motyさんの映画レビュー・感想・評価

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ミンボーの女(1992年製作の映画)

3.8

いまだに配信サービスには登場しない、伊丹十三監督作品。DVDレンタルし、本作初鑑賞。

32年前の作品とは思えないほど、現在でも参考になる部分があり、また面白くもある。

確かに彼らが怖くなくなった気
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.8

単なるほっこりストーリーではない、少しだけ予想外の感動ストーリー。

とにかく、二人の演技が素晴らしい。

LEDスクリーンシステムで撮影したよう。

バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.6

後半は南極が舞台。
あのリチャード・リンクレイター監督/脚本作。

春画先生(2023年製作の映画)

3.6

これは、弓子を演じた北香那さんを観る映画です。素晴らしい俳優さんだと思いました。今後の出演作も楽しみ。

各シーンのロケーションもとても美しかった。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.6

漫画未読。TVドラマ未視聴。

基本『犬神家の一族』的なんだが、本作は独自の面白さがあった。

『ミステリ〜』初体験としては、所々冗長さを感じた。まあ、これが本作の世界観かもしれないが。

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.7

偉大なる素人が成し遂げた奇跡の実話。

正当な評価を得られず、真価を発揮できずにいたひとりの中年女性。彼女の行動力と執念によって、歴史が動く。

2012年、イギリスで実際にあった大発見を本作を通じて
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

漫画未読、TVアニメ未視聴。ちゃんと『スラムダンク』にふれたのは、本作映画が実質初めて。

長年のファンには怒られるかもしれないが、不思議とこの124分で原作の世界観や魅力が理解できたような気がする。
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とら男(2021年製作の映画)

3.7

未解決事件の真相に迫る元刑事と女子大生によるミステリー。事件自体は実話(1992/金沢女性スイミングコーチ殺人事件)。担当刑事自身が本人役を演じている(西村虎男氏)。

まず、撮影がとても美しい。この
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

ある種のRashomon effect(羅生門効果)的構成・アプローチ。
よく出来た脚本だと思うし、是枝監督作品の中では、私的ベスト3に入る。

<良かった点>

・「星川依里」役の柊木陽太の演技・存
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.1

私のようにゲームにもカーレースにも全く興味ない人こそ、是非観てほしい。

瞬きするのを忘れるくらい、終始画面に引き付けられ、最後は鳥肌が立つので。

なお、本作は実話を基に作られている。

ジャック(
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僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)

3.6

凄い原作/脚本。
凄い俳優陣。
そして、凄い海外ロケ。

恐らく、あと20年位経てば、評価されるような気がする。

人斬り(1969年製作の映画)

3.7

初鑑賞。1969年(昭和44年)8月公開作品。
主なキャストは下記(年齢は公開当時)。

岡田以蔵:勝新太郎(37歳)
武市半平太:仲代達矢(36歳)
田中新兵衛:三島由紀夫(44歳)
坂本竜馬:石原
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仇討(1964年製作の映画)

3.7

中村錦之助の眼力が凄まじい作品。

本作、日本ではDVD化されておらず、
"Revenge"の英題で北米盤DVDが
発売されているのみのよう。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

監督・脚本シャーロット・ウェルズ(1987生)。彼女の長編映画デビュー作。

30歳の父と11歳の娘の夏のトルコ旅行を描く。

ひりひりするような鑑賞後感。
これぞ、観客を信じきった演出。

父娘を演
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.8

映画版パート3。いやはや、凄い映画シリーズになって来ましたね。

俳優陣も豪華で、戦闘以外の《戦略/戦術を語るショット》も様になっている。

本作の世界観に益々ハマりそうです。

私は貝になりたい(1959年製作の映画)

3.8

1959年4月公開。橋本忍・第一回監督作品。

黒澤明監督『隠し砦の三悪人』が1958年12月公開のため、脚本家としては、かなり登りつめた時期での脚本・監督映画である。なお、橋本忍の監督作は本作を含め
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霧の旗(1965年製作の映画)

3.8

松本清張原作の理不尽な復讐劇ですが、クセになる魅力があります。

主演の倍賞千恵子(当時24歳位)の演技はもちろんのこと、弁護士役の滝沢修の演技も良い。映像と音楽もどこかスタイリッシュ。

山田洋次が
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

怖く、かっこよく、ドラマチックだった。

神木くん&浜辺さんの雰囲気がすこぶる良い。
『らんまん』も全話観たが、本作も負けていないと思う。

明子ちゃん(2歳)の演技には驚いた。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

本作の主旨が分かると、とても辛くなる。

大半の人は、コルムのような感情を抱いたことがあるのではないか。。

アラン諸島の陰鬱な絶景も素晴らしく、物語に力を与えている。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

んな、アホな!的な箇所が1つだけあったが、そんなのはふっとばし、全般的には楽しめた。意外と物語の筋がしっかりとしている。


オリエント急行のアクションシークエンスは、かなり楽しめた。

全部乗せの巧
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真昼の暗黒(1956年製作の映画)

3.9

先月下旬に発売された『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』春日太一著。

上記新著を読み進める中で本作を知り、初鑑賞。

これは令和でも見るべき社会派映画のひとつと感じました。裁判劇としても
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Winny(2023年製作の映画)

3.7

日本がITプラットフォームサービスにおいて、世界の覇権を取れなかった遠因を垣間見たような気がする。

今後、日本の若き技術者はますます海外へ進出するだろうが、金子勇さんという天才プログラマーがかつて存
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私の知らないあなたについて(2022年製作の映画)

3.7

不思議な魅力のある映画。
第一章と第二章は、面白かった。

個人的に気になった俳優
真美/加藤小夏
劇団の主演女優/吉村優花

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

原作漫画未読。

演奏シーン、震えました、圧倒されました。
激熱なんだけど、恥ずかしくならず、没入してしまう魅力がある。

アニメとか実写とか関係なく、本作は音楽映画史に残るような気がします。

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.6

1970年公開作。製作40周年記念完全版ブルーレイ・日本公開版(149分)にて、本作を初鑑賞。

本作の企画経緯や制作時の諸問題は、Wikipediaに詳しく記述されている。昭和邦画史として有名な話の
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

映像・編集は、もう凄すぎて理解不能。瞳孔が忙しく動くせいか、何故か眠くなる。

スパイダーマンの映画作品は全て観ているが、「スパイダーバース」シリーズは私には合わないかも。

本作はほぼMVテイストだ
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.7

前半はさして目新しいところはない。

政治ジャーナリスト野上忠興氏のインタビューあたりから、ぐんぐんと面白くなってくる。

各章頭?に挟まれるアニメーションや、ラスト・監督自身の語りといった演出は、個
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.7

デイミアンを演じたジョナサン・メジャースの演技が素晴らしかった。

脚本を練り込めば、もう一段、高いレベルの作品になったかもしれない。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

コンパクトにまとまっていて、観やすい。

マーガレット役のエイミー・ルー・ウッドが、チャーミングで良かった。

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.8

やはり、池井戸潤原作は、面白い。
映画的醍醐味は弱いが、各キャストにクセがあり、最後まで見入ってしまった。

【余談】
シャイロックとは、戯曲『ヴェニスの商人』に登場する強欲な金貸しを指す。
そして、
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果しなき欲望(1958年製作の映画)

3.7

1950年代の邦画とは思えないほど、今見てもスリルある展開。

渡辺美佐子さんが、とてもスタイリッシュで美しかった。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.6

設定や雰囲気は美しく切なく、演出も誠実。俳優陣もみな特有の世界観があり、すこぶる巧い。

とはいえ、私には刺さらなかった。うーむ、本作を純粋に感動できる人間になりたかった。。

最も衝撃を受けたのは、
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