文盲ゆえの苦労がありながらも、欲がなく清らかに明るく暮らしている愛情深い夫婦に心打たれる涙腺ゆるみっぱなしの2時間。
アートに出会って、透明だった自分の存在とその価値を見つけていく過程がまっすぐで熱くて尊い。
15年前の夫が今の自分に恋をする、つまり15才の年齢差、それをひょいっと軽やかに飛び越えられる松たか子の魅力たるや。
松村北斗も純朴で控えめな男子を好演。
2人ともとってもチャーミングだった。
何気ない一言が心に大きく突き刺さり、大切なものさえ遠ざけてしまう思春期の危うさ、脆さ、儚さ。
壮絶だが自分の意志を貫いて生きてきたチャーミングな老婆が人生を振り返るときに寄り添ったタクシー運転手との邂逅。
自分の誕生日に鑑賞。
〝一回怒るとひとつ歳を取る、一回笑うとひとつ若返る“ 誕生日に>>続きを読む
登場人物みんなが愛情深くて優しい映画。当たり前だけどなんといってもHYの主題歌、挿入歌が良い、沁みる。
琉晴のおおらかで誠実でまっすぐな人柄、中島裕翔適役すぎた。
宿命的な2人の企業再生への闘い。
池井戸ワールド全開。
〝晴れた日に傘を貸し雨の日に返せという“
銀行への皮肉が心に残った。そんなバンカーや銀行ばかりではないと信じたい。
男性側からも春を売る女性側からもひしひしと感じられる高齢者の孤独、寂しさと恐怖。さまざまな家族、親子の在り方もテーマ。
水清ければ魚すまず。
世間をただただ清廉に生きることの難しさよ。
草彅剛の品性ある様相から仇を打つと決めてからの鬼の形相への変貌が見事だった。
「この世界には本当はたくさんの世界がある。つながっているように見えてもつながっていない世界がある」
生きている世界が違う、と言われることを受け入れるまでにどんな痛みや苦しみがあったのか。
そしてたどり>>続きを読む
笑いながら京都の置き屋や舞妓さんのシステムがわかるけど、はちゃめちゃに過ぎて途中から少し疲れた。
母と暮らすのは、原爆で亡くなった息子の幽霊だったという設定は斬新。
一昔前とはいえ、母と息子の愛が少し重く大げさに感じた。
コンフィデンスマンに相応しいゴージャスな地中海での派手な化かしあい。相変わらずダー子は豪快でキュートで魅力的。
知らない街にポツンといるような寂しさとか不安みたいなものが付きまとって、心によくない。
セブンを思い起こさせる猟奇的で狂気的な連続殺人、なかなかのグロさ。
小栗旬の存在感の格好良さと追い詰められていく演技と妻夫木聡の怪演は一見の価値あり。
想像を絶する逃れられない過酷な介護。
家族という絆は呪縛でもある。
親のこれから、そして自分は?
安楽死や尊厳死の是非。
セリフの一言一言が迫ってくる。
2度目。
キャストも演技も脚本もカメラワークも編集も全てが最高の出来栄え。
全キャストが魂が乗り移ったように役になりきって戦国の世を懸命に生きている姿に、心が震える、〝血が湧き立ちます“
戦時中にタイムスリップすることで、平和で自由に笑顔で過ごせる日々の尊さを実感させる。令和の中高生に見せたい映画。
冒険もありリゾート感もあり恋愛もありスリルもあり飽きさせない。天国かと思いきやどん底に堕ちていくレオ様の焦燥し険しくなっていく顔、一見の価値あり。
宿命という壮大で悲壮感ある曲と共に、事件の背景となるハンセン病がゆえに日本各地を流浪する親子の姿が哀しくて苦しくなる。
家族を作る、守ることをベースに、国籍、文化、紛争、移民、さまざまな哀しみ、苦しみがあることを改めて考えさせられる。
ストーリーは凡庸。
プロヴァンスの風景が美しいのと末っ子の孫テオが天使で見惚れた。
純愛ストーリーはやっぱり有村架純ピカイチ。
哀愁ある父親役も大泉洋上手いなぁ。
配役でもう泣ける。
お母さんとのサイクリングのシーンが美しく心に残る。
〝命は神様からの贈り物、踊って生きる喜びをつたえなきゃ、自由な人間がやることよ、魂の解放“
凄惨な戦争、虐殺から生き延びた彼らが、控えめに踊りだす姿>>続きを読む
逃げてばかりいる自分が自分でもどうしようもなくて
「なんかでしかないですけど」
「なんか頑張ろうと思ってます」
「なんかほんとうにごめんなさい」
なんかの羅列がリアルで、シナリオも藤ヶ谷太輔の途方に暮>>続きを読む