洋にはマッチしたキャスティング。さすがに福本莉子や川栄李奈に高校生役
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

しんどい

鑑賞後も鉛がぶら下がったような重たさが圧し掛かるしんどい作品であるが日本人として事実の重みは受け止めねばならない。噂や流言に踊らされて歯止めが利かなくなる集団心理は今も昔も全然変わってない
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.0

2時間ドラマ

良くも悪くも2時間ドラマのような気軽に観られるサスペンス映画であった。仕掛けも謎解きも種明かしも浅いので盛り上がり処にいまいち欠ける。できれば堤真一は最後まで悪代官であったほうが作品自
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

4.0

3時のおやつ

的な軽くスナック菓子をつまむような当たり障りのないアニメーションであった。思い切って冒険しなければ出会えない世界があるというメッセージもそれほど目新しいものではないが空いた時間にサクッ
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

4.0

箱の中身

全キャスト中鶴田真由以外は誰も知らないというパンドラの箱を開けるように恐る恐る観始めた作品であったが中身は恥ずかしくなるほどピュアで爽やかな青春純愛ラブストーリーであった。その髪の毛いいの
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.0

壮大な散文

3時間もかけて岩井俊二は一体何を伝えたかったのだろう。と言うか特に大したメッセージもないままどうにかしてアイナジエンドを世に出したいとしか考えてなかったのかもしれない。その甲斐あって確か
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