morutekaさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

探求心、好奇心、それがもたらす罪と恐怖。
進み始めた列車はレールを逃れることができない。自らが脱線する勇気を持たない限り。
我は死神なり。その痛みはいくばかりか。

気づけば自分がオッペンハイマーにな
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

信仰、崇拝。
その危うさ、恐ろしさ。
その責任、決意、悲しみ。

知るということを、情報のピースを
どう組み立て、理解をし、道を選ぶのか。

今の情報社会にも存在し、重要な課題でもあるのだろう。
争い
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

感情はひとつではない。
愛と憎しみは共存する。
ひとつの事象に存在する様々な感情。
その原因や目的はあとから付け足されるものにすぎない。
その時々の都合のよいように。

ひとつの事件と裁判。
それによ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

ケイレブがうまい。
小さな表情で伝わる感情の多さ。
ステージで彼が演じるピアフ、マレーネ、マリリン。
ラスト近く医師に伝える自分との共通点がここにもあった。
マフィアらしきとの因縁など
少し浅はかさを
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

どこまでが現実でどこが彼の妄想なのか。
もうそんなんどうでもいいんだろう。
彼の中に入り込んで
彼の旅を体験する。
それでいいんだろう。

ホアキンフェニックスはすごい。
そこにいたのは紛れもなくただ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

見終わったあとの不思議な爽快感。
エマストーンの凄さ。
セットの素晴らしさ。
映像の美しさ。
ストーリーから受けた様々な思い。
とにかく面白い。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

未来は考えた通りにならない
想像もしないことが起きる
だから進むしかない
先へ先へ先へ

自分は正義であり他者が想像通りにならない時、苛立ち、怒り、失望する。
そしてそれが自分の問題であることに気がつ
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

理屈抜きに楽しめる。
衣装やセットの素晴らしさよ。
エマストーンはいいなあ。

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

暖かく心地よい愛の物語。
美食、結婚ということ。
丁寧に生きる、丁寧に呼吸する、風を感じる、食物への向き合い。
ひたすら料理される場面は心地よい。

ドレスアップした彼女のためにディナーを用意する場面
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

序盤からずっと涙していた。
なぜだろう、何の涙だろう。
ラストの平山の泣き笑いと
私のそれはシンクロしていたように感じた。
日々の切ないこと、やりきれないこと、愛おしいこと、幸せのこと。
そんなことが
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

諸々バックボーン知らずに鑑賞。
絵の作り方や雰囲気は好き。
ただ説明パートからの件は
なるほどと説明いただく分にはよいが映画としてあまり面白味を感じなかった。

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.1

なぜか惹かれるように久しぶりに観てみた。

初めてみた時、ただただ好きな映画だった。
映像、色彩、イメージの強い編集、そして音楽。

大人になって観ると
先の理由はもちろん、登場人物の愛おしさ、思いが
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

新しいゴジラ像やゴジラの描き方はどれもしっくりきていなかった。
ゴジラはこうあって欲しい。

ゴジラは戦争をとりまく人々の苦悩を描く物語であり、ゴジラはそれが具現化されたものでありと思っている。

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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.8

人種、性別、環境、仲間,,,
カテゴライズされる、カテゴライズすることで安心を得る。それがマイエレメントなのだろう。

「癇癪を起こすことは悪いことじゃない。
 何かを伝えたいってことなんだ。」
ああ
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.4

「キリエ」を中心に描かれた群像劇だった。

アイナジエンド
歌はもちろんよく、路花も良かった。
けれど姉役はもっと透明感のある別キャストの方が気持ちが入っていけた。セクシュアルな印象が強すぎて自分の中
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

胸が痛かった。
ずっと涙が止まらない。
辛い、悲しい、胸が痛くなる。
正義という名の暴力を
自分の悲しみや利益の為に利用し、その傘の下に入ることで自己肯定する弱き者。

ストーリーに目新しさはなく、
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

おかしな設定、淡々とした進行、憎めない登場人物、画作り、世界観。
それに浸りたくていつもチケットをとる。
贅沢なキャスティングに小さな驚きも楽しみのひとつ。

遊園地のメリーゴーランドに乗るような感覚
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

ただただ心があたたかくなる。

さかなくんてすごい。
さかなくんママ凄い。
好きって凄い。
信じるって凄い。
受け入れる力って凄い。

のんがにさかなくんをキャスティング
なるほどなるほど。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.3

庵野ブランドの凄さ。
それだけはよくわかった。

このスタッフ数この制作年数。
そしてこの作品という結果…

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

ずっと胸が痛かった。
一果の痛みが凪沙の心を溶いてゆく。
そして繋がる二人。

深い愛情、情熱。
閉ざさるを得ない環境、吐き出す場所や方法が分からず傷ついてゆく。

不器用な凪沙の物語は悲しい。
けれ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

どうすべきなのか、
何をすべきなのか。
自分の中にあるもの、
社会、コミュニティで認められるもの。
どこに立つことを自分は望むのか。

当時、
他者と違う自分を受け入れることはどれだけ大変で勇気が必要
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

脚本への興味から鑑賞。
是枝監督の映画はいつもモヤモヤと気持ちよく観ることができない。
しかし本作は不思議な安心を得られた映画だった。
やはり坂元脚本は面白い。
そして主演とも言える2人の子供が良い。
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

大人の身勝手で勝手な思いに振り回された少女の切ない物語。
ワンピースの世界を借りたAdoのミュージックビデオでした。

トップガン(1986年製作の映画)

2.9

レディガガの曲を映画に乗せてみてみたく。
旧作を始めて鑑賞。
映像が印象的。
ストーリーはもちろんの大ベタで深掘りなんて感じられない。
でもまあそれでこれはいいんだろう。
ストーリーのある長編ミュージ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

「ナイトオンザブラネット」を取り入れてることにひかれ映画館見逃しての鑑賞。
「ブルーバレンタイン」の遡る愛の物語を思わせる作り。
本作は恋であるが。

どうしてこうなっちゃったかなあ。
あの時…どうし
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

構図、色、光。映像がとても好み。
ラスト近くのひとつのカットのぞいて、終始よかった。
ロバート・バティンソンのバットマンは想像していたよりとてもよく、マスクの向こうの眼差しは秀逸。
世界観も好き。
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A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

4.4

6年前。
映画館でこの映画に出会うまで、
コーヒーは嫌いだった。
苦くて不味い飲み物。
けど香りだけは嫌いじゃなかった。

映画を観た後、コーヒーに興味がわいた。
そして映画に出てくるお店を巡ってみた
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.3

ジムジャームッシュ回帰。
やっぱりいい!理屈抜きで好き。
それぞれのストーリーのそれぞれのテーブルのカット。
これかっこいい、ポストカードで欲しい。
そしてそれはそれぞれのストーリーを物語るようなその
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

ジムジャームッシュ回帰鑑賞。
映画観た後、スクリーミングジェイホーキンスのレコード探して、聴きまくってたなあ。
エヴァ役やりたかったなあ(役者志望じやなかったけど笑)。
そんなノスタルジックな思いと、
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

ここでまたこれをやるとしたら見るべきところは…
ミュージカルとしてグレーテストショーマンを超えないなと残念になり、
それぞれのキャストにも魅力を感じない。
特にトニー。
古典的な演出はハマらず、
マリ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

「ちょっと思い出しただけ」記念でリバイバル上映してることを知り鑑賞。
トムウェイツで始まるその世界観は、
ジムジャームッシュ映画のポスターを部屋に飾った頃の自分に帰らさせてくれた。

タクシーという密
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

最初のカットで、
「ああこの映画多分好き」って。
そう思えることがある。
そしてその感は大概はずれない。
この映画はそんな一本。
最初のカットでその世界観を感じてるのかもしれない。

ウィットに富んで
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

ちょっと疲れてる時にはこんないう映画がぴったりで。
誰もが愛おしい。
そして始終ルビーを抱きしめてあげたくなる。
二人きりでルビーの歌を聞く父の表情。
オーディションで家族に伝えるように歌うルビー、そ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

公開時に見逃して受賞効果でみることができた。
始まりは苦手な日本映画らしき映像と表現で少しつまづいた。
しかし本当の始まりはそのあと。
淡々と過ぎてゆくその時間がむしろ必要である余白のようで。
長尺も
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.4

スパイダーマンはやはりいつでもグローイングアップ映画。
「一緒に闘っていたから勘違いするが、子供だということを忘れていた」というドクターストレンジの言葉通り。
その青さの結末をどう気持ちよくさせてくれ
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音楽(2019年製作の映画)

4.2

ハマりました!
余白がいい
ストーリーもいい
キャラクターがいい

音楽ってこういうことだな

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