ogawanderlandさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.0

無限列車編の原作は読んでいないが、バトルシーンの映像が綺麗でさすがだった。煉獄さんってアニメから観てると登場シーン多くないしここで散るのはもったいないキャラだけど、この潔さが鬼滅の良さなんだろう。
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.5

SFを期待したらノワールものの要素の方が強かった。もっと記憶に潜入して狂いそうになるのかと思っていたが生身のバトルだった。水没しそうな都市という設定も活かしきれていないのではないか。オチもラブストーリ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

スリラーは苦手だけど急に驚かせてくるというよりはじわじわくる不気味さだったので観ることができた。まず急速に老いるという設定が面白い。不安を煽るカメラワークやストーリーのテンポが良かった。オチにそんなに>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

2.9

途中まで登場人物の回想が長くどんな物語なんだと思っていたら後半に畳み掛けるように回収されていった。
回収するときもあからさまに説明し過ぎないのが良かったが、もう少し最初の方にテンポ感あるとなお良かった
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ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.6

終始一貫して気持ち悪い空気が作られており、演出が素晴らしいと思った。
ストーリーを知らないで観たのでどういう話か理解するのは難しかったけれど、ラストシーンのインパクトがすごくてドン引きした。

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

2.6

アクションシーンが迫力あった。堤真一の演技も上手かった。団地で1人だけファブルに対抗できていた人の行方が気になる。
平手ちゃんの走馬灯のシーンがエモーショナルで良かった。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

2.5

アクションシーンがすごかった。原作知らなくても話についていける。

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

2.9

明るいラテンの音楽やダンスにのせて、簡単に解決できないシビアな問題や、生活と夢との折り合いを歌っていて、自分の人生もちらと考えた。この作品の登場人物たちのように日常生活から離れられるリズムの力を借りて>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

2.9

アニメは観ているけれど、なるべく流れは大きく変更しないで実写化していたように思う。なんでみんなお互いの居場所知っててすぐ駆けつけられるんだろう?みたいなツッコミどころはところどころあった笑。
配役も良
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.6

音楽は良かったけれど、要素を詰め込みすぎて視聴者を納得させられないままだったのか、唐突に感じられる展開が多かったと思う。
美女と野獣要素はオマージュというには強くて驚いた。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

エヴァとの出会いはたしか高校生の時。友達からDVDを借りてハマった。とはいえまだ子どもだったから、シンジくんがいつまでもうじうじしているのに苛立ったしTV版の最後も旧劇のラストも理解できなかった。新劇>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.4

現代人が感じる生きづらさを東京の真ん中で生まれ育ったお嬢様と地方出身者の視点を中心に、誰が悪いというわけでもなく描いていて様々な場面が刺さった。
それぞれの立場でしがらみがあるが、その根底は上流階級も
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ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!/ハード・デイズ・ナイト(1963年製作の映画)

3.5

中学生のときビートルズにハマって最初に自分で買ったアルバムが『A Hard Day's Night』だったから映画を観れて良かった。まだ可愛げがある頃で、ユーモアや4人それぞれのキャラクターが効いてい>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.3

カラー化されたことで第一次世界大戦をよりリアルに感じられた。若い志願兵の多くは歯並びが悪く貧しい階級出身のようだった。
戦後は前線で戦った彼らを人々があまり讃えなかったということに驚いた。
これはイギ
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

2.8

ところどころCGが微妙なところはあったが、世界観は好き。『インターステラー』を思い浮かべたけど、この作品は全体的にもっと静かだった。宇宙船内の血のシーンはこれまであまり観たことない描写だったので面白い>>続きを読む

ばるぼら(2019年製作の映画)

4.0

撮影監督がクリストファー・ドイルということでとても楽しみにしていた。始まった瞬間からおしゃれで、全編通して劇伴がジャジーでかっこ良いし画が美しく、思ったとおり個人的にとても好きなタイプの作品だった。洋>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

想像していたよりずっと切なく苦しい物語だった。現代の社会問題を扱っているから現実について考えさせられるし、救われなさに胸がしめつけられる。
決定的なシーンで少々劇伴がうるさいところが気になったけれど、
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星の子(2020年製作の映画)

3.2

胸がきゅっとなる映画だった。
宗教を扱っているから印象深くなっているけれど、宗教関係なくても家族の常識を疑って世間の視線を取り入れる時期の少女の戸惑いが共感できる。誰が悪いというわけでもないがうちは普
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

IMAXで鑑賞。画面が大きいし振動が伝わってきてまさに"体感"してきた。
噂どおり難解で、ストーリーの大筋は理解できたけれど、初見では100%は分からなかった。特に視覚情報がエグくて観終わってからずっ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.0

美しい映像と演出。この作品を完成させた京アニに想いをはせずにいられない。後半うるっときた。

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

4.0

ずっと自粛していたものだからちょうど5ヵ月ぶりに映画館で映画を観た。それが大林監督の遺作なわけだけれど、始まった瞬間から大林ワールドがキレッキレで、そして映画への愛と情熱と希望がびしびし伝わってきて楽>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ホラー・スリラー系は苦手だからその系譜としてこの作品がどうなのかは分からないが、とにかくこれほど病んでいる感覚を表現できるのはすごいと思った。監督の意図は恋人との別れを表現した作品とのことだが、刺激的>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

ワンカットによる緊張感と戦場の緊張感が合わさって、戦地にいるような気分を味わえた。撮影がやはりすごいし、悲惨ながらどこか美しさのある映像に坂口安吾の語った戦争ーー降りしきる炎が美しいーーを思い出した。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

テンポ良くたたみかけるが強引さはないなめらかな展開に引き込まれた。現代の逆貴賎流離譚とでも言えるような、上流階級の人間と下流の人間が交わるとき物語が生まれる。彼らを決定的に分かつのが見た目じゃないとこ>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

2.9

やはり透明感のある映像が好きだなと思った。風の通り道とかさりげない演出だけれど印象的だった。それとやはり10代の少年少女の描き方が上手いなと思った。
森七菜がこんな仕草の子いるな〜って感じで良かった。
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

2.8

トム・ヨークの主題歌が気に入って観てみた。ザ・アメリカンノワールな作品。思っていたより面白かったが、要素が多くて最初にストーリーをのみこむのに戸惑ったのと記憶をたぐるシーンがチープだったのが気になった>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.5

恥ずかしながら今さら初見。個人的には巷で聞いていたよりは見終わったあと憂鬱にならなかった。というのもそれだけ映像が素晴らしいから。映画の特徴を活かしながらミュージカルを織り交ぜているのがすごい。ハリウ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

本当にビートルズが存在しない世界だったら音楽の在り方は違っていたかもしれないし、その世界線でビートルズの曲を披露しても同じように売れないかもしれない、もしくは彼らの役割を担う別のスターが誕生していたの>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.4

アメコミ映画は詳しくないしバッドマンはあまり観たことないのだけれど、闇堕ちものが好きなので観に行った。噂通り鬱屈とした作品だが意外と構造はシンプルだし、映像が素晴らしい、そして当然ながら落ち着くべくと>>続きを読む

台風家族(2019年製作の映画)

2.4

予告編がテンポ早くてコメディな感じだったのでそのイメージを期待して観たら、テンポ悪いし笑いどころと泣きどころのメリハリが弱くて全体的に冗長な脚本と演出。しかも終盤はツッコミどころが多すぎる。最低限のリ>>続きを読む

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

2.8

監督:ヴィム・ヴェンダース、キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデルということで観に行った。明確なカタルシスがあるわけではないため分かりやすい大衆映画を見慣れると物足りなく感じられる>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

2.4

ボーイがガールとミーツして世界を変える、まさしくセカイ系。「他者性」を感じられない世界観。全体的に良くも悪くも『君の名は。』を引きずっている印象。ただ、風景は相変わらず綺麗で、そこは素晴らしいと思う。>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

おもちゃの終わりはいつ来るのか。子どもが大人になったときか、ゴミ箱に突っ込まれたときかーーこれらの可能性は今までのシリーズのなかで、少なくともウッディたちにおいては、否定されてきた。しかし、今回のウッ>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.6

美しさと切なさと迫力のあるアニメーションだった。記憶やクジラといったキーワードからは同じstudio4℃の『マインドゲーム』を連想した。あれはもっと難解だったけど笑。劇中でも「違うこと」と「似てること>>続きを読む

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

3.0

モンタージュが細かいため時系列が複雑でやや混乱したが、だからこそ記憶と現在、西欧とロシアの文化が重なり合う映像になっていた。バレエは詳しくないけれど、それでもバレエシーンは美しいと思える。

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.3

ラスト・サムライみたいなのを想像していたが、ポケモンの世界観へのリスペクトを感じさせるできばえで良かった笑。映像もリアリティがあって、夢のある世界だった。このクオリティならキテルグマが出てこなくても許>>続きを読む